2007年12月14日 世界アルミ業界再編 リオ・ティントのアルキャン買収
2007年7月 リオ・ティントのアルキャン買収
2007年7月カナダ・アルミ大手のアルキャンが買収された。
買収したのはオーストラリアのリオ・ティントである。
買収額は381億ドル(買収時4兆6500億円)
その結果、世界最大のアルミ精錬会社ロシア・UCルサールを抜いて世界最大となった。
統合後の新社名はリオ・ティント・アルキャン、本社はモントリオールに置く。
さて、業界再編が進むアルミ業界であるが世界最大のアルミニウム生産国はどこか?
正解 中国
リオ・ティントはオーストラリアとイギリスに本部を置く世界3大鉱山会社のひとつである。他の2社は、BHPビリトン(豪)、アングロ・アメリカ(南ア)である。今後リオ・ティントがアルキャンの株式を2/3以上取得した時点で、リオ・ティントのアルミ部門(世界第7位)とアルキャンが合併してリオ・ティント・アルキャンとし、本社をアルキャン本社のあるモントリオールとする予定である。
アルミ業界第2位となったロシアのUCルサールは、2006年、ルサール(露)、サアル(露)、グレンコア(スイス商社)のアルミ部門が合併してできたロシア主導のアルミ地金会社である。2005年のアルミ生産量は、ルサールが約270万トン、サアルは約105万トン。合計すると約375万トンで合併当時は世界最大のアルミ地金会社となった。
UCルサールは、10月9日ロシア中部サラトフ州に年間生産能力105万トンのアルミ精錬工場を建設すると発表した。これが完成すると再び世界第1位となる。この精錬工場の特徴は、これまでのような水力発電による電力供給ではなく、原子力発電所とセットで精錬工場を建設する点である。発電所、精錬所の建設にかかる投資額は合計60億―70億ドル(7000億―8200億円)となる見通し。
米アルコア社(355万トン)は、リオ・ティントのアルキャンの買収により第3位になった。
アルコアはアルキャンに対しTOBをかけて買収策に出ていたがリオ・ティントに敗れた。
2005年の世界のアルミニウム生産は3200万トン余りである。
トップ10は以下のとおり
第1位 中国 780万トン
第2位 ロシア 365万トン
第3位 カナダ 289万トン
第4位 アメリカ 248万トン
第5位 オーストラリア 190万トン
第6位 ブラジル 150万トン
第7位 ノルウェー 138万トン
第8位 インド 94万トン
第9位 南アフリカ 85万トン
第10位 UAE 85万トン
アルミニウムの生産には多くの電力を必要とします。
したがってアルミニウム生産国は電力コストが安い水力発電国が有利となります。ボーキサイトの生産地立地、電力コストによって精錬地が選ばれます。
かつて黒部ダムによる電力によってアルミ精錬をおこなっていた日本は、現在では国内精錬をやめアルミ地金を100%輸入している。
各国のアルミ生産高に対し、アルミ生産会社の生産量は多大です。
リオ・ティント・アルキャン 500万トン
UCルサール 380万トン
アルコア 350万トン
アルミニウム消費国
第1位 中国 712万トン
第2位 アメリカ 611万トン
第3位 日本 228万トン
第4位 ドイツ 176万トン
第5位 韓国 176万トン
中国は生産高、消費量ともに世界第1位であるが、近々輸入国に転落する見込みである。
今回の買収により、ロシア主導で進んでいた世界のアルミ産業再編が米露の対立構図として浮き彫りにされつつある。次期ロシア大統領と目されるメドベージェフ副首相は、巨大エネルギー企業ガスプロムの会長でもある。ロシアの資源戦略を担ってきた人物がロシア大統領となると、世界の資源外交、資源戦略がより先鋭化される可能性が高い。
リオ・ティントはロスチャイルド系企業である。世界ユダヤ資本の世界戦略から目が離せない。
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