FXライフ 67 南米の通貨 コロンビアとガイアナ
「コロンビア」と聞いて、多くの人が想像することは、コカイン、エメラルド、コーヒー、内戦などだろう。左翼ゲリラ、極右民兵、麻薬組織らが紛争を続ける国。そのイメージは正しいが、内戦や政治不安とは裏腹に、コロンビアの経済は安定した成長を続けている。
通貨はコロンビア・ペソ(COP)。経済成長率が7.5%(2007年)と好調で、ここ数年、高い水準を保っていることから、海外からの投資が増加している。その反面、政府は「ペソ高」抑制に苦慮している。インフレ率が5.6%とやや高い水準で、しかも景気減速の兆候を見て、政府は2008年5月、ペソ高を抑制するため資本流入規制の強化策を決定した。7月にはインフレ抑制のため、公定歩合を9.75%から10%へ0.25ポイント引き上げた。その利上げがペソ高を助長し、経済成長を鈍化させるといった懸念も出ている。
コロンビアの好景気が続いた理由のひとつは、2008年夏まで続いた原油価格の高騰だ。石油事業は内戦のため開発が遅れていたが、2000年以降、油田開発が急ピッチで進められた。2007年のコロンビア石油公社の石油輸出額は、過去最高の前年比18%増、約39億1,300万ドルを記録。海外からの石油部門への投資額も大幅な拡大が続いてきた。
国内の地下資源をコントロールしているのは政府である。石油、石炭、天然ガス、ニッケル鉱、金、白金、マグネシウムなどはすべて国家の所有。世界市場の80%を占めるエメラルドも国の資産である。ブラジル、メキシコに続くラテンアメリカ第3位の人口も経済成長の牽引役となっている。それら地下資源に加え、19世紀後半から外貨を稼いできたコーヒーもある。生産量は世界第3位だ。あまり知られてないが、生花産業も盛んだ。なかでもバラが有名で、コロンビア産のバラは日本にも入ってきている。生産面だけでなく、花束加工や生産技術でも突出した存在になる可能性が生まれている。
輸出入先のトップは米国。コロンビアの最大の得意先である。問題は、なんといっても政府の腐敗と内戦。経済が好調なのに失業率が13%台と高いことが、格差の大きさと治安の悪さを物語っている。一説には国民の半数近くが貧困層に当たるという、驚くようなデータもある。同国の問題は経済より政治にあるようだ。
南米で三番目の小国がガイアナだ。東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと接する。ラテンアメリカで唯一英語が公用語の国である。130年ほど英国領であったことが影響しているようだ。通貨はガイアナ・ドル(GYD)。ガイアナ銀行が発行している通貨で、米国ドルとの因果関係はない。
経済成長は2.8%(2005年)、4.8%(2006年)と伸びており、政治も安定している。主要産業は農業と鉱業。砂糖、ラム酒、ボーキサイトがメインの輸出品だ。砂糖は輸出額の28%を占める。豊かな木材資源も有望で、ボーキサイトの世界的な産地となっている。またダイヤモンド、金も生産している。ラテンアメリカにありながら、カリブ海諸国と文化的に近く、独自の存在といえよう。またインド人、黒人、アフリカ、中東など多岐にわたる多様な人種で構成されていることも特徴のひとつだ。
南米の通貨 コロンビアとガイアナ
「コロンビア」と聞いて、多くの人が想像することは、コカイン、エメラルド、コーヒー、内戦などだろう。左翼ゲリラ、極右民兵、麻薬組織らが紛争を続ける国。そのイメージは正しいが、内戦や政治不安とは裏腹に、コロンビアの経済は安定した成長を続けている。
通貨はコロンビア・ペソ(COP)。経済成長率が7.5%(2007年)と好調で、ここ数年、高い水準を保っていることから、海外からの投資が増加している。その反面、政府は「ペソ高」抑制に苦慮している。インフレ率が5.6%とやや高い水準で、しかも景気減速の兆候を見て、政府は2008年5月、ペソ高を抑制するため資本流入規制の強化策を決定した。7月にはインフレ抑制のため、公定歩合を9.75%から10%へ0.25ポイント引き上げた。その利上げがペソ高を助長し、経済成長を鈍化させるといった懸念も出ている。
コロンビアの好景気が続いた理由のひとつは、2008年夏まで続いた原油価格の高騰だ。石油事業は内戦のため開発が遅れていたが、2000年以降、油田開発が急ピッチで進められた。2007年のコロンビア石油公社の石油輸出額は、過去最高の前年比18%増、約39億1,300万ドルを記録。海外からの石油部門への投資額も大幅な拡大が続いてきた。
国内の地下資源をコントロールしているのは政府である。石油、石炭、天然ガス、ニッケル鉱、金、白金、マグネシウムなどはすべて国家の所有。世界市場の80%を占めるエメラルドも国の資産である。ブラジル、メキシコに続くラテンアメリカ第3位の人口も経済成長の牽引役となっている。それら地下資源に加え、19世紀後半から外貨を稼いできたコーヒーもある。生産量は世界第3位だ。あまり知られてないが、生花産業も盛んだ。なかでもバラが有名で、コロンビア産のバラは日本にも入ってきている。生産面だけでなく、花束加工や生産技術でも突出した存在になる可能性が生まれている。
輸出入先のトップは米国。コロンビアの最大の得意先である。問題は、なんといっても政府の腐敗と内戦。経済が好調なのに失業率が13%台と高いことが、格差の大きさと治安の悪さを物語っている。一説には国民の半数近くが貧困層に当たるという、驚くようなデータもある。同国の問題は経済より政治にあるようだ。
南米で三番目の小国がガイアナだ。東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと接する。ラテンアメリカで唯一英語が公用語の国である。130年ほど英国領であったことが影響しているようだ。通貨はガイアナ・ドル(GYD)。ガイアナ銀行が発行している通貨で、米国ドルとの因果関係はない。
経済成長は2.8%(2005年)、4.8%(2006年)と伸びており、政治も安定している。主要産業は農業と鉱業。砂糖、ラム酒、ボーキサイトがメインの輸出品だ。砂糖は輸出額の28%を占める。豊かな木材資源も有望で、ボーキサイトの世界的な産地となっている。またダイヤモンド、金も生産している。ラテンアメリカにありながら、カリブ海諸国と文化的に近く、独自の存在といえよう。またインド人、黒人、アフリカ、中東など多岐にわたる多様な人種で構成されていることも特徴のひとつだ。
By Master K/益田 慶