100年企業 41 産業別100年企業 精密機械・産業用電子機器メーカー
時計メーカーとして世界的に名高い「セイコー」の持株会社「セイコーホールディングス」は1881年、服部金太郎が銀座に輸入時計を販売する「服部時計店」を開いたのがルーツ。翌年、製造部門として「精工舎」を設立し、国産時計の製造を開始。日本初の腕時計、世界初のクオーツ時計を製品化した。服部時計店はその後、小売部門を「和光」とし、服部時計店本体は服部セイコー、セイコーを経て2007年、セイコーホールディングスへ移行。
精工舎は「セイコークロック」と「セイコープレシジョン」に分割され、現在はセイコーホールディングスの事業子会社となっている。ちなみに「セイコーエプソン」は、精工舎のウオッチ部門が独立した「第二精工舎」の関連会社が「諏訪精工舎」を設立し、その後、エプソンと合併した際に社名変更したもの。現在も腕時計の開発・製造を行なっているが、セイコーホールディングスからは独立しており、「エプソン」のブランドで通っている。
By Master K/益田 慶
「コニカミノルタホールディングス」は、写真用フィルムメーカーの「コニカ」が、カメラ、コピー機製造の「ミノルタ」を完全子会社化した誕生した持株会社。コニカの起源は1873年、小西六兵衛が写真と石版印刷材料の取扱いを開始したことに始まる。その後、小西六写真工業を経てコニカに改称し、ミノルタを吸収して現在に至る。しかし、写真フィルム事業からは撤退し、現在はOA機器や業務用光学製品に集中している。
ノーベル化学賞受賞者の田中耕一氏が勤める「島津製作所」は、1875年に初代島津源蔵が京都で創業したのが起源。世界的に名高い精密機器、計測器、医療機器の製造メーカーである。初代・二代目とも発明家として知られ、すでに1895年に畜電池の製造を開始、1986年にはX線写真の撮影に成功。これまで光学測定器、光電式分光光度計、遠隔操作式X線テレビなど、日本初や世界初の機器を製造している。本社は現在も京都市にあり、余談だが、田中耕一氏は同社の執行役員待遇とはいえ、一介のサラリーマンを続けている。
空調制御装置に代表されるビルディングオートメーション事業のリーディングカンパニー「山武」は1906年、創業者の山口武彦が山武商会を設立し、欧米工作機械類の輸入販売を始めたのがルーツ。その後、自社工場で工業計器の組み立てを開始。現在は、制御、計測機器、電気、通信など精密機器、空気調和制御機器など幅広く精密機器やシステムを販売している。また、1990年代に東南アジアを中心に多くの現地法人をつくり、現地で機器の製造を開始。東証一部上場の優良企業である。
日本に初めて電気通信が誕生した時から先端技術を提供してきた「アンリツ」は、黎明期の無線機器、有線機器などの製造に始まり、現在は情報通信分野での新たな計測技術を製造している。1895年に創業した「石杉社」が始まりだ。その後、何度かの合併によって「安立電気」と改称し、1981年に現社名となった。1920年までに世界初の無線電話の実用化に成功。日本初のテレビ放送機や、現在のテープレターダーの母体となった交流バイアス式磁気録音機を開発したのが同社だ。数多くの「日本初」「世界初」の技術を誇る企業である。
精密小型モーターと制御用電子回路の製造販売を手がける「オリエンタルモーター」は、創業者の石倉保太郎が1885年に電気器具の製造を開始したのが創業にあたる。「東洋電動機」を経て現社名に。海外ネットワークが充実しており、欧州、アジア、アメリカの各主要都市に現地法人の支社を設け、世界的な展開をしている。