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100年企業 40 産業別100年企業 電機メーカー・家電メーカー

総合電機メーカーの売上高トップ3は、日立製作所、東芝、三菱電機だ。それぞれ家電から人工衛星、原発プラントまで幅広く手がけている。このうち厳密に「100年企業」と呼べるのは、東芝だけだ。


東芝は1875年、初代田中久重が東京・新橋に電信機工場を創設したのが起源。1904年、息子で2代目田中久重が工場を芝浦に移転し、「芝浦製作所」と改称。のちに東京電気と合併して「東京芝浦電気」となった。


同社は創業を1875年、設立を1904年としている。子会社・関連会社は、国内外に巨大な東芝グループを設立している。旧財閥系のグループ分けでいえば、三井グループに入る。ちなみに三菱電機は、1921年に三菱造船の電機製作所が母体となって誕生した。


総合家電メーカーの売上高トップ3は、松下電器産業、三洋電機、シャープだ。家電の歴史自体が、100年経っていないこともあってか、このうち「100年企業」は1社もない。


情報通信機器をメインに扱う総合エレクトロニクスメーカーでは、日本電気(NEC)が「100年企業」該当する。1899年、岩垂邦彦らによって、米国ウェスタン・エレクトリック社(現ルーセント・テクノロジーズ社)と合弁会社として設立。日本初の外国資本との合弁である。戦前に住友財閥に吸収され、現在では住友電気工業、住友商事とともに"住友新御三家"の一角を占めている。


音響・映像系メーカーでは、ヤマハが「100年企業」にあたる。楽器、AV機器、スポーツ用品、半導体、リゾート開発、システムキッチンなど住宅機器販売など幅広い事業を展開しており、ジャンル分けが難しい企業ともいえる。起源は、1888年に山葉寅楠が浜松で日本最初の本格的オルガン製造に成功したことに始まる。同社では、「日本楽器製造」に改組した1897年を会社設立年としている。


電子部品メーカーでは、沖電気工業が「100年企業」だ。1881年、沖牙太郎が「明工舎」を設立したのがルーツだ。半導体事業で知られる同社だが、半導体部門はロームへ譲渡する予定。近年は、金融機関のATMや消費者金融の自動契約機、ソフトウエアの機能をインターネット経由でサービスとして提供するASP(アプリケーション・ サービス・プロバイダ)事業など、情報と通信が融合した分野への進出が目立つ。電力機器メーカーでは、住友グループの明電舎が100年の歴史をもつ企業だ。1897年創業。住友電工、NECと親密な関係にある。だだし、変電、配電分野において日立製作所、富士電機と提携している。


最後に、電機メーカー・家電メーカーのジャンルとしては多少違和感があるが、家庭用ゲーム機メーカーとしては世界最大の任天堂は、1889年創業の「100年企業」だ。山内一族が京都市で花札の製造を始め、日本で初めてトランプの製造を手がけた。アーケードゲームでゲーム機業界に参入し、ファミリーコンピュータの大ヒットで一躍世界的なメーカーとなった。


ゲーム機の製造工場は持たず、現在は中国の生産協力工場で製造している。売上高は単体で1兆4000億円を超える程度だが、日本では時価総額10兆円を超える稀有な企業。創業者一族で3代目社長を務めた現相談役の山内博氏が現在、主要株主として10%を保有している。経営危機に陥ったシアトル・マリナーズをポケットマネーで購入した人物として知られるほか、百人一首のテーマパーク建設に21億円、京都大学医学部に70億円を個人で寄付している。時価総額10兆円企業の10%の株を個人で所有している人物でなければ、マネはできない豪快さだ。


By Master K/益田 慶