2008年6月20日 19日の海外為替市場
日経平均株価=14130.17(-322.65 -2.23%)、NYダウ=12063.09(34.03 0.28%、独DAX=6721.17(-7.74 -0.12%)、英FTSE=5708.40(-48.50 -0.84%)、金=904.20(10.70 1.20%)、原油=131.93(-4.75 -3.48%)。
アジア市場は前日のドル売りの流れを受けながらも、積極的な取引は見られず、狭いレンジ相場から、アジア・日本株の下げに円の買いが見られた。
欧州市場は、スイス中銀は、政策金利の2.75%据え置きを決定、一部では利上げ観測もあり、失望感からUSDCHF=1.0332→1.0475(欧州市場)まで上昇、CHFJPY=104.00円→103.00円(欧州市場)まで急落。英小売売上高は、前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)と、予想を大幅に上回り1986年の統計開始以来の高水準。GBPUSD=1.9641→1.9725(欧州市場)→1.9745(米国市場)まで続伸、GBPJPY=211.35円→212.80円(欧州市場)→213.32円(米国市場)まで続伸し、円売りの流れになる。
結局は、スイス売り+ポンド買いに、GBPCHF=2.0286→2.0660まで大幅上昇となる。
米国市場は、カナダの消費者物価指数は、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)と予想を上回り、USDCAD=1.0170→一時1.0109まで急落、CADJPY=105.75円→106.70円まで急上昇、円売りの流れとなった。米景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、米フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)と弱い米経済指標にも、クリッテンデン・シティグループCFOが、第2四半期にかなりの評価損を計上する可能性を示唆したが、ドル売りは予想外に弱く、狭いレンジで取引が続いた。
●ドル円
アジア市場のドル円は107.87円で取引が始まり、朝方の107.88円を高値に、米金融機関の決算を見ながら、クレジットリスクを懸念、米株価の下落にドル売りが強く、107.60円まで下落、午後に入ると日経平均株価が300円を超える下落と、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに、107.42円まで続落となった。欧州市場は107.53円で取引が始まり、英小売売上高を受けた、GBPJPYの買いに107.90円まで上昇、GBPJPYの利食い売りい値を下げ、一時107.63円まで下落したが、カナダの消費者物価を受けたCADJPYの買いや、GBPJPYの買いが復活、108.07円まで上昇した。弱い米国株や、米フィラデルフィア連銀景況指数が予想より悪く、107.80円まで値を下げたが、107.80円以下のドル買いは厚く、米株価も値を戻し、107.80~08円のレンジで取引が続き、06:00時では108.01円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5533で取引が始まり、朝方の1.5524を安値に、米株価の下落=金融不安を材料に、前日の高値1.5538を超えストップロスの買いに1.5587まで上昇、1.5555~1.5585のレンジから、スイス政策金利の発表を受けたUSDCHFのドル買いに、ユーロドルは1.5524まで下落した。欧州市場は1.5573で取引が始まり、USDCHFのドル買いに値を下げ、英小売売上高を受けたEURGBPの売りに1.5480まで続落、ECBフィキシングでは1.5468続落となった。1.5460~80のユーロ買いが続き、一時1.5515まで値を戻したが、ファンド筋の売りが続き、予想より悪い米フィラデルフィア連銀景況指数にもドル売りの反応は鈍く、1.5475~15の狭いレンジで取引から、06:00時では1.5505で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は167.56円で取引が始まり、投信勢や資本筋の買いが続き、仲値では167.79円まで上昇、167.50~70円の狭いレンジでの揉み合いから、弱いアジア株、日経平均株価に徐々に上値を切り下げ、スイス政策金利の発表を受けたCHFJPYの売りに167.03円まで続落となった。欧州市場は167.46円で取引が始まり、CHFJPの売りに166.90円まで下落、英小売売上高を受けたGBPJPYの買いに、一時167.30円まで値を戻したが、ファンド勢の売りやCHFJPYの売りが続き、166.78円まで続落となった。カナダ消費者物価を受けた、CADJPYの買いに下げ止まり、ECBフィキシング後には167.27円まで上昇、利食いの売りに167.05円まで値を下げたが、米国株も値を戻し167.43円まで上昇、終盤にかけては167.50円まで続伸し、06:00時では167.46円で取引されている。
●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 全産業活動指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回0.3←0.5%)
15:15 スイス 5月 貿易収支=18.7億スイス(前回15.3←15.7億スイス)
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを決定、大方の予想通りで、一部では0.25%の利上げ予想もありスイス売りが始まる
17:30 英 5月 小売売上高=前月比3.5%(予想-0.1% 前回-0.3←-0.2%)、前年比8.1%(予想4.1% 前回3.8←4.2%)→ 前月比は、1986年の統計開始以来の高水準。
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比10.0%(予想10.5% 前回11.0←11.1%)
17:30 英 5月 PSNCR(公共部門純借入所用額)=109.87億ポンド(予想65億ポンド 前回-10億ポンド)、PSNB(公共部門純借入額)=109.95億ポンド(予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド)
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比1.0%(予想0.6% 前回0.8%)、前年比2.2%(予想1.9% 前回1.7%)、コア=前月比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比1.4%(0.6%予想 前回0.7←0.6%)
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=38.1万件(予想37.5万件 前回38.6←38.4万件)
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、一致指数=前月比0.1%(前回-0.1%)、遅行指数=0.2%(前回0.0%)
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=-17.1(予想-10.0 前回-15.6)、新規受注=-12.4(前回-3.7)、支払価格=29.7(前回53.8)、従業員数=-6.9(前回-1.0)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ポールソン米財務長官=FRBが一段と広範な金融機関に緊急融資を行う必要が生じる可能性があるが、そうした状況は制限されることが不可欠。
◎米 → コーンFRB副議長(上院銀行委員会公聴会)=米金融システムは健全性が一段と増し、金融機関の資本基盤は改善。市場は3月よりも格段に良い状況。次に何が起こるかは誰にも保証できない。金融市場は徐々に改善し、米金融機関はそれを実現させるための手段を講じていると期待したいが、その保証はない。 金融機関の変化に監督システムを適応させる必要。プライマリーディーラー向け連銀窓口貸出制度の今後について検討。
◎米 → クリッテンデン・シティグループCFO=第2四半期にサブプライムモーゲージやレバレッジド・バイアウト・ローン関連でかなりの評価損を計上する可能性。
◎米 → PIMCOのマカリー氏=米実質短期金利が低水準もしくはマイナスの状態がかなりの期間続く公算が大きい。米経済は原油高騰による負の交易条件ショック(negative terms of trade shock)」に苦しんでおり、現時点で成長と比較してインフレへの懸念は小さい。負の交易条件ショックの悪影響を受けるなか、一時的なインフレ高進は、必要となる実質的な調整が行われる上で、経済にとって有効な潤滑油。FRB当局は、FF金利を実際に引き上げるよりも、引き続きインフレ期待に対する文言を強める可能性が高い。負の交易条件ショックの払しょくに向けて利上げするのは完全にばかげてい。
◎米 → クレディ・スイスの顧客向け報告書=米地銀は少なくとも今後3回以上の増資を迫られる可能性。
◎米 → ポールソン米財務長官=大手投資銀行に対する情報提供の要求など広範な権限をFRBに付与する必要。市場は一部企業の経営破たんの可能性に備える必要。
◎米 → ポールソン・ヘッジファンド・マネジャー=クレジット危機はまだ終息しておらず、金融セクターの損失は1.3兆ドルル前後に拡大。IMF4月予想0.945兆ドル。
◎米 → 全米リアルター協会(NAR)=2008年1─4月期の米商業不動産投資は前年同期比で69.5%減少。
欧州・英国
◎英 → ギーブBOE副総裁=英経済は利下げが必要だが、高まりつつあるインフレ圧力とバランスを取る必要がある。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁の記者会見=政策金利を据え置く。インフレ率が過去最高水準だが、利上げは引き続き選択肢のひとつであるとし、9月は異なる結論に達する可能性がある。利上げの可能性は否定できない。景気が勢いを失っていることが据え置きの理由。 原油高によるインフレ率の上昇は2009年には鈍化するが、エネルギー・食品価格によるリスクは引き続き高く、中銀は必要であれば早急に行動する姿勢を維持する。 予想以上に減速する可能性のある世界経済と、他主要国よりもスイスにかなり打撃をもたらした世界的な金融混乱の影響をめぐり、広範囲にわたる不透明性がある。慎重な姿勢は引き続き適切で、金融政策の変更は現在の状況下で求められていないと判断している。
◎スイス → ロートスイス中銀総裁=スイス経済が来年大幅に減速するとの見通し。来年の経済成長率は今年を大幅に下回るだろう。スイス経済はすでに大幅に減速している。
◎ユーロ → ユンケル・ユーログループ議長=ユーロ圏の高インフレはECBと域内の各国政府にとり懸念材料であり、対応していく。
◎英 → 英HBOS=2008年に10億ポンドの評価損を計上へ。
◎スイス → スイス中銀=2008年のインフレ率見通しを2.7%(前回2.0%)に大幅引き上げ、2009年=1.7%(前回1.4%)、2008年GDP見通し=1.5~2.0%と従来通り。
日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=当面減速が続くがその後は緩やかな成長の可能性。世界的なインフレ方向のリスクは一段と高まっている。世界経済は金融市場や米経済等の下振れリスク高い。見通しとリスク見極めた上で機動的に政策運営行う。
◎南ア → 南ア中銀=第1四半期の南アの経常赤字はGDPの9.0%、26年ぶりの高水準。
◎ベトナム → ベトナム中銀=ドル売り介入を実施。
◎タイ → タイ中銀=ドル売りバーツ買い介入を実施。