2008年6月19日 本日の為替戦略

金利先物市場では先週末から拡大していた米利上げの可能性も弱まり、米株価は弱く、ドル売りの流れに変わっている。本日はスイス中銀が政策金利を発表するが、通常では2.75%の政策金利据え置きと思われているものの、0.25%の利上げ期待も残り、昨日のUSDCHFの売りもその影響を受けた流れと思われ、材料が不透明で少ない中では、本日の欧州市場でのメインイベントになっている。


昨日発表された、メリルリンチ6月のファンドマネジャー調査では、過去1カ月間で成長減速と物価高が同時進行するスタグフレーションに対する懸念が強まり、株式に対する姿勢は過去10年間で最低水準となったとあり、このセンチメントを表面的に考えれば株価の上昇は時期尚早。


2度目の英中銀総裁から財務相へ宛てた書簡では、BOEのCPIターゲット2.0%を何故1%も上回ったかとの問題は、グローバルな商品価格の上昇で、農産品価格=60%上昇、原油価格=80%上昇、卸売ガス価格=160%上昇し、米国のCPIが4.2%に上昇したことが要因と釈明した。これは日本も例外ではなく、福田首相は消費税を上げを暗に示唆、消費者物価が加速し、景気は低迷・・・なんだかゾ~とする。


何処の通貨が一番最適化はよく解らないが、時間をかけ、スタグフレーションに強い通貨を捜す以外なさそうな状況である。また、米中戦略対話が終わり一段の人民元高が切望されているが、とりあえずは、イベントリスク終了で、USDCNYの買い戻しも気になり、結局は、ドルの買い戻しが継続とも考えられる。


本日の経済指標・その他では、スイス中銀の政策金利の発表では、金利据え置きが大勢となっているが、一部では0.25%の利上げ予想もあり、最近の中銀筋の発言からはその期待も強い。カナダ消費者物価指数は前月からの低下が予想されているが、こちらも目が離せない。米国ではフィラデルフィア連銀景況指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、またしても108円中心に狭いレンジ相場が続き、揉み合い後のエネルギーが蓄積されているように感じられてならない。ドル買い戻しが継続しながらも、クロスで円の買いが強まる可能性もあり、ドル円が108円台を確りと維持できないことが確認されると、ドル売りの流れが始まるリスクを警戒したい。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの中間から上限で推移、特に108円を中心とした展開が続いている。上値のポイントは、108.63円、109.30円、109.91円。下値のポイントは、107.80円、107.33円、106.98円、106.55円。RSIは49と50を割込み下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、108円を中心とした狭いレンジで推移、RSIは48と横ばいで、トレンドモメンタムは売りに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続きながらも、108.60円を超えることができず、RSIは59とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、売り。108.63円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、急速に始まった米国の金利引き上げ観測も弱まり、米ドル高誘導期待もG8で見られず、7月のECB利上げ観測が残る状態で、なぜユーロ買いにならないのであろうか? 逆説的に考えれば株価下落など、ドルにとってマイナス材料に反応が薄いことは、ドル買いが潜在的に潜んでいるのではと思われてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5450~1.5550の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5559、1.5586、1.5636。上値のポイントは、1.5478円、1.5443~50、1.5410。RSIは57と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、1.55を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは53と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、1.5340~1.5863のレンジがまたしても続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、短期的な買いに反し、売りの流れが継続し、1.5586を超えたら撤退の戻り売り。


●ポンド円
ポンド円は、クロス全体で円売りの流れから持ち合い状態に入り、動きが狭くなっているが、ポンド円は引き続き高値圏で推移、213円トライが失敗したものの、引き続き高値圏での取引が続いている。しかし、ポンドドルを見ていると、1.94を底値に上値が切り下がり、これを割り込んだときのリスクを考えると、どうも円売りを果敢に続けることも躊躇われる。


ポンド円の4時間チャートは、上昇トレンドも崩れ、210.50~211.50円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、210.63円、210.07~19円、208.57円。上値のポイントは、211.50円、212.81円、213.25円、213.48円。RSIは58と横ばいに推移し、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、211円を中心に狭いレンジでの取引が続き、RSIは51と横ばいで、トレンドモメンタムは買いに変化。Dailyチャートは、上昇トレンドが続き、213円を前に上げ渋り、RSIは63とやや弱く、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、揉み合いから抜けた方向にフォローしたいが、引き続き下値リスクが高く、売りを継続だが、210.07円を割り込むまでは消極的な売り。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 5月 貿易収支=予想 前回15.7億スイス
16:30 スイス スイス中銀政策金利発表=政策金利の2.75%据え置きを予想、一部では0.25%の利上げ予想もある。
17:30 英 5月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回-0.2%、前年比予想4.1% 前回4.2%
17:30 英 5月 マネーサプライM4・速報=前年比予想10.5% 前回11.1%
17:30 英 5月 PSNCR=予想65億ポンド 前回-10億ポンド、PSNB=予想93億ポンド 前回-5.2億ポンド
20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI)= 前月比予想0.6% 前回0.8%、前年比予想1.9% 前回1.7%、コア=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想1.5% 前回1.5%
21:30 カナダ 4月 卸売売上高 =前月比0.6%予想 前回0.6%、
21:30 米 6/15までの週=新規失業保険申請件数=予想37.5万件 前回38.4万件
23:00 米 5月 景気先行指数=前月比予想0.0% 前回0.1%
23:00 米 6月 フィラデルフィア連銀景況指数=予想-10.0 前回-15.6
1:45 米 ポールソン米財務長官講演(市場・銀行)
3:30 米 コーンFRB副議長が上院銀行委員会でリスク管理とシステミック リスクについて証言
EU首脳会議(ブリュッセル、20日まで)