2008年6月13日12日の海外為替市場
日経平均株価=13888.60(-294.88 -2.08%)、NYダウ=12141.58(57.81 0.48%)、独DAX=6714.52(64.26 0.97%)、英FTSE=5790.50(67.20 1.17%)、金=872.00(-10.90 -1.23%)、原油=136.74(0.36 0.26%)。
アジア市場は、豪新規雇用者数が-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2%)と予想より悪く、AUDUSD=0.9463→0.9377(直後)→0.9327(米国市場)まで徐々に値を下げ、ドル買いをリードし、AUDJPY=101.29円→100.50円(直後)まで値を下げた。
アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まり、ラガルド仏経済財務雇用相発言にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5566→1.5380(欧州市場)まで下落、幅広いスイス売りにUSDCHF=1.0301→1.0444(欧州市場)まで上昇、ドル買いをまたリードしていた。
欧州市場は、ユーロ鉱工業生産は、前月比0.9%(予想0.1%)と予想を上回るがユーロ買いは弱い。ECB利上げ継続期待が弱まりユーロ売りの材料とされた→ シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合っていない。ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性でそれ以降のことではない。
米国市場では、米小売売上高が、前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)と税の還付効果に一時的に上昇したと思われるが、予想を大幅に上回り、米株価の上昇が続きドル買いが継続したが、米株価の上昇幅の縮小に終盤にかけては伸び悩む。
●ドル円
アジア市場のドル円は106.95円で取引が始まり、朝方の106.79円を安値に、投資信託の買いに107.38円まで上昇、107.15~40円のレンジから、米系金融機関の資本増強のための資金調達のドル買いや、アジア中銀のドル買い+原油価格上昇による石油会社のドル買い需要に107.64円まで上昇した。欧州市場は107.46円で取引が始まり、クロスで円高の流れの中でも主要国でドル買いが進み、107.75円まで徐々に上昇、予想を大幅に上回る米小売売上高に、米国株が上昇、107.80~00円のドル売りを消化し、108.02円まで上昇、オプションカットでは108.08円まで上昇した。オプション勢の売りに上値を押さえられながら、107.80~05円の狭いレンジ取引から、米株価の上昇も弱まり、06:00時では107.94円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5551で取引が始まり、朝方の1.5566を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念と、USDCHFの上昇やAUDUSDの下落も加わりドル買いは強く、1.5464まで下落、ラガルド仏経済財務雇用相発言を材料に、オプションカット後には売りが加速し、1.5393まで続落となった。欧州市場は1.5422で取引が始まり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に一時1.5456まで値を戻したが、シュタルクECB専務理事、ノワイエ・フランス中銀総裁、ビーニ・スマギECB務理事など多くの通貨当局者から、利上げ継続を否定する発言にユーロ売りが続き、1.5405~1.5440のレンジで揉み合いとなった。予想を大幅に上回る米小売売上高に1.5379まで下落、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5400~50のレンジで揉み合いが続き、06:00時では1.5438で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は166.32円で取引が始まり、早朝の166.42円を高値に、アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念に売りが続き、豪雇用統計を受けたAUDJPYの売りに165.98円まで下落、一時166.40円まで値を戻したが、CHFJPYの売りも強く、165.65円まで続落となった。欧州市場は165.75円で取引が始まり、ドル円の買いに底堅い展開となり、予想を上回るユーロ鉱工業生産に166円台まで回復、165.90~15円のレンジで売り買いの攻防が続いた。予想を大幅に上回る米小売売上高に直後165.85円まで下落、強い米国株に買いが続き、オプションカットでは166.50円まで続伸、166.30~58円のレンジで激しい売り買いの攻防が続いたが、ロンドンフィキシングから売りが強まり、166.24円まで下落、終盤にかけて166.67円まで再上昇し、06:00時では166.62円で取引されている。
●主な経済指標の結果
10:30 豪 5月 雇用統計: 新規雇用者数=-1.97万人(予想1.35万人 前回3.75←2.54万人)、失業率=4.3%(予想4.2% 前回4.3←4.2%)→ 予想より悪くAUD売りとなる
17:00 ユーロ ECB月例報告 =ECB月報=理事会はすべての動向を非常に注意深く監視しており、警戒を強めている。適切な時期に断固たる行動を取ることで二次的影響を回避し、中期的な物価安定リスクが実現しないことを確実にしていく。インフレは予想より長期にわたり高止まりする見込み。物価安定に対するリスクは明らかに上振れ方向 。ユーロ圏経済のファンダメンタルズは健全。
17:30 英 5月 イングランド銀行の四半期インフレーション意識調査=5月のインフレ期待が実際のインフレ率を大幅に上回り、過去最高水準。 インフレ期待の中間値は4.3%で、これまでの過去最高だった2月調査の3.3%も大幅に上回った。
18:00 ユーロ 4月 鉱工業生産=前月比0.9%(予想0.1% 前回-0.5←-0.2%)、前年比3.9%(予想2.8% 前回1.6←2.0%)
21:30 米 6/8までの週 新規失業保険申請件数=38.4万件(予想37万件 前回35.9←35.7万件)
21:30 米 5月 輸入物価指数=2.3%(予想2.3% 前回2.4←1.8%)、輸出物価指数=0.3%(予想0.6% 前回0.5←0.3%)
21:30 米 5月 小売売上高=前月比1.0%(予想0.5% 前回0.4←-0.2%)、除く自動車=1.2%(予想0.7% 前回1.0←0.5%)→ 予想を大幅に上回りドル買いが続く
22:15 南ア 南ア中銀政策金利発表=政策金利の0.5%引き上げ12.0%に決定、予想は0.5%~1.0%で1.0%の予想が多かった
23:00 米 4月 企業在庫=前月比0.5%(予想0.3% 前回0.2←0.1%)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → プレスコット米地区連銀上級顧問=米国はリセッション入りしていない。今後も早期に景気後退入りする可能性は低い。
◎米 → プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁=現行の米金利は成長を支援するが、FRBはインフレ期待が確実に抑制されるよう引き続き警戒する必要がある。現在の金融政策はかなり緩和的。インフレは誰もが気にかけている。米FRBはインフレ抑制に向け手段を講じるべき。
◎米 → 米手リーマンブラザーズ=経営陣交代するとの報道
欧州・英国
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=G8終了後に、ECBの金利に関する見解が変わる可 能性がある。
◎ユーロ → シュタルクECB専務理事=ECBは複数回の利上げについては話し合って いない。
◎ユーロ → ノワイエ・フランス中銀総裁=夏場以 降のユーロ圏金利動向に対する市場の期待は必ずしも正当化されない。
◎ユーロ → ビーニ・スマギECB務理事=ECBが前週に示したのは7月の次回理事会でのみの利上げの可能性で、それ以降のことではない。 利上げは不可避かどうなるかは様子見だ。ECBは欧州連合(EU)の銀行監督当局と各国中央銀行の連携を強化する案を強く支持。
◎ユーロ → ウェーバー独連銀総裁=ECBはインフレを強く警戒しており、金融市場の混乱は終わったと言うのは時期尚早。物価安定に引き続き強い上振れリスクがあるなか、ECB理事会は高度の警戒態勢にあり、行動する準備ができている。
◎ユーロ → カルバリッツ・ハンガリー中銀副総裁=5月のインフレ率が予想を上回り、インフレ目標が脅かされているため、中銀が利上げを迫られる可能性。
◎ユーロ → WSJ紙=イタリアはG8財務相会合で原油市場の投機抑制策を提案へ。
◎ユーロ → バドワイザーブランドで知られる米ビール最大手のアンハイザー・ブッシュが、ビール世界2位でベルギーを本拠にするインベブから総額約460億ドルの買収提案を受けた。
◎ユーロ → アイルランドのリスボン条約批准を巡る国民投票への懸念が広まりEUR売りが強まる
日本・その他
◎豪 → 6月の豪消費者インフレ期待は5.9%、1993年の調査開始以来の高水準。