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FXライフ 44 西アフリカの通貨 ガンビア共和国とギニア共和国

周囲をセネガルに取り囲まれる形となっているカンビア共和国。面積はほぼ岐阜県と同じだ。1965年にイギリスから独立したが、70年までは英国女王を元首とする立憲君主国だった。共和制移行以降、一時期はセネガルと親密になり、国家連合を形成したが、89年に解消した。


通貨は、1968年までUKポンドと等価の西アフリカ・ポンドが使用され、その後、ガンビア・ポンド(1968~1971年)を経て、1971年からダラシ(GMD)が使われている。経済は農業主体で、輸出収入の70%以上を落花生に依存し、隣国セネガルとの貿易が大きな国家収入となっている。94年に軍事クーデターが勃発し、西側諸国より新規援助が停止され、経済的に困窮したが、90年代末に民主化が進み、援助が再開。現在、主要援助国のトップは日本だ。99年にGDP5.6%を達成。近年でも2005年にGDP4.5%を達成している。数字だけ追いかけると、経済は好調に見えるが、状況は厳しい。


地下資源やこれといった外資獲得の産業がないのだ。落花生に続く収入源は観光産業である。2003年に「世界遺産」に登録された「ジェームズ島と関連遺跡群」は、アフリカにおける奴隷貿易の拠点であった場所だ。奴隷貿易を行なっていた当時の要塞や奴隷の宿泊施設など「負の遺産」だ。


ちなみにガンビアで売買され、アメリカに奴隷として売られた家族の生涯を描いた『ルーツ』の舞台がちょうど世界遺産に認定された地域。著者アレックス・ヘイリーはアフリカ系アメリカ人で、彼の先祖はガンビアのジュフレ村の出身だとされている。


1958年にフランスから独立したギニア共和国も、またヨーロッパ人が奴隷売買の地域のひとつとして入植を始めた国だ。ギニアビサウ、セネガル、マリ、コートジボワール、シエラレオネ、リベリアなど6つの国を隣国としている。1984年までは社会主義体制が取られたが、クーデターによって樹立されたコンテ政権誕生以降、民主主義体制の自由主義に移行した。


通貨はギニア・フラン(GNF)。1959年にCFAフランに等価として導入された。産業はGDPの20%を占める農業と、国家収入の19%を占める鉱業の二本柱がある。農業は米、サトウキビ、コーヒーなどがメイン、鉱業は世界屈指の埋蔵量を持つボーキサイト、マンガン、ウラン、鉄、ダイヤモンドなどの地下資源に恵まれ、発展した。特にアルミニウムの原料になるボーキサイトの輸出は、同国の経済を支えているといっても過言ではない。


2006年には、三菱商事がボーキサイトの独占探査権を取得。同国では日本企業初のボーキサイト探査権の取得となる。独占探査権の期間は3年。探査の結果が良ければ、採掘権を取得し、アルミナ精製所の建設を検討するという。このように先進国に積極的な投資を要請しているが、大きな結果は出ていない。社会主義路線では大きな開発は進まず、自由主義路線に移行してからもインフラ整備の遅れから開発は停滞気味だ。


また2007年の労働組合によるゼネストによって経済が混乱した。2005年度のGDPは3%だったが、物価上昇率が38.4%(2006年度)に達するなどインフレが悪化している。ギニアは、主要援助国の米国から多くの石油製品を購入している。どうやら援助国から購入する石油価格の高騰が物価上昇の原因のようだ。また、2000年以降、隣国シエラレオネ、リベリアなどからの難民を受け入れており、それら難民が経済成長や民族間問題に影響を与えている。


By Master K/益田 慶