2008年5月8日 7日の海外為替市場
日経平均株価=14102.48(53.22 0.38%)、NYダウ=12814.35(-206.48 -1.59%)、独DAX=7076.25(59.15 0.84%)、英FTSE=6261.00(45.80 0.74%、金=871.20(-6.50 -0.74%)、原油=123.53(1.69 1.39%)→ 原油価格の高騰に株が弱い。
アジア市場では、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁から「現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分」、「米国はいずれ利上げせざるを得なくなる」との発言にドル買い戻しが強く、ドル全面高の流れが始まった。
欧州市場では、ネーションワイド4月の英消費者信頼感指数は、70(前回77)と→ 2004年5月の統計開始以来の低水準統計開始以来の低水準にポンド売りが続き、英3月の鉱工業生産指数=前月比-0.5%(予想0.0% 前回0.3%)、前年比0.2%(前回1.2%←1.3%)→2007年90月来の低水準、製造業生産=前月比-0.5%(前回0.4%)、前年比0.6%(前回1.9%)→ 2007年2月来の低水準→ 独・米系銀行の激しい売りに1.9643→1.9550まで急落。米国市場では1.9503まで値を下げた。
ユーロ小売売上高は、前月比-0.4%(予想0.2%)と予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5482→1.5452まで下落。独製造業受注は、前月比-0.6%(予想0.3%)→ 予想を大幅に下回り、EURUSD=1.5470→1.5411まで急落、米国市場でも1.5366まで続落となった。
米国市場は、米第1四半期、非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4%)、単位労働コスト=2.2%(予想2.5%)にドルは一時上昇、中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正され、利食いにようやくドル売りも弱まり、原油価格の高騰に米国株が弱く、クロスでは円を買い戻す動きが強まった。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.76円で取引が始まり、早朝の104.65円を安値に、104.70~95円の狭いレンジでからアジア株の下落にドル売りが続いていたが、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言を材料に、105円の壁を上抜けすると105.14円まで上昇した。欧州市場は104.96円で取引が始まり、欧州主要通貨でドル買いの流れが続き、弱い英・欧州経済指標にドル買いが加速、ドル円も105.47円まで上昇、105.50円のドル売りに上値は抑えられ105.20~40円のレンジで取引が続いた。予想を上回る米第1四半期の労働生産性に105.59円まで続伸、オプション勢や本邦実需筋の激しい売りに105.23円まで下落したが、予想を上回る中古住宅販売保留に105.50円まで再上昇したが、前月分の大幅下方修正にドル買いも弱まった。105.50円ではマクロファンドや実需筋の売りに上値は重く、105.20~40円のレンジに再び戻り、原油価格の高騰を受けた米国株安に、クロスの円買いも加わり104.61円まで下落、06:00時では104.73円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5532で取引が始まり、1.5522~39のレンジから、政府系ファンド+アジア勢の売りに上値は重く、ホーニング・カンザスシティー連銀総裁発言に1.5467まで徐々に上値を切り下げたが、英消費者信頼感指数(ネーションワイド)にGBPUSDが急落、EURGBPの上昇に1.5506まで値を戻した。欧州市場は1.5491で取引が始まり、弱い英鉱工業生産+製造業生産にドル買いが続き、弱いユーロ小売売上高に1.5452まで下落、弱い独製造業受注にスイス勢+米系ファンドの売りが激しく、1.5412まで下落した。中東勢や投機筋の買いに下げ止まり、1.5420~42の狭いレンジで売り買いが交錯したが、予想を上回る米第1四半期の労働生産性に、再びユーロ売りが始まり1.5384まで下落、予想を上回る中古住宅販売保留に1.5360~80の買いを消化しながら、5月2日の安値1.5360近くの1.5366まで下落した。オプション勢の買いに下げ止まり、投機筋の買いに1.5409まで値を戻し、06:00時では1.5394で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.70円で取引が始まり、米系証券の売りに162.90円から162.32円まで下落、162.35~50円の狭いレンジで取引が続いたが、EURGBPの上昇に162.81円まで値を戻した。欧州市場は162.63円で取引が始まり、EURGBPの買いが続き163.07円まで上昇したが、弱いユーロ小売売上高にユーロ売りに反転、弱い独製造業受注に162.51円まで下落した。162.50~60の極狭いレンジで取引が続いたが、ECBフィキシングで162.37円まで下落、米第1四半期の労働生産性に一時162.73円まで値を戻したが、オプションカットでは162.05円まで下落、ロンドンフィキシングが終わるとユーロ売りが再開、弱い米国株も材料にされ、161.80~00円の買いを消化しながら、ストップロスの売りに終盤にかけては161.02円まで続落、06:00時では161.21円で取引されている。
●主な経済指標の結果
15:10 英 4月 消費者信頼感指数(ネーションワイド)=70(前回77)→ 2004年5月の統計開始以来の低水準
17:30 英 3月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回0.4←0.3%)、前年比0.6%(予想0.8% 前回1.2←1.3%)→ 景気減速の影響に2007年9月来の低水準
17:30 英 3月 製造業生産=-0.5%(予想-0.1% 前回0.4%)、前年比0.6%(予想1.2% 前回1.9%)→2007年2月来の低水準
18:00 ユーロ 3月 小売売上高=前月比-0.4%(予想0.2% 前回-0.2%、前年比-1.6%(予想-0.6% 前回-1.0 %)→ 予想を大幅に下回りEUR売りが強まる
19:00 独 3月 製造業受注=前月比-0.6%(予想0.3% 前回-0.6%)→ 予想を大幅に下回りEUR売りとなる
21:30 米 第1四半期 非農業部門労働生産性=前期比2.2%(予想1.4% 前回1.8←1.9%)、前年同期比3.2%→ 企業がコスト削減に人員カット+労働時間の縮小が予想を上回割り4年ぶりの伸び、 単位労働コスト=2.2%(予想2.5% 前回2.8←2.6%)→ 2004年第2四半期以来、最小の伸び率
23:00 米 3月 中古住宅販売保留=前月比-1.0%(予想-0.9% 前回-2.8←-1.9%)→ 予想通りとなったが、前回分が大幅に下方修正されドル売りが続く
4:00 米 3月 消費者信用残高=153億ドル(予想60億ドル 前回51.6億ドル)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米JPモルガン・チェース投資銀行部門CEO=金融市場はサブプライム住宅ローン市場に起因した信用危機から回復しつつある。
◎米 → クロズナーFRB理事(講演)=2007年の差し押さえ申請件数が前年比約+53%(150万件)で、差し押さえ率が2008年第1四半期さらに上昇する可能性が高い。
◎米 → FRB=短期金融市場の安定化措置の一環として、商業銀行の準備預金に対する利払い開始の前倒し実施を承認するよう議会に求めている。
◎米 → ホーニング・カンザスシティー連銀総裁=現在の金利水準で米景気後退から回復させるのに十分。米経済は景気後退の瀬戸際、下半期の成長については楽観しているインフレ圧力は深刻で一時的とみることはできない。深刻なインフレプレッシャーに米国はいずれ利上げせざるを得なくなる。米国第2・四半期GDP伸び率は、引き続き1%を下回る可能性が高い→ ドル買いが強まる
◎米 → ポールソン米財務長官(WSJ)=経済危機の最悪期から脱しつつある。多くは3ヶ月前に比べよくなっていると信じている。
欧州・英国
◎ユーロ → ECB理事会でいままでの文言が変更されるとのウワサが流れる。
◎ユーロ → 欧州委員会=ユーロを導入している15カ国は政策面でさらに協調する必要がある。国際社会でユーロ圏としての声をより的確に反映させるためには統一見解を代弁する役割を1人に絞るべき。 2009年1月1日にユーロを導入。欧州委員会の報告でスロバキアがユーロ参加の条件を満たし16カ国目のユーロ参加国となることを勧告。
◎チェコ → チェコ中銀(国立銀行)=政策金利の2週間物レポ金利を3.75%に据え置いた。
◎ユーロ → ドイツ銀行アンケート資産運用会社や年金基金を対象の調査=ヘッジファンドの投資家が、相場の落ち着きを待ってかつて例のない規模の現金を保有している。ヘッジファンドへの合計投資額がほぼ1兆ドルに上る1000 投資家を対象に実施された3月の調査によると、約30%強がヘッジファンド向け投資資金のうち最大10%を現金で保有していると回答した。 信用逼迫(ひっぱく)や住宅価格低下、米景気後退感を背景に、1-3月期のヘッジファンドの資金流入額は165億ドルと、2005年 10-12月期以来の低水準にとどまった。
日本・その他
◎IMF → ストロスカーンIMF専務理事=中国の人民元はドルに対して上昇したが、一段の上昇が必要。 人民元が管理され外貨準備が積み上がっている状況で、変動相場制を適用している通貨が、ドル調整による影響を受け過ぎている。中国の持続的成長には、輸出や投資に対する依存度を低下させ、内需主導に転換させることが必要。主要通貨間の不均衡を回避するためには、中国は人民元上昇ペースを一段と加速させるべき。
◎中国 → 人民元=ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場では、一時6.5250まで下落、人民元が対ドルで急落、1日の下げとしては2003年10月以来の大きさとなった。中国当局が元高進行のペースを大幅に抑制するのではないかとの見方が背景。
◎NZ → ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁=現在の環境では、銀行は貸し出しにより慎重な姿勢で臨むべき。ただ信用が過度に縮小すれば、景気減速がより深刻になり、家計と法人への圧力が強まるリスクがある。NZドルは長期的な平均と比べて依然として高水準。景気減速が長期化し、市場がさらに混乱すれば、急落することもありうる。
◎NZ → スワン豪財務相=13日に発表する来年度予算案について、インフレ抑制を重視。成長の鈍化が支払い総額の余地を制限するが、財政には重大な圧力が加わる。
◎NZ → ニュージーランド準備銀行半期報告書=クレジット危機が世界的な景気減速を引き起こせば、ニュージーランドの経済鈍化は、想定より深刻なものになる可能性がある。調整が想定より大きいリスクがある。金融システム全体、家計や法人にとって状況悪化にもつながりかねない。