2008年5月30日 29日の海外為替市場
金価格下落、金利上昇、ドル全面高。
日経平均株価=13709.44(-183.86 -1.32%)、NYダウ=12594.03(45.68 0.36%)、独DAX=7033.84(75.18 1.08%)、英FTSE=6069.60(11.10 0.18%)、金=905.00(-7.8 -0.85%)、原油=131.03(2.18 1.69%)。
アジア市場は、豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。
欧州市場は、英ネーションワイド住宅価格、前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→ 統計開始の1991年以来最大の下落率で、GBPUSD=1.9735→1.9674まで下落→1.9804まで回復。GBPJPY=207.22円→206.80円→208.95円(米国市場)まで続伸。
独失業者数、予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)と予想より悪くユーロ高の影響が懸念、EURUSD=1.5586→1.5545まで下落。その後も続落を続ける。
米国市場は、米第1四半期 GDP改定値:GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)と予想通に上方修正され、第1四半期の米企業収益が、3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)と拡大し、米国株の上昇+金・原油価格の下落にドル買いが続く。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.68円で取引が始まり、本日発表されるGDPが0.9%に拡大するとのウワサが流れドル買いが続き、日経平均株価の上昇+GBPUSDの急落+海外勢の買いに、本邦実需筋のドル売りを消化しながら、105.20円まで上昇が続いた。欧州市場は105.15円で取引が始まり、104.91円を安値に主要国でのドル買いがリードし、105.30円まで上昇、105.00~30円の揉み合いから、ECBフィキシングでは105.38円まで上昇、米GDPの発表では105.03円まで下落したが、米企業収益が強く、米株価の上昇に、105.30~50円のドル売りを消化し、オプションカット後にはドル買いが強まり、105.50円を超えストップロスの買いを誘発し、105.88円まで上昇、終盤にかけては105.48円まで値を下げ、06:00時では105.50円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5639で取引が始まり、朝方の1.5564を高値に、前日安値の1.5608を目指し、1.5580~00のストップロスを試す投機的な売りが続いた、GBPUSDの売りがリードしたドル買いに上値は重く、英住宅価格の悪化にGBPUSDが急落、1.5564まで下落した。欧州市場は1.5581で取引が始まり、独失業率が悪く1.5545まで下落、1.5550以下の実需筋買い、ユーロ圏業況感指数が強く下げ止まり、1.5550~80のレンジで売り買いが交錯した。米GDPの発表直後は利食いの買いに一時1.5590まで値を戻したがが、米企業修正が強く、ドル売りが続いていたUSDCADが買い戻され、ドル全面高の流れにユーロ売りが続いた。中東勢の買いを消化しながら、1.5500割れのストップロスの売りを誘発し、1.5485まで下落、06:00時では1.5520で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.73円で取引が始まり、一時103.64円まで値を下げたが、103.50円以下の本邦勢+海外ファンド筋の買いが続き、日経平均株価の上昇に164.23円まで続伸、AUDJPY+GBPJPYの売り、利食いの売り+独失業率が悪く、163.59円まで値を下げた。欧州市場は163.84円で取引が始まり、163.60~80円のレンジで売り買いが交錯したが、163.50円を割り込み163.47円まで下落、ECBフィキシングの買いに163.98円まで急伸、買い一巡後には163.31円まで下落、GBPJPYの買い戻し+強い米国株に164.07円まで上昇、結局163.70円を中心に上下を繰り返し、06:00時では163.73円で取引されえいる。
●主な経済指標の結果
8:50 日本 4月 大型小売店販売額・速報 =前年比-2.2%(予想-0.1% 前回0.2%)
10:30 豪 第1四半期 民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0% 前回7.3%←5.1%)→ 予想を大幅に下回りAUD売りが始まる
15:00 英 5月 ネーションワイド住宅価格=前月比-2.5%(予想-0.5% 前回-1.1%)→統計開始の1991年以来最大の下落率、前年比-4.4%(予想-1.9% 前回-1.0%)
16:15 スイス 第1四半期 雇用統計: 失業率=2.8%(予想2.6%)、就業者数=389.9万人(予想389.4万人 前回388万人)
17:00 ノルウェー 4月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.6% 前回-0.4%)
17:00 独 5月 失業者数=予想7.9%(予想 7.8% 前回7.9%)、失業者増減=0.4万人(予想-2万人 前回-0.7万人)→
17:00 ユーロ 4月 マネーサプライM3=前年比10.6%(予想10.3% 前回10.3%)
18:00 ユーロ 5月 業況感指数=0.54(予想0.40 前回0.43←0.44)、消費者信頼感指数=-15(予想-12 前回-12)、総合景況感指数=97.1(予想96.6 前回97.1)、企業信頼感指数=-2(予想-2 前回-2)、サービス業景況感指数=8(予想7 前回7)
19:00 英 6月 CBI 小売売上高(Distributive Trade)=-20(予想-5 前回-26)
21:30 米 5/25週 新規失業保険申請件数=37.2万件(予想37万件 前回36.5万件)
21:30 米 第1四半期 GDP改定値: GDP=0.9%(予想0.9% 前回0.6%)、 デフレーター=2.6%(予想2.6% 前回2.6%)、 最終需要=0.7%(予想0.1% 前回-0.2%)、コアPCE価格指数=2.1%(予想2.2% 前回2.2%)、PCE価格指数=3.5%(予想3.5% 前回3.5%)
21:30 米 第1四半期 米企業収益=3.8%(予想-2.9% 前回-3.3%)
21:30 カナダ 第1四半期経常収支=56億カナダドル(予想30億カナダドル 前回-5億カナダドル)→ 予想を上回るUSDCAD=0.9825まで下落
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → バーナンキFRB議長=流動性対策について、BIS会議向けビデオ会議で講演、内容は13日の講演同じで質疑応答はない。
米 → 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=輸入減や製油所の需要増で米原油在庫が予想外の減少。
◎米 → 米連邦預金保険公社(FDIC)=第1四半期の米銀の貸倒引当金、過去最高の371億ドル(前年同期92億ドル)に拡大。問題があると認定された銀行は90行(2007年76行)に増加。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁=インフレ動向や特にインフレ期待が引き続き悪化した場合、景気低迷が続いても早めに金融政策の方向転換が行われると予想する。リセッションは予想していない。
◎米 → フィッシャー・ダラス連銀総裁+スターン・ミネアポリス連銀総裁=米経済の低迷が続いたとしてもインフレ抑制のため、近い将来利上げが必要になるかもしれないと警告→ FRBが利下げサイクルを終了し、2008年中に政策の方向転換に踏み切る可能性があるとの見方が高まった
欧州・英国
◎英 → 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)=長引く金融市場の問題が影響で、新興国不動産への投資意欲が後退。
◎ユーロ → アルムニア欧州委員会委員=ユーロがドルに対して強いことで、欧州にはインフレ圧力を緩和する余地が生まれている。
◎ユーロ → 欧州委員会(スロバキア、コルナ)=ユーロ参加の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)の対ユーロ標準値 EURSKK= を17.6472%切り上げ、1ユーロ=30.1260コルナとすることを承認→ 一時30近くまで下落、コルナの最高値を更新
◎ユーロ → トリシェECB総裁=中央銀行の責務は中期的な物価安定を維持すること。インフレ期待を十分に抑制すること。EUは生産性の押し上げを。物価安定の維持が肝要。
日本・その他
◎日本 → 津田財務次官=G8財務相会合では、世界経済の議論の中で商品価格高騰の影響を議論。
◎日本 → 亀崎日銀審議委員=景気の下振れリスクに最も注意する必要ある。金融緩和長期化のリスクも引続き存在。金融政策に特定の方向性を持つのは適切ではない。金融政策は総合的な観点から適切に判断。
◎豪 → 豪第1四半期の民間期設備投資=前期比-2.5%(予想3.0%)と悪く、個人消費の低迷が小売りセクターに影響を及ぼす中、豪企業が予想外に設備投資を縮小、第1四半期GDPがマイナスの懸念が残る。AUDUSD=0.9634→0.9581(欧州市場)→0.9536(米国市場)まで下落。
◎フィリピン → フィリピン中銀=USDJPY44でドル売り介入の模様。