2008年5月29日 28日の海外為替市場
金価格と原油価格が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い、米国市場では逆に買い戻され→ドル買い戻しとなる。クロスで円売りが目立ち、ユーロ売りが目立つ。
日経平均株価=13893.30(203.11 1.48%)、NYダウ=12548.35(68.72 0.55%)、独DAX=6958.66(4.82 0.07%)、英FTSE=6058.50(-28.80 -0.47%)、金=912.80(-13.0 -1.40)、原油=128.85(-3.34 -2.53%)
アジア市場は、豪第1四半期の建設支出、2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)と予想を上回り利上げ観測が浮上しAUD上昇、AUDUSD=0.9566→0.9627、AUDJPY=99.56円→100.80円(欧米市場)まで上昇し、クロスで円売りの流れをリード。
欧州市場は、金価格と原油価格の下落が為替市場を引っ張り、欧州市場で急落→ドル買い。
独輸入物価指数、前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)と強く、EUR買いが始まる。スウェーデン小売売上高、前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)と悪化し、EURSEK=9.2989→9.367(欧州市場)→9.3511(米国市場)まで買われ、一時EUR買が強まる。ユーロ圏経常収支、-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)と前回より大幅低下にEUR売りが強まり、EURUSD=1.5750→1.5610(米国市場)まで下落、ドル買いをリード。
米国市場は、米耐久財受注、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)と予想を大幅に上回り一時ドル買いが強まる。USDJPY=104.80円→105.31円→104.47円まで下落。
独消費者物価指数=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、予想を上回るがEURUSDの買いは限定的、EURUSD=1.5628→1.5668(買いは一時的)→1.5609まで下落。金価格と原油価格が値を戻すと、ドル売りの流れが強まる。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.23円で取引が始まり、朝方は104.50円超えのオプションバリアを試し104.33円まで上昇したが、米国市場の高値104.35円をも超えられず、104.20~35円のレンジで取引から、日経平均株価が弱く、本邦輸出企業の売りに徐々に上値を切り下げ、アルカイダのテロ攻撃のリスクに103.89円まで下落した。欧州市場は104.03円で取引が始まり、米系証券のドル買い+金・原油価格の下落に、104.50円の壁を上回り104.80円まで上昇、堅調な米国株+予想を上回る米耐久財受注に105.32円まで続伸した。金・原油価格が値を戻し、105.50円を超えられず、クロスで円の買い戻しが始まると、104.47円まで値を下げ、104.55~85円のレンジで売り買いが交錯、06:00時では104.69円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5691で取引が始まり、昨日海外市場で上値トライした1.5800失敗の反動が続き、1.5666まで下落、アルカイダのテロ攻撃のリスクに1.5712まで値を戻したが、米情報当局者の否定発言に伸び悩み、EURJPYの買い+独輸入物価が強く1.5753まで上昇した。欧州市場は1.5731で取引が始まり、EURJPY+EURSEKの買いに1.5761まで上昇、予想を下回るユーロ経常収支に1.5708まで下落、ユーロクロスの売りが激しく、原油・金価格の下落を材料に、幅広いグローバルな売り+予想を上回る米耐久財受注に1.5613まで続落した。予想を上回る独消費者物価指数+中銀筋の買いに一時1.5670まで値を戻したが、原油価格が値を戻し、ロンドンフィキシングでは1.5608まで続落、1.56直前に買いが続き、1.5615~50のレンジで売り買いが交錯、06:00時では1.5642で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.55円で取引が始まり、本邦資本筋の売り163.11円まで下落、163.10~20円の買いは厚く下げ渋り、豪建設支出を受けたAUDJPYの激しい買いに、163.40円まで値を戻し、103.15~40円の狭いレンジから、独輸入物価指数を受けた米系資本筋の買い103.74円まで上昇した。欧州市場は163.65円で取引が始まり、弱いユーロ圏経常収支に一時上げ渋ったものの、米系証券+スイス系の買いに164.27円まで続伸、164.00~30円のレンジから、米耐久財受注の発表直後には164.48円まで上昇した。強い独消費者物価指数にもユーロ売りが続き、オプションカット後から売りが強まり、163.50円まで続落、163.44円を安値に、163.50~70円のレンジ取引から、終盤にかけ163.85円まで値を戻し、163.75円で取引をされている。
●主な経済指標の結果
10:30 豪 第1四半期 建設支出=2.3%(予想2.0% 前回-0.8←1.0%)→ 予想を上回りAUD買いとなる
15:00 独 4月 輸入物価指数=前月比0.9%(予想0.7% 3月0.4%)、前年比5.7%(予想5.5% 前回5.7%)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比-1.7%(予想-0.2% 前回0.1←0.4%)、前年比0.4%(予想3.5% 前回3.7←3.9%)
17:00 ユーロ 3月 経常収支=-78億ユーロ(前回81←50億ユーロ)、貿易収支=3億ユーロ(前回42億←29億ユーロ)→ 前回より大幅に低下しEUR売りとなる
18:30 南ア 4月 消費者物価指数(CPI)=前年比11.1%(予想10.8% 前回10.6%)、コア(CPIX)=10.4%(予想10.0% 前回10.1%)→ 5年ぶりの水準となる
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利5.5%の据置きを決定、予想通り→ ノルウェー中銀は、インフレ上昇は将来的な一段の金融引き締めを示すと指摘。ただ現時点での利上げは、根強い市場の混乱や世界経済の先行き不透明感適切ではない。
21:30 米 4月 耐久財受注: 新規受注=前月比-0.5%(予想-1.0% 前回-0.3%)、除く輸送機器=2.5%(予想-0.5% 前回1.7%←1.6%)、除く国防関連=-0.3%(予想-0.5% 前回0.0←0.1%)、除く航空機器の非国防資本財=4.2%(予想-0.5% 前回-0.9←-1.0%)→ 除く航空機器の非国防資本財が、予想を大幅に上回りドル買いとなる
21:55 独 5月 消費者物価指数(CPI)=HICP前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.3%)、 前年比3.0%(予想2.9% 前回2.6%)、コア=前月比0.6%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比3.0%(予想2.8% 前回2.4%)→ 予想を上回り6月限国債先物の利回りは一時2007年10月来の水準、EURUSDの買いは限定てき
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → 米FBI=アルカイダがビデオで西側諸国への生物化学・核攻撃を呼びかけへ。米情報当局者からアルカイダが大量破壊兵器を使う能力を獲得した兆候はないとのコメントが出される。
欧州・英国
◎ポーランド → ポーランド中銀金融政策=政策金利政5.75%の据置きを決定、予想通り。中銀が新たなインフレ目標を立て、6月に利上げするとの見方が多い。
◎ユーロ → ロイター調査=ECBは第4四半期までに利下げをする確率は低下。6月5日のECB理事会での利下げは全員が金利据え置き、年内の0.25%の利下げ確率は60%(前回75%)となった
◎ユーロ → ゲドレム・ノルウェー中銀総裁声明=インフレ上昇や今後のインフレ高進の見込みは政策金利の一段の引き上げを示唆する。金融市場の混乱や短期金融市場での金利上昇、世界経済の先行き不透明感を背景に、現時点では金利据え置きが適切。理事会は今回の会合で利上げという選択肢を検討しなかった。
◎ユーロ → ラガルド仏経済財務雇用相=債券市場を中心に世界の金融市場は改善しているとの認識。市場には一部改善の兆しがみられ、債券市場は上向いている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=1999年1月1日以来、ユーロ圏では1,570万人の雇用が生み出された。この間の米国での雇用創造を100万人上回っている。ユーロ圏全体において、特にフランスにおいては、失業率が25年間で最低の水準にある。ユーロがこれら全ての雇用を生み出したとは言わないが、ユーロが導入されたことで、これらの雇用が生み出されたのだとみている。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=企業と政府は警戒すべきで、消費者物価の上昇をあおる大幅な賃金上昇を避けることにより、二次的なインフレを回避すべき。金融危機は最悪な状況が今後訪れるとも言わない。市場の調整過程が続いており、引き続き警戒が求められる。
◎ユーロ → 独ザクセン州5月のCPI=前月比0.6%(前回-0.2%)、前年比3.1%(前月比2.6%)。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=強いドルが米国の利益にかなうと米当局が強調したことは非常に重要。私の目には、大統領や財務長官、FRB議長が強いドルが米国の国益になると強調していることは非常に重要だと映っている。
日本・その他
◎日本 → 白川日銀総裁=近年発生したバブルの多くは、物価安定が達成の達成、デフレの危険が意識される中で、低金利が持続した後に生じている。足元の物価上昇率に目が行き過ぎると、必要な金融政策の対応が遅れ、結果として経済活動の大きな変動を招く危険がある。
◎OPEC → プルノモ・インドネシアエネルギー鉱物相=まもなくOPEC(石油輸出国機構)から脱退するだろう。