2008年5月27日 本日の為替戦略
主要2大市場が休場で、昨日の流れを正直に評価することはできず、本日が事実上の週初めと考えたいが、それにしても、ドル安を連想させる発言やコメントが多い。
米メリルリンチは、米財務省が議会へ提出した「湾岸協力会議の通貨とインフレ」の報告書から、米国は湾岸アラブ諸国がインフレにより、ドルペック精度お為替政策の変更を事実上容認しているとのこと。
アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは、今後数カ月以内に通貨バスケットに移行、年内に5%上昇すると予想、サウジは来年遅くなるまで無いとのこと。ちなみに、昨日発表された、サウジの4月インフレ率は27年ぶりの高水準となった。これが現実のものとなると、長期的には、ドル売り・ユーロ高になる可能性が高くなる。
コンサルティング会社は、中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が、今後2年間で3倍の5兆ドルに拡大する可能性とのこと、このSWF全体の資金は2007年3.3兆ドル→2015年15兆ドルへ増加するとのことで、投資資金の拡大に商品市況の活況が続くことが予想され、信じられない商品市況の高騰が続くことになりそうで、これらに関連する通貨、NOK、AUDやCADの買いが続きやすい。
ウォーレン・バフェット氏は、米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回ると予想している。輸出主導の景気拡大を目指し、ドル安を容認するのであろうか? それとも、インフレ懸念が高まり、ドル安を阻止するのか?最近の米消費者物価を見ていると、どうも前者に分がありそう。
本日の経済指標・その他では、昨日と一変し本日は多くの経済指標が発表される。その中で独第1四半期GDPの確報値、S&Pケース・シラー米住宅価格指数、米新築1戸建て住宅販売件数が注目され、相場変動の可能性が高くなっている。
●ドル円
ドル円は、予想以上に102.50円、103.00円の壁は実需筋の買いに厚く、なかなか下値を試すことができないでいる。ロンドン、NY市場が休場で上下を試していない可能性も残るが、102.50円を割り込むまでは押し目買いも多そうだが、いざ割り込むと急変する可能性が高く、そのリスクが気になる。
ドル円の4時間チャートは、102.73~104.43円のレンジに入り下値を試している。上値のポイントは、103.47円、103.74円、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.73円、102.60円、102.37円、101.46円。RSIは47と弱い上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。1時間チャートは、103~104.50円のレンジに入り、RSIは54と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。Dailyチャートは、102.50円を底値に徐々に上値がきり下がり、RSIは51で下降ラインを継続、トレンドモメンタムも売りとなっている。トータルの判断は、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。トータルの判断は、ドル売りの流れもやや弱まり気になるが、引き続き、103.47~74円を上限に、売りで、102.37~60円を割り込むと売りが加速。103.80円を超えると逆に、ドル買いに変わりやすい。
●ユーロドル
ユーロドルは、連休前のポジション調整の影響もはけ、大枠で1.57~1.58レンジで4日間の揉み合いを抜け出すことを期待したい。ユーロ高を期待したいが、ユーロロングポジションも増加しており、上値を失敗すると、失望感の売りに逆戻りしやすくなっている。
ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドから、大枠で1.5700~1.5800のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5813、1.5863、1.5882、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5692~95、1.5663、1.5602~23、1.5563。RSIは63と横ばいへ変わり、トレンドモメンタムは横ばいながら、94と101から低下し始めている。1時間チャートは、1.57~1.5820のレンジで取引が続き、RSIは48と緩やかな下降ラインから50を割り込み、トレンドモメンタムは売りを継続。Dailyチャートは、昨日は例外との言えなくはないが、これで4日間上げ渋り高値圏で揉み合いが続き、RSIは46と上昇も停止、50を超えられず、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い継続だが、1.5813でダブルトップになるかを見極め、上値が失敗するか1.5634~63を割り割り込んだら売りに変化しやすい。逆に、1.5850~60を超えたら買いが加速。
●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが再び1.98台に乗せ、ポンド高の流れがより強くなっている。センチメントはGBP売りなのだが、GBPUSDが2.0を再トライする流れに入っており、ポンド円もその影響を受けやすく、ドル円が102.50円を割り込めないと、買いが強まる可能性が高くなる。
ポンド円の4時間チャートは、204円を底固めしているが、引き続き204~205.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、205.48円、206.00円、209.01円。下値のポイントは、204.17円、203.30~41円、202.70円。RSIは56と横ばいで50を上回り、トレンドモメンタムは買いだが、僅かながら下げ始めている。1時間チャートは、204~205円のレンジの上限を試し、204円を堅くしている、RSIは59と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いに転換。Dailyチャートは、200~209円のレンジで取引が続き、RSIは51と50を中心に横ばいが続き、トレンドモメンタムは弱いながら買いに変化。トータルの判断は、204.17~205.48円のレンジを予想。
●本日の経済指標・その他
8:50 日本 4月企業向けサービス価格指数=前年比予想0.7% 前回0.4%
15:00 独 第1四半期 GDP・確報=前期比予想0.3%% 前回0.3%、前年比予想1.8% 前回1.8%
11:00 NZ 5月 企業信頼感指数=予想-51 前回-54.80
15:00 独 6月 GFK消費者信頼感調査=予想5.9 前回5.9
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想12.7億スイス 前回12.5億スイス
18:30 南ア 第1四半期 GDP=前年比予想2.6% 前回5.3%
21:30 英 4月 BBA Consumer credit=予想4億ポンド 前回5億ポンド
21:30 英 4月 BBA 住宅貸出=予想48億ポンド、前回51億ポンド、住宅許可=予想3.2万件 前回3.54万件
22:00 米 3月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数=予想-2.0% 前回-2.6%
23:00 米 5月 消費者信頼感指数=予想60.0 前回62.3
23:00 米 5月 リッチモンド連銀製造業指数=予想 前回0.0
23:00 米 4月 新築1戸建て住宅販売件数=予想52万件 前回52.6万件
21:15 米 クロズナーFRB理事がブラジル中銀セミナーで講演、 「モーゲージ市場の修復と回復の見通し」(22日の講演と同内容)
23:50 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演 、「政策の見通しと影響」(サンフランシスコ)