2008年5月27日 26日の海外為替市場
日経平均株価=13690.19(-322.01 -2.3%)、独DAX=6953.84(9.79 0.14%)、
ロンドン、NYと世界の2大市場が休場で、予想通りの狭いレンジとなったが、イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇し、弱いながらも、資源国通貨高+高金利通貨高=円売りの流れとなった。
英ホームトラック住宅価格は、前年比-1.9%(前回-0.9%)と、2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となるが、結局は同水準に戻る、GBPUSD=1.9828(アジア市場)→1.9758(欧州市場)→1.9829(北米市場)。
●ドル円
アジア市場のドル円は103.26円で取引が始まり、早朝の103.41円を高値に、前週末のNY市場で株価下落を受けた投機的な売りに、103.13円まで値を下げたが、日経平均株価の下落にもかかわらず、103.00円近辺の本邦勢+オプション勢の買いは厚く、103.36円まで値を戻し、103.25~35円のレンジで取引が続いた。海外市場は、ロンドン+NY市場が休場で市場参加者も極めて少なく、政府系ファンド+本邦勢等の買いに、下値失敗の反動もあり、一時103.48円まで上昇した。103.50円超えの本邦実需筋の売りに上値は重く、103.35~45円のレンジで揉み合いとなり、06:00時では103.42円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5762で取引が始まり、早朝の1.5748を安値に、前週末の高値1.5795を上回る、1.5800超えのストップロスを試し1.5792まで上昇したが失敗、日経平均株価の下落に上値は重く、1.5755まで値を下げた。欧州市場は1.5771で取引が始まり、超閑散とした取引の中で、アジア中銀筋の売りに1.5773→1.5742まで下落、1.5720以下の大口買いオーダーが意識され、スイス系銀行の買いに下げ止まり、1.5742~60で売り買いが交錯した。投機筋の買い戻し+ユーロ円の買いも加わり、1.5784まで上昇したが、上値トライはまたしても失敗、06:00時では1.5768で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.82円で取引が始まり、163.01円から日経平均株価の下落に、162.75円まで徐々に値を下げたが、162.50円近辺の大口買いに下げ止まり、163.00円まで上昇した。欧州市場は162.89円で取引が始まり、薄商いの中で、ファンド筋+本邦勢の買いに163.06円まで上昇、ユーロドルの売りに162.72円まで値を下げ、162.75~30円のレンジで売り買いが交錯した。クロスで円売りが加速、163.28円まで上昇、06:00時では163.07円で取引されている。
●主な経済指標の結果
ロンドン休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)
9:01 英 5月のホームトラック住宅価格=前月比-0.5%(前回-0.6%)、前年比-1.9%(前回-0.9%)→2005年11月以来の低水準で、8ヶ月連続の低下にポンド売りの材料となる
7:45 NZ 4月 貿易収支=-3.34億NZドル(予想-1.5億NZドル 前回-0.44←-0.5億NZドル)、輸入=43.398億NZドル(予想34.9億NZドル)、輸出=387.53億NZドル(予想34.4億NZドル)
20:00 マレーシア マレーシア中銀金融政策発表=政策金利3.5%の据置きを決定、予想通り
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → メリルリンチ=米国は湾岸アラブ諸国に対し、インフレを問題と認識することでドル・ペッグの為替政策の変更を事実上容認している。 アラブ首長国連邦(UAE)とカタールはおそらく今後数カ月以内に通貨バスケットに移行すると予想。両国通貨は年末までに5%上昇する見込み。 サウジアラビアの通貨政策変更は来年遅くまでないとの見方。 メリルは米財務省が初めて湾岸協力会議(GCC)の通貨とインフレに言及した議会への報告書を引用し、米政府がドルの今後の見通しについて自信を強め、湾岸諸国の支援を必ずしも必要としなくなったと指摘。GCC加盟国の為替政策の変更を事実上容認している。
◎米 → ガイトナーNY連銀総裁=米国をはじめとする主要国は将来の危機を防ぐため、金融市場の規律と監督のバランスをうまく取る必要がある。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(独シュピーゲル誌)=米国はすでにリセッション入りしており、その期間も深刻度も、多くの専門家の予想を上回。2四半期連続のマイナス成長というエコノミストの定義通りではないかもしれないが、すでに影響は感じられはじめている。
欧州・英国
◎ユーロ → カタイネン・フィンランド財務相=現在の金融市場の混乱はドイツ、フィンランド経済にほとんど影響していない。 強い賃金上昇と食品・エネルギー価格高により、インフレの脅威は恒常的に強い状況が続く。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=最近の金融市場混乱の原因や特徴について徹底した分析を行うのは時期尚早だ。金融市場は金利見通しを考える上で短期的なデータに振り回されるべきではない。原油価格の激しい動きにより消費者物価インフレ率の予測が難しくなっている。重要なことはインフレ期待を低水準に抑えること。
◎ユーロ → トリシェECB総裁=金融市場は依然として調整が続いている。ドルの過度の変動を懸念するとのG7声明の内容を繰り返した。為替について急激な動きと過度のボラティリティは懸念要因。米国は困難な調整プロセスの最中にある。世界は長く続いた繁栄が終わりつつある。 状況は国によって大きく違う。世界的なインフレ問題という共通の問題に直面しているが、政策対応はそれぞれまったく異なる。
◎ユーロ → ローゼンバーグ・スウェーデン中銀副総裁=年内は利下げより利上げのリスクが大きい。
◎ハンガリー → ハンバリー中銀金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ8.25%に決定、予想通り。2009年のインフレ見通しについて、3.6%→4.2%に引き上げた。2010年の見通しは3.0%とした。成長率見通しは、08年が2.2%、09年が3.2%。
◎トルコ → トルコエネルギー省当局者=イランとトルコを結ぶガスパイプラインで爆発、破壊行為の可能性に原油価格が上昇。
日本・その他
◎その他 → ATカーニー・コンサルティング会社=中東の政府系投資ファンド(SWF)の運用資産が2年で3倍増の5兆ドルに拡大する可能性。 2007年のSWFの資産評価額は世界全体で約3兆3000億ドル→2015年には15兆ドルへ増加すると予想。 中東のSWF資産は07年時点で1兆6500億ドル(世界全体の約半分を占めた)。
◎NZ → NZ経済研究所(NZIER)=今年度の国内経済は大幅に減速する見通しだが、根強いインフレにより今後数カ月、金利は現在の水準に据え置かれるとの見方。
◎インド → レディ・インド中銀総裁=インド財政赤字は高水準を維持、財政圧力は数字に完全に反映されず。2008/09年度の財政赤字をGDP比で2.5%に抑えることを目標としている(07/08年度の対GPD比率は3.1%)。
◎中国 → 中国の4月末時点の外貨準備は1兆7567億ドル、前月比745億ドル増加。
◎ロシア → ロシア中銀=インフレ抑制のため、商業銀行の準備率を7月1日から引き上げると発表。 外貨建てローンに対する準備率を5.5%→7.0%に、個人の預金に対する準備率を4.5%→5.5%に引き上げる。
◎サウジ → サウジアラビア=4月のインフレ率が前年比で27年ぶりの高水準。家賃や食品価格の高騰が主因。 多くの国がドル・ペッグ制を採用する中東湾岸諸国にとってインフレは難題。経済企画省が24日発表した4月の生活コスト指数は115.2と、前年同月の104.3%→10.5%上昇。 前月比では0.9%上昇と、年初来では最も低い伸び。