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2008年5月23日 本日の為替戦略

来週月曜日はNY市場とロンドン市場が休場となり、本日はその影響が避けられない。通常は投機的なポジションを減らす動きに、週前半の流れと逆に動くことが多いが、昨日はこれといった大きな材料や経済指標の結果が無かったにもかかわらず、既にポジション調整が始まった。ポンド・NZDが強く、円・ユーロ・スイスが弱かったが、今日もこの流れが続く可能性が高く、長期に渡り上昇が続いた、AUDNZDの急落が目立ち、この流れが変わった可能性がある。


昨日、ドル買いの材料とされた米第1四半期米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)住宅価格指数は、前期比が-0.2%と市場予想-1.3%より良く、前回も上昇修正されたが、全体指数では-1.7%(前期-1.4%)、前期比-3.1%(前回-0.5%)と弱い。また、米金融機関の追加損失を計上とのウワサも止まない。ポンドの動きを見ても、ドルが強いようには思えない。


余談となるが、米ライス大学が実施した調査によれば、原油 相場の急騰がエネルギー危機を招き、これをきっかけ世界の金融システムが米ド ルを基軸通貨とする体制から複数通貨制へと移行する可能性があると言う。同調査は、サウ ジアラビアなどの中東の石油輸出国と中国、インドは、欧米諸国と共同で、金本位制時代と同程度の安定性を持つ複数通貨に基づいた金融システムを構築することに関心を持っていると分析・・・・ こうなったら為替相場やシステムそのものが変わることになり、現在の為替レートとは無くない、全く異なる動きになる。


本日の経済指標・その他では、ユーロ・独のPMIが多く景気先行指標でもあり、注意が必要。また、米中古住宅販売件数も重要となっている。


●ドル円
ドル円は、底値から上昇が始まってからは、4月22日=102.67円、4月23日=102.75円、5月9日(金)=102.61円、5月12日(月)=102.57円、5月21日=102.91円、5月22日=102.73円と、二日目で前日の安値トライを失敗し、大きく値を戻す動きが3度続いた。過去2度はその後もドルの買い戻しが継続し、そしてドル売りに急変するパターンとなっている。いずれにしても、102.50~60円を割り込むとドル売りが再開され、円高が加速することになる。


ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わっている。上値のポイントは、104.43円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、103.74円、103.36~47円、102.73円。RSIは51と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いに変化している。1時間チャートは、下降ラインが崩れ上昇に変わり、RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが続いている。Dailyチャートは、102.50~104.50円レンジの下限・上限を共に試し、RSIは56と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変わりやすくなっている。トータルの判断は、ドル買いが続き、104.98~58円をピークに下落へと変化を予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、上昇の流れが続くことが予想されるが、週末と海外市場が3連休となり、ポジション調整でどこまで下落するかがポイント。底値を確認したら、再上昇の可能性が高くなるが、目先は戻り売りが続きそうである。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレドが続き、1.57~1.580のレンジに入っている。上値のポイントは、1.5804、1.5863、1.5894、1.6017。下値のポイントは、1.5685、1.5663、1.5602~16。RSIは62と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続させている。1時間チャートは、上昇が加速した1.57まで戻し、RSIは40と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りになっている。Dailyチャートは、大枠1.5340~1.60のレンジが続き、RSIは45と横ばいからやや上昇に変わり、トレンドモメンタムは売りから買いに変化しやすくなっている。トータルの判断は、売りの流れが続き、1.5663を底値に再上昇。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが1.98を回復、EURGBPなどのクロスでもポンド買いが続き、ポンド円も205円を超え買いの流れになっている。もちろん英経済指標が予想より幾分良かったか事もあるが、これは材料に使われただけで、金利の高いポンドのショートを連休前にクローズしていると思われる。また、原油価格の上昇が止まらないこともその要因の一つではないだろうか。今日は金曜日、値ごろ感からの売りも入りやすいが、底値では買いが待ち受けているように思える。


ポンド円の4時間チャートは、203円割れから急速に値を戻し、205.10円を超えたことで買いに変化している。上値のポイントは、208.00円、208.98~01円。下値のポイントは、205.48円、205.07~10円、204.17円。RSIは62と上昇ラインができ、トレンドモメンタムは売り買いが変化し読みにくくなっているが、買いに変わっている。1時間チャートは、205円を超え買いが加速、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。Dailyチャートは、200.53~205.50円のレンジ上限を超え、買いが加速し、RSIは54と横ばい、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、相変わらず各サインがミックスで積極的に動けず。203円割れを失敗し205円を回復したことで買い変化、205.07~205.48円まで下げる可能性が高く、買いポジションはそこまで待ちたい。


●本日の経済指標・その他
8:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月8・9日分)
15:15 スイス 4月 貿易収支=予想 前回12.5億スイス
16:30 英 第1四半期 GDP改定値=前期比予想0.4% 前回0.4%、前年比予想2.5% 前回2.5%
17:00 ユーロ 5月 Comp PMI速報値=予想51.5 前回51.9、製造業PM速報値I=予想50.4 前回50.7、 サービス業PMI速報値=予想51.7 前回52.0
17:00 独 5月 CompositePMI速報値=予想 前回55.0、 サービス業PMI速報値=54.0 前回54.9、 製造業PMI速報値=予想53.5 前回53.6
23:00 米 4月 中古住宅販売件数=予想485万件・-1.6% 前回493万・-2.0%
30カ国財務相・中央銀行総裁会議(G30)(26日まで、エルサレム) トリシェECB総裁、キング英中銀総裁、周小川・中国人民銀行総裁らが参加
5月26日(月)=米国(メモリアルデー)、英国(バンクホリデー)で休場。