2008年5月22日 21日の海外為替市場

日経平均株価=13926.30(-233.79 -1.65%)、NYダウ=12601.19(-227.49 -1.77%)、独DAX=7040.83(-77.67 -1.09%)、英FTSE=6198.10(6.50 0.10)、金=928.60(8.40 0.91%)、原油=133.17(4.10 3.18%)。原油価格133ドルを超え上昇。


アジア市場は、豪WestPac消費者センチメントが、前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)と予想を上回り、AUDUSD=0.9563→0.9600(アジア)→0.9651(欧州)まで上昇。第2四半期も米金融機関の損失が続くとの思惑にドルは弱く、株価の下落に円買いが続いた。


欧州市場は、独Ifo 景況指数は、103.5(予想102.0)と予想を大幅に上回り、株価は下落、EURUSD=1.5641→1.5774(欧州)→1.5790(米国)まで上昇、EURJPY=161.61円→163.16円まで急伸した。イングランドMPC議事録は、予想通り8対1で政策金利据え置きを決定、予想通りで動きは鈍い。その中で目立ったのはカナダドルで、USDCAD=0.9880のテクニカルポイントを割り込み、0.9880→0.9818まで急落、CADJPY=104.59→105.18円まで急伸。原油価格の上昇に欧州・米国株は下落。


米国市場では、FOMC議事録が、成長リスクが示された一方、利下げ継続の示唆がなかった。FRBの経済見通しでは、成長見通しを下方修正し、インフレ見通しを引き上げたため、スタグフレーション懸念が強まり、株価は下落し、ドル売りとなった。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.67円で取引が始まり、早朝の103.69円を高値に、米金融機関は第2四半期も追加損失が計上される観測に、ドル売りが続き、日経平均株価が200超の下落に円買いが強く、103.50円の壁を割り込み103.13円まで下落、103.15~35円のレンジから一時103.44円まで値を戻した。欧州市場は103.37円で取引が始まり、103.17~45円のレンジからEURJPYの上昇に103.64円まで徐々に買い進まれたが、本邦勢や大手投機筋の売りに103.05円まで下落、オプション勢の買いやファンド筋の買いに底堅く、103.15~40円で売り買いの攻防から、オプションカットでは103.64円まで上昇した。原油価格の上昇に米株価は弱く、米系証券の売りに上値を押さえられ、ロンドンフィキシングでは103.20円まで値を下げ、103.20~53円のレンジから、FOMC議事録の発表に103円のオプションバリアを割り込み終盤かけては102.96円まで下落、06:00時では103.03円で取引されている。

●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5645で取引が始まり、前日高値1.5681を超えたが上値は重く、1.5645~86の狭いレンジで取引が続いたが、欧州勢の参入に ポジション調整の売りが強まり1.5635まで小幅下落となった。欧州市場は1.5641で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、アジア市場の高値1.5686を超え、欧州実需筋の売りを消化しながら1.5774まで徐々に上昇、IfoエコノミストがECBの年後半の利下げ可能性を指摘、1.5731まで値を下げ、1.5740~77のレンジで売り買いが交錯した。FOMC議事録の発表にUSDCHFが1.0280を割り込み、GBPUSDが1.97を超え、ユーロドルも1.5780を超え終盤にかけては1.5797まで上昇、06:00時では1.5796で取引されている。

●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は162.21円で取引が始まり、仲値直後の162.28円を高値に、ドル円の売りや日経平均株価の下落に161.60円まで徐々に値を下げ、161.60~85円の狭いレンジでの揉み合いが続いた。欧州市場は161.68円で取引が始まり、予想を上回るIfo 景況指数に、161.61円→163.17円まで急伸、欧州勢の売りに上値は重くなり、162.51円まで下落、CADJPYの買い下げ止まり、162.70~13円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く、FOMC議事録の発表にユーロ売りが強まり、終盤にかけては162.53円まで値を下げ、06:00時では162.74円で取引されている。


●主な経済指標の結果
9:30 豪 5月 WestPac消費者センチメント=前月比2.7%(予想2.0% 前回-1.3%)、前年比-27.6%→ 予想を上回りAUD買いが始まり
17:00 ノルウェー 第1四半期 GDP=前期比0.2%(予想0.7% 前回1.3%)
17:00 独 5月 Ifo 景況指数=103.5(予想102.0 前回102.4)、現況指数=110.1(予想108.2 前回108.4)、期待指数=97.3(予想96.5 前回96.8)→ 予想を上回りEUR買いが強まる。
17:30 英 4月 PSNB(公共部門純借入額)=-5.18億ポンド(予想-21億ポンド 前回102.45←101.6億ポンド)、PSNC(公共部門純借入所用額=-9.9億ポンド(予想-25億ポンド 前回121←126.6億ポンド)
17:30 英 イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。
17:30 英 4月 マネーサプライM4・速報=前年比11.2%(予想11.1% 前回11.9%)
18:00 スイス 5月 ZEW景況感指数=-60.4(前回-71.4)
20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比0.8%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.4% 前回1.4%)
21:30 カナダ 4月 景気先行指数=0.1%(予想0.1% 前回-0.2←0.0%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → FRB経済見通し=米GDP成長率予想中間レンジ、08年0.3-1.2%・09年2.0-2.8%・10年2.6-3.1%。米コアPCE価格指数予想中間レンジ、08年2.2-2.4%・09年1.9-2.1%・10年1.7-1.9%。米PCE価格指数予想中間レンジ、08年3.1-3.4%・09年1.9-2.3%・10年1.8-2.0%。米失業率予想中間レンジ、08年5.5-5.7%・09年5.2-5.7%・10年4.9-5.5%。
◎米 → FOMC議事録(4月29─30日会合)=利下げはぎりぎりの判断、インフレ懸念しリスク一段と均衡化。メンバーはインフレの上向きリスクや、インフレ期待が高まった兆候を懸念。成長リスクは現在インフレリスクにより一段と均衡に近づく。短期的に経済が減速もしくは小幅縮小の場合、緩和は適切ではないと一部は主張。住宅セクターや住宅価格下落、底入れの兆候はない。多くのメンバー、米GDPは08年上半期に小幅縮小し下半期に回復と予想。改善したコアインフレの指数、一時的要因を反映している可能性高いとみられる。一部メンバー、インフレ率に比べて金利は歴史的水準からみて比較的低いとの見方。
◎米 → ジョージ・ソロス氏=ドルは外貨準備通貨としての独占的地位を失う。インフレと景気後退の脅威に同時に直面する状況だ。それはドルが準備通貨としてのこれまでの絶対的な地位を失ったことが一因。 ドル安によって事実上、欧州に景気後退が輸出された。欧州には難局を乗り切る一段としっかりとした備えがある。
◎米 → ウォーシュFRB理事=低金利の継続はFRBの信認損なう。コアインフレは安定したように見える。FRBはドルの動向には無関心ではないが、為替相場についてのコメントは財務省にまかせる。 成長鈍化でもインフレは高止まり商品価格が上昇していることを懸念。政策が長期間緩和的とみられるとFRBの信頼性にリスク、インフレ高進させる可能性。経済が減速しても追加利下げの要求を拒むべき。
◎カナダ ハーパー加首相=強い加ドルは消費者を保護している。


欧州・英国
◎英 → イングランドMPC議事録 =8対1で政策金利据え置きを決定、予想通り。反対したブランチフラワー委員は、0.25%の利下げを主張。 英国ではCPI上昇率が前年比3%に上昇しており、大半の委員は、利下げすればインフレ期待の管理が難しくなると主張。 今月追加利下げを実施すれば、金融政策委員会がインフレ目標よりも経済成長の安定を重視しているとの印象を与えかねないと指摘。大半の委員は、今月利下げすればインフレ期待を目標に沿った水準に抑えるのがさらに難しくなると考えた。
◎ユーロ → ネルブ独IFO経済研究所のエコノミスト=ECBは今年後半に利下げの可能性がある。 ドイツ経済の鈍化は穏やかなもののようだが、他の国々では景気の弱さはより顕著だ。今年秋に利下げがあると考えるのは極めて妥当だ。その頃にはインフレも沈静化しているだろう。
◎ユーロ → アッベルガー・独IFO経済研究所エコノミスト=ECBは当面政策金利を据え置くべきだと主張、個人消費に拡大の兆しがみられると。


日本・その他
◎中国 → 中国が世界貿易機関(WTO)に提出した報告書=国内経済は依然インフレ圧力に直面している。 物価上昇の諸要因が引き続き活発で、物価を押し上げるかなりの圧力が依然残る。4月の消費者物価指数は前年比8.5%上昇し12年ぶり水準に迫った。