2008年5月14日 本日の為替戦略

本日も、海外では通貨当局者の発言が非常に多く、それぞれが情報機関から流れてくる発言に相場が動くことが予想される。昨日は、バーナンキ氏は緊急措置により金融市場は安定したが、現在の金融市場の状況は依然として正常からは程遠いと警鐘を発し、スターン氏は、米経済は向こう2四半期低迷を続ける可能性があり、リセッションはおそらく避けられないと言っている。フィッシャー・ホーニング氏・ピアナルト氏らは米インフレリスクを警戒している。


為替相場は、円はクロスで円売り傾向となり、上昇・下降と毎日目まぐるしく変化し、なかなか一筋縄ではいかない。特に個人投資家に好まれるポンド円は、昨日の英消費者物価の上昇は驚きで、ポンド円の売りがドル円の上昇を抑えたが、本日は英四半期インフレレポートがあり、これには目が離せない。


市場センチメントからは、米金融危機の最悪期を脱したものの、安定から改善傾向に結びつくことも適わず、ドルの買い戻しも思ったより短期間で終わっているように思え、ドル円に関しては達成感も弱く、上値を試すことを期待したい。また、欧州通貨の下落も一段落し底値を確認し、欧州通貨上昇とクロスの円売りのながれが継続する事を期待したい。


本日の経済指標・その他では、最も重要なのは、英四半期インフレレポートと米消費者物価指数である。英四半期インフレレポートは、昨日発表された英CPIが非常に強く、利下げ観測が後退している中での発表だけに注目したい。また、米消費者物価指数は前月変わらず予想となっているが、こちらも予想外の数字に反応しやすい。


●ドル円
ドル円は、昨日は何故か、株安=円売りと不思議な現象となった。この結果だけを見ても円買いの力が弱いことが連想され、105円を超え定着すると次の106円ミドルがターゲットとなり、戻りが終了し再びドル売りになるのだか・・・・まだまだ先のことになりそうである。


ドル円の4時間チャートは、105円近くまで値を戻し、ドル下げのスタート地点に値を戻している。上値のポイントは、104.98円、105.58円、105.67円、106.48円。下値のポイントは、104.43円、103.71円、102.60円。RSIは弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。1時間チャートは、104円を超えて買いに変化、RSIも再上昇しトレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れて売りに変わってから、元の振り出しに戻り、RSIは下降ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、まだ予想外に1.55台のドル売りは強い。いままでの急落の反動と思われるが、この売りをゆっくりと消化しながらユーロの再上昇を期待したいが、まだまだ先になると思われるが、次の上昇が終了すると大幅なユーロ売りになり安い。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5350~1.5600のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5518、1.5594~99、1.5663、1.5758、1.5863。下値のポイントは、1.5448、1.5402~17、1.5359、1.5340。RSIは60と緩やかな上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続。1時間チャートは、1.55以上を維持できず、1.54~1.5550のレンジに入り、RSIは下降ラインに入りトレンドモメンタムも売りが続いている。Dailyチャートは、1.5300~1.5600のレンジに入っている。RSIは下降ラインから横ばいに変化し、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、買い。


●ポンド円
ポンド円は、予想外の英消費者物価に、スタグフレーションの思惑が強くポンドは弱い。しかし、本日予定され手いるイングランド銀行の四半期インフレレポートの結果で相場が急変する可能性が高く、大きなポジションを作り難い。


ポンド円の4時間チャートは、204円を超えられず伸び悩んでいるが買いを継続している。上値のポイントは204.82円、205.48円、208.00円、下値のポイントは、203.41円、203.30円、202.24円。RSIは47と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。
1時間チャートは、204円の大台を維持できずにいるが買い続いている。RSIha58と50を上回り弱いながらも上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買い。Dailyチャートは、198.82~205.48の大枠に入りレンジ相場となっている。RSIは再び50を超え53まで上昇、トレンドモメンタムは売りが確定できずにいる。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
7:50 日 4月 企業物価指数=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.9%
8:50 日 3月 経常収支=予想2.8兆円 前回2.4677兆円
8:50 日 3月 貿易収支=予想1.2兆円 前回1.0353兆円
10:30 豪 第1四半期 住宅価格指数=前期比予想1.1% 前回1.1%、前年比予想4.3% 前回4.2%
17:30 英 4月 失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想0.0万人 前回-1.2万人、3ヶ月平均賃金=予想3.7% 前回3.6%
18:00 ユーロ 3月 鉱工業生産・季調済=前月比予想-0.3% 前回0.3%、前年比予想2.4% 前回3.1%
18:30 英 BOE四半期インフレレポート
21:30 米 4月 消費者物価指数(CPI): 全品目=前月比予想0.3% 前回0.3%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 4月 実質所得=予想-0.2% 前回0.2%
米FRB理事会と米ボストン地区連銀共催の会議「オペレーションリスクの測定と管理に対する新たな挑戦」(ボストン)
21:00 米 ローゼングレン米ボストン地区連銀があいさつ
22:15 米 クロズナー米FRB理事が「リスク管理とバーゼル2」について講演
4:45 米 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁「FOMC概論」で講演