2008年5月13日 本日の為替戦略

毎日、色々な記事を材料にして相場を動かそうと活発に動いている投機筋も、米国が本気でドル安を阻止することを本気で考えている人も少ないと思う。少なくともブッシュ米大統領が在任中はそれも考え難い。もちろん、新大統領がドル安を本気で阻止する可能性は否定できず、新大統領が就任すれば為替変動が大きくなることは過去の統計で明らかである。


米金融機関の回復期待から、EURUSDは1.6020から1.5285まで急落した後に、1.55台まで復活したことで、目先の底値を達成した可能性が高く、1.55台では売りが強まることも考えられるが、再び1.6の大台を超え、先の高値を超え、どこまで上昇できるのかを試す過程に入っているように思える。


目先は、ゴンサレスパラモECB専務理事が言っているように「流動性は市場の一部だけの問題となり、徐々に信頼が回復しつつある」とのこと。過去の最悪期は脱したことを信じるならば、円相場はそれほど強くなれないことになが、クロスの円売りがどこまで続くのか、ドル売りがどこまで続くのかを見極めたい。


本日は、経済指標の発表と通貨当局者の発言が多い。スウェーデンと英国の消費者物価指数、英RICS、DCLG住宅価格、米輸出入物価指数、米小売売上高が予定され、予想外の結果に為替が反応しやすい。また、FRB関係者の発言も多く、大手投機筋がこれを材料にして相場を動かそうとすることは間違いなく、特にバーナンキFRB議長の発言には注意。


●ドル円
ドル円は、102円台は買い105円台は売りの図式が強くなっているが、一時ほど金融不安が材料となりドル売り(円買い)になることも少ない。クレジットリスク=円買いの方程式もやや確立が低くなり、金融不安が再燃するまでは極端な円高の流れも選択できない。暫くは105円超えを試し、どこまで上昇できるかを見極め、それから売りを考えても遅くない。


ドル円の4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ値を下げたが、102.50~104.50円のレンジに入っている。上値のポイントは、104.43円、104.61円、104.98円、105.58円。下値のポイントは、102.98~01円、102.60円、101.46円。RSIは41と下降ラインが崩れ弱いながらも上昇ラインへ変化し、トレンドモメンタムも売りから買いに変化しそうになっている。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ、RSIは上昇ラインが崩れ、売りに傾いているが、トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、102.50~104.50円のレンジでの取引が継続すると予想するが、リスクは上抜けで104.50円をブレークすればドル買いが確認され、105.58円がターゲット。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロの急落懸念もようやく弱まり1.55近辺での揉み合いとなりそうであるが、ユーロ買いの流れが終了したとの判断もどうも言いがたく、期待感は揉み合いから再度1.60を試し1.61~1.63近くまで上昇。ECBは金融政策を目先変更するとは思えず、1.53~1.56のレンジで揉み合いからで、1.56を超えると買いが確認できるのだか・・・・。


ユーロドルの4時間チャートは、下降トレンドが崩れ、1.53~1.56のレンジに入り上値を試している。上値のポイントは、1.5594、1.5758、1.5863、1.5894。下値のポイントは、1.5518、1.5475、1.5402、1.5359。RSIは52と横ばいながら50を上回り、トレンドモメンタムは買いを継続している。1時間チャートは、下降トレンドが崩れ上昇に変わり、RSIは上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも買いに変化している。Dailyチャートは、1.53~1.56のレンジに入り、RSIは46と下降ラインが崩れ横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、買い。1.5600超えで確認。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドと言う通貨は、金利も主要通貨では高く、市場流通量もまずまずで、安全資産の一つでもある。ポンド円の取引量は過去と比較にならないほど拡大しているが、一方的に動く過去の流れも薄れ、レンジで取引が増えている。最近の流れはファンダメンタルズのポンド売りに反して、底堅く上値リスクが強くなっている。


ポンド円の4時間チャートは、過去の203~208のレンジ下限近くのピポットラインまで値を戻して、上下試し次の流れを模索している。上値のポイントは、204.82円、205.10円、205.48円、208円。下値のポイントは、202.24円、200.53円、198.82円。RSIは37と下降ラインが崩れ、弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化。1時間チャートは、ポンド買いの流れに入りながらも下降ラインの上限に位置している。RSIは上昇ラインから下降ラインへ変化しているが、トレンドモメンタムは買いを継続。Dailyチャートは、上昇トレンドが崩れ下値を試したがこれも失敗、198.82~205.48円のレンジに入っている。RSIは上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうである。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
9:01 英 4月 RICS住宅価格=予想-75.0 前回-78.5
16:30 スウェーデン 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想3.3% 前回3.4%、前年比予想2.2% 前回2.3%
17:30 英 4月 消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.5% 前回0.4%、前年比予想2.6% 前回2.5%、RPI=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想3.9% 前回3.8%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.6% 前回3.5%
17:30 英 3月 DCLG住宅価=前年比予想6.0% 前回6.7%
21:30 米 4月 輸入物価指数=前月比予想1.7% 前回2.8%、輸出物価指数=予想0.8% 前回1.5%
21:30 米 4月 小売売上高=前月比予想-0.1% 前回0.2%、除く自動車=予想0.2% 前回0.1%
23:00 米 3月 企業在庫=前月比予想0.4% 前回0.6%


19:10 米 ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁、「グローバライゼーションと金融政策」について講演
アトランタ地区連銀主催の金融市場改革に関する会議 (14日まで、米ジョージア州シーアイランド)
21:20 米 バーナンキ米FRB議長が衛星を通じてRBA2008年コンフェランス 「FRBの流動性対策」について講演
22:15 米 ウォーシュ米FRB理事が司会の討論会
0:00 米 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁が司会の討論会
2:00 米 イエレン総裁米サンフランシスコ地区連銀総裁が「金融政策立案者の観点からみた米経済見通し」について講演
2:00 米 ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁が経済見通しについて講演
2:30 米 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁がFRBと経済について講演
7:00 米 エバンズ米シカゴ地区連銀総裁があいさつ米大統領選予備選(ウェストバージニア州)