2008年4月30日 29日の海外為替市場
NYダウ=12831.94(-39.81 -0.31%)、独DAX=6885.34(-39.99 -0.58%)、英FTSE6089.40(-1.0 -0.92%)、金=876.80(-18.70 -2.09%)、原油=115.63(-3.12 -2.63%)。EURJPY=161.97(-1.13 -0.69%)、GBPJPY=204.81(-2.61 -1.26%)、NZDJPY=80.63(-1.09 -1.33%)と激しい円買い。
アジア市場は、日本が祭日で休場の中、狭いレンジで取引が続いていたが、夕刻に発表されたドイツ銀行第1四半期決算が、5年ぶり赤字と評価損は27億ユーロ と発表、EURUSD=1.5660→1.5541まで急落、EURJPYの売りにドル円も上値の重い展開となった。
欧州市場は、英住宅ローン承認件数、6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準で、英CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→ 予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる。また、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)、英国のリセッション懸念を表明し、ポンドは下落。クロスの円買いが続き、AUDJPY=97.48円→96.14円まで下落、
米国市場は、米住宅価格指数( 主要20都市圏)、前年比-12.7%(前回-10.7%)と大幅に低下、20都市中、17都市で下落率は過去最大となり、米消費者信頼感指数は、62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)と、2003年3月来の低水準となりドル売りが強まった。また、米カントリーワイド第1四半期決算、8.931億ドルの赤字と発表、ドル売り・円買いの引金となったが、FOMCを前にドルショートポジションの巻き戻しも強く、値を戻して終了している。
●ドル円
アジア市場のドル円は104.17円で取引が始まり、日本が祭日の中で、104円以下のドル買いが強く、クロスではEURJPYやAUDJPYの売りに上値も重く、104.03~36円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は104.14円で取引が始まり、GBPJPY、AUDJPY、EURJPY等のクロスの売りが続き、103.78円まで下落、103.80~00円のレンジで揉み合いとなった。予想より悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数、米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米国株は弱く、米系投資銀行の円買いを引金に、ドル売り・円買となり、103.50~75円のストップロスを誘発し103.22円まで下落した。103円割れのトライ失敗、ロンドンフィキシングを転機に、ファンド筋から買い戻しが入り、103.80円を超えると短期ストップロスの買いを誘発し、米国株も買い戻しが始まり、終盤にかけては104.07円まで値を戻し、06:00時では104.01円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5655で取引が始まり、1.5630~64の狭いレンジで取引が続いていたが、欧州時間に入りドイツ銀行第1四半期決算が5年ぶり赤字・評価損は27億ユーロと発表、1.5558ドルまで下落した。欧州市場は1.5605で取引が始まり、1.5550~55のストップロスを誘発し1.5540まで急落、1.5500のテクニカルポイントが意識され、国際機関やアジア中銀筋、政府系ファンドの買いに下げ止まり、1.5545~80のレンジで激し売り買いの攻防が続いた。EURGBPの買いも強く、非常に悪い、米住宅価格指数や米消費者信頼感指数に1.5618まで上昇、ロンドンフィキシングを戻り高値に、1.5560まで再下落、06:00時では1.5574で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.07円で取引が始まり、日本が祭日で市場参加者も少ない中で、162.90~22円の狭いレンジで取引が続いていたが、ドイツ銀行第1四半期決算を受けた売りに、162.15円まで下落した。欧州市場は162.49円で取引が始まり、162.05円まで値を下げ、162.45円を戻り高値に、予想を下回る英経済指標にGBPJPYが下落、米系ファンドからAUDJPYの売りも続き、ECBフィキシングでは161.60円まで続落となった。オプションカットでは161.95円まで値を戻したものの、弱い米カントリーワイド第1四半期決算、GMAC決算に米株価は弱く、161.10円まで下落、ロンドンフィキシングからは、買い戻しが強まり、米国株も徐々に買い戻され、終盤にかけては162.00円まで値を戻し、06:00時では161.97円で取引されている。
●主な経済指標の結果
日本市場休場(昭和の日)
7:45 NZ 3月 貿易収支=-0.5億NZドル(予想3.9億NZドル 前回2.49←2.58億NZドル)、輸入=34.9億NZドル(前回34.6←34.5億NZドル)、輸出=34.4億NZドル(37←3.71億NZドル)
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比0.4%(前回1.6%←1.7%)、 前年比3.9%(前回4.5%←4.9%)
17:30 英 3月 消費者信用残高=12.37億ポンド(予想14億ポンド、前回23.47→23.54億ポンド)
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅ローン承認件数=6.4万件(予想.6.9万、前回7.2←.7.3万)→調査開始の1999年1月以来、最低水準
18:30 英 4月 CBIの小売売上=-26(-5 前回1)→2005年11月来の低水準、予想を大幅に上回るマイナス幅にポンド売りが強まる
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比-2.6%(前回-2.4%)、前年比-12.7%(前回-10.7%)→20都市中、17都市で下落率は過去最大
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=62.3(予想62.0 前回65.9←64.5)→ 2003年3月来の低水準、現況指数=80.7(前回90.)、期待指数=50.1(前回49.4)→ 2003年3月来の低水準
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米 → ブッシュ米大統領=米経済は困難な時期。まずは減税効果を見極め。サウジアラビアに原油高は世界経済を損なうと伝えた。
◎米 → 米カントリーワイド第1四半期決算=8.931億ドルの赤字、評価損と引当金で30億ドルを計上したことが圧迫し、3四半期連続の赤字で、1株当たり損失は1.60ドル。
◎米 → ゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)第1四半期=赤字5.89億ドルとほぼ倍増、住宅ローンの焦げ付き増加。
◎米 → バークレーズ・キャピタル=住宅価格の下落が続けば、8000億ドルの住宅ローンが年央にはデフォルトになる可能性。
◎米 → 米不動産調査会社リアルティトラック=米住宅差し押さえ件数が7四半期連続で増加、前年同期比112%増。
◎米 → ウォーレン・バフェット氏(CNBCテレビ)=米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる。景気後退は多くの人々が考えるよりも長引き、深まるだろう。消費者はガソリンや食品価格上昇の影響を感じつつあり、ほかへ回すお金があまり多くないと感じていると思う。
◎米 → FRB=銀行の預金準備に利子を支払うことについて30日に協議。
◎米 → ポールソン米財務長官=経済対策の一環としての税の払い戻しを迅速に実施することに焦点を当てており、第2の対策には関心がない。現在の払い戻しが拡大すれば、政府予算のバランスをとるのが難しくなる可能性がある。
欧州・英国
◎英 → キングBOE総裁(議会証言)=G7は共同声明を発表することで親密な議論や、会議の有効性が損なわれている。 中国やインドなど急成長しつつある新興諸国がメンバーに加盟せず、G7の意義はかなり失われた。英経済について悲観的になるような状況ではない→ 積極的な利下げ環境にないとの判断にポンド売りが強まる。
◎英 → 英HBOS=資本増強のため40億ポンドの株主割当増資を実施。
◎英 → ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=ポンドは更に下落する可能性。ポンド下落は、景気を刺激する可能性。英住宅価格は、1/3に下落する可能性も。リセッション回避のため積極的な行動が必要現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、目先のインフレリスクにとらわれMPCが利下げをしないと、住宅価格の下落のリスクが高く、英国のリセッションのリスクを警戒。米は明らかに現在リセッションにある。
◎ユーロ → ウェリンク・オランダ中銀総裁=ECBの現在の金利スタンスに満足。金利変更の可能性を重要視しない見方。ECBのインフレ懸念は変わらない。 欧州委員会のインフレ見通しはECBの見通しを上回っているが、欧州委の予想はやや最近のものであることを考慮する必要がある。
◎ユーロ → ドイツ銀行第1四半期決算=5年ぶり赤字に、評価損は27億ユーロ 。
日本・その他
◎中国 → 中国国家発展改革委員会(NDRC)=世界経済の減速により国内経済の成長がより圧迫される見通し。第2四半期も引き続き、中国の経済政策の優先課題はインフレの抑制になる。
◎インド → インド中銀=預金準備率を8.25%に引き上げ、主要政策金利は据え置き。
◎マレーシア → マレーシア中銀=政策金利を3.50%に据え置き。
◎中国 → 中国人民元を10~15%切り上げのウワサが流れる
◎OPEC → 石油コンサルタント=OPECは次回の9月総会前に増産を検討するために臨時会合を開く可能性がある。開催時期は夏季の休暇シーズン半ばの7月よりも前になるだろう。