2008年4月30日 本日の為替戦略

祭日明けの水曜日、為替市場はFOMCを明日早朝に控え、多くの経済指標の発表を控え、結果に反応することは避けられないが、大物が控えているだけに投機的な動きが抑制される可能性が高い。そして、FOMCでは0.25%の利下げと、利下げ終了との期待が強く、予想外の結果に、変動リスクが高まることは避けられない。


昨日は、英住宅ローン承認件数が1999年来の低水準、英CBI小売売上が2005年11月来の低水準で、ブランチフラワー英中銀政策委員がリセッションリスクを示唆、利下げとポンド安を支持したことで、ポンド安の方向性が強まっている。


米国も米企業決算も悪く、経済指標も弱く、ウォーレン・バフェット氏は「米経済はリセッションに陥っており、大半の見方よりも景気は深刻な状況になる」と語っている。米国がリセッシンでないと思っている市場参加者は多分、皆無。


本日の経済指標・その他からは、多くの重要な発表が控えている。
独・ユーロ雇用統計、ユーロCPI、米全米雇用報告、カナダ・米GDP、米雇用コスト指数、シカゴ地区購買部協会景気指数、そして、明日の早朝にはFOMCがあり、政策金利を0.25%引き下げ2.0%と予想されている。


●ドル円
ドル円は、他の主要通貨でドルの買い戻しが入っているが、クロスでは円の買い戻しが強く、ドル円も上値が重くなっていたが、引けにかけて円売りが加速し、結局は4日間連続の104円台で終了。ドル買いの流れが続いているが、クロスでの円買いにドル円は103円~105円台のレンジでの取引が続きそうである。


ドル円の4時間チャートは、引き続き103円~105円のレンジに納まっている。上値のポイントは、104.47円、104.64~68円、104.98円。下値のポイントは、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは55と下降ラインが続いているが横ばいに変わり、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り継続ながらも、103円~104.65円のレンジと予想。


●ユーロドル
ユーロドルは、先のG7でドイツ銀行の頭取が時価会計処理の見直しを指摘し、驚きの目で見られたことが思い出された。ドイツ銀行第1四半期決算は5年ぶり赤字となり欧州の金融機関の悪影響が心配である。1.6020からのユーロ下落の様変わりは驚きでもあるが、1.55の大台が重要であることは間違いない、これが崩れると1.5344までの下げに繋がる。本日のFOMCの結果と今後の見通し次第では1.55~1.57を抜け出す可能性もあるが、どうもドル買い(ユーロ売り)の期待感が先行しているように感じられてならない。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが崩れ、1.55~1.57のレンジで取引されている。上値のポイントは、1.5603、1.5642、1.5706、1.5722。下値のポイントは、1.5518、1.5406、1.5344、1.5229。RSIは28と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。1.55~1.57のレンジから抜け出した方向に加速しそう。


●ポンド円
ポンド円は、ブランチフラワー英中銀政策委員(MPC)=現在の英国は6ヶ月前の米国と似ており、英国の利下げの必要性とリセッションのリスクを警戒、キングBOE総裁は英経済について悲観的になるような状況ではないと発言。ポンド円の急落は非常に目立つこととなったが、米住宅価格指数、米消費者信頼感指数も弱く、それ以外でもクロスでは円の買い戻しが強まり、久々にリクレジットリスクの高まり=円・スイス買いに戻り、本日もその流れを期待したい。


ポンド円の4時間チャートは、203円~208円のレンジで取引が続き、下値を試す展開が続いている。上値のポイントは、205.10円、205.41円、205.79円、206.62円、208円。下値のポイントは、203.33~38円、202.23円、201.02円。RSIは51と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
日本 日銀金融政策決定会合=政策金利0.5%の据置きを予想
7:45 NZ 3月 住宅建設許可=前月比予想 前回-6.5%
8:30 日本 3月 失業率=予想3.9% 前回3.9%、 有効求人倍率=予想0.97 前回0.97
8:50 日本 3月 鉱工業生産速報=前月比予想-0.8% 前回1.6%、前年比予想2.0% 前回5.1%
13:00 NZ 4月 NZ中銀のビジネス・コンフィデンス=予想-50.0 前回-57.9
16:00 独 3月 ILO失業率=予想7.4% 前回7.4%
17:55 独 4月 雇用統計、失業率=予想7.8% 前回7.8%、失業者数=予想-3.5万人 前回-5.5万人
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数速報(CPI)=前年比予想3.4% 前回3.5%
18:00 ユーロ 3月 失業率=予想7.1% 前回7.1%
18:00 ユーロ 4月 消費者信頼感指数=予想-12 前回-12
18:30 英 4月 Gfk消費者信頼感=予想-20 前回-19
18:30 スイス 4月 KOF先行指数=予想1.44 前回1.54
21:15 米 4月 全米雇用報告=予想8,000人 前回-60,000人
21:30 カナダ 2月 GDP=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 第1四半期 GDP: 速報値=前期比予想0.3% 前回0.6%、デフレーター=予想3.0% 前回2.4%、最終需要=予想0.2% 前回2.4%、コアPCE価格指数=予想2.2% 前回2.5%、PCE価格指数=予想3.7% 前回3.9%
21:30 米 第1四半期雇用コスト指数=0.8% 前回0.8%
22:45 米 4月 シカゴ地区購買部協会景気指数=予想47.5 前回48.2
3:15 米 FOMC=政策金利を0.25%引き下げ2.0%を予想
20:55 トルシェECB総裁=Karlspreis欧州フォーラムで発言