2008年4月29日 本日の為替戦略

日本が祭日で、アジア市場は動きが鈍くなることは避けられない。海外市場もドルに関しての思惑が分かれ、様子見ムードが強い。先週のドル買いの流れとは裏腹に、利食いと思われるが、ドル売りの流れが始まっている。


米金融不安の解消期待が残りながらも、昨日発表された欧州委員会の春季経済見通しでは、ユーロ圏に限らず、世界的な成長の鈍化と、インフレの進行が予想され、すでに織り込み済みとは言われながらも、いつになったらこの流れが明確になるか不安である。この中で、格付け機関のS&Pは「大手米銀は格下げのリスクがある」と指摘。非常に気になる。


著名な投資家バフェット氏は「経済はリセッションにある、リセッションは大半の予想より長期で深刻なもの、貿易政策の変更がなければドルは下落、大きい通貨ポジションはない」と言っている。かれは、歯に衣を着せぬ発言で、自分の為替相場間を示すことが多い。しかし、今回は貿易政策の変更がなければドルは下落と、言いながらも、大きなポジションはない、とのことで、どうも理屈に合わない。いや、それだけ、今後の見通しが不透明なのだろう。


本日は祭日、ゆっくりと今後の相場を考えることも必要なのでは・・・・。


本日の経済指標・その他では、住宅関連の数字が英国と米国であり、台風の目となっている。また、米消費者信頼感指数も注意が必要。


●ドル円
ドル円は、米国金利上昇が金融不安解消のサインと思われ、ファンド筋のドル買いが続いたが、自身を持ったポジションテークではなかったようで、大手短期投機筋のドル買いが中心に簡単に方向転換をしてくる。原油価格とドルの反相関関係や、株価とドルの相関関係を意識した取引が続いているようで、原油価格の上昇が続いている間は、ドルの買いも難しく思えてならない。


ドル円の4時間チャートは、103円~105円のレンジの上限を試しながら、上値が重くなっている。上値のポイントは、104.64円、104.98円、105.53円、105.67円、105.82円。下値のポイントは、103.99円、103.68円、103.49円、103.01円、102.67円。RSIは64と上昇ラインが崩れ始め、トレンドモメンタムも売りに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、売り。104.98円を超えたら撤退の売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、毎日多くの通貨当局者からいろいろな発言が飛び出すが、そのほとんどは同じ内容で、景気鈍化+インフレ警戒感である。EUが発表した経済見通しも正にその通りで、世界各国の経済見通しも同じような内容である。結果として、現状の金融政策を維持していくことが見込まれ、それもあまり変化がない。ユーロドルが動きているのは、結局は短期のフローと、大手投機筋のポジションだけなのであろう。1.55~1.57を確実に抜け出すまでは、レンジ相場だけを考えたい。


ユーロドルの4時間チャートは、1.55~1.57のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5663、1.5731、1.5796、195840。下値のポイントは、1.5518、1.5344。RSIは32と横ばいで下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、売り。


●ポンド円
ポンド円は、狭い値動きとなったが、クロス全体でも大きな変動も無く、英銀HBOSが増資について検討する見通しとの観測を受け、ポンドの買い材料となったが、それでも小幅な値動きに止まっている。今週のテーマはすべて米国の経済指標が占め、FOMCの利下げの有無や幅がテーマになっているだけに、クロス円の相場も動き難い。


ポンド円の4時間チャートは、緩やかな上昇傾向が続いているが、上昇力もやや弱まっている。上値のポイントは、208.00~04円、208.99円、210.09円、210.57円。下値のポイントは、205.10円、204.81円、203.33円、202.23円。RSIは60とやや下げ傾向に入り、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、ミックスながら、やや売りの期待観が強まっている。


●本日の経済指標・その他
7:45 NZ 3月 貿易収支=予想3.9億NZドル 前回2.58億NZドル、輸入=前回34.5億NZドル、輸出=3.71億NZドル
15:00 英 4月 ネーションワイド住宅価格=前月比予想-0.4% 前回-0.6%、前年比予想0.1% 前回1.1%
16:30 スウェーデン 4月 小売売上高=前月比 前回1.7% 前年比 前回4.9%
17:30 英 3月 消費者信用残高=予想14億ポンド、前回24億ポンド
18:30 英 3月 イングランド銀行の住宅許可件数=予想0.69万、前回0.73万
18:30 英 4月 CBIの販売業調査=-5 前回1
22:00 米 2月 S&Pケース・シラー米住宅価格指数( 主要20都市圏)=前月比 前回-2.4%、前年比 前回-10.7%
23:00 米 4月 米消費者信頼感指数=予想62.0 前回64.5