2008年4月26日 26日の海外為替市場
日経平均株価(13863.47 2.38%)、NYダウ=12891.86(42.91 0.33%)、独DAX=6896.58(75.26 1.10%)、英FTSE=6091.40(40.70 0.67%)、金=889.70(0.30 0.03%)、原油=118.52(2.46 2.12%)。
アジア市場は、日本の全国消費者物価指数が前年比1.2%と予想通りながら、1998年来の伸び率となり、10年国債利回り上昇(米国市場では1.61%←1.495%)、フランス国債償還に絡む円買い戻しが材料とされ、円は堅調に推移した。
欧州市場は、ユーロ圏マネーサプライM3、前年比10.3%(予想10.8%)と1993年9月来の低水準。英第1四半期のGDP・速報値、前期比0.4%と2003年来の低い伸び率となったものの、共に予想通りでサプライズは無かった。激しいEURGBPの売りに、EURGBP=0.7943→0.7850まで急落、その影響に、EURUSD=1.5689→一時1.5555まで下落、逆に、GBPUSD=1.9678→1.9885(米国=1.9890)まで上昇となった。
米国市場では、ミシガン大消費者信頼感指数、62.6(予想63.2)と1982年来26年ぶりの低水準となったが、反応は鈍く、米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まると、ドル売りに流れが変化した。しかし、週末の相場で動きは鈍く、米国株がマイナスからプラスに転じ、レンジ内の動きとなった。
●ドル円
アジア市場のドル円はドル金利上昇を受けて104.19円で取引が始まり、104.25~45円のレンジで取引が続いたが、日本のCPIを受けた長期金利の上昇や、輸出筋の売りに104.07円まで下落、堅調な日本株やファンド筋の買いは強く下げ止まり、米長期金利の上昇を材料にユーロドルが急落、前日高値104.55円超え上値を試す動きが続いた。欧州市場は104.36円で取引が始まり、104.55円を超え104.82円まで続伸したが、本邦輸出筋や資本筋の売りが続き、ポンドドルが急伸、ユーロ円の売りに104.25円まで値を下げた。ECBフィキシングには一時104.59円まで値を戻したが、ミシガン大消費者信頼感指数は予想通りで動きは鈍かったが、ペルシャ湾岸で米国船舶が接近したイラン船舶を威嚇射撃との報道にスイス買いが強まり、ドル円も103.90円まで下落した。103円台の買い意欲は強く、米国株の上昇や、中東勢の買いを契機に104.58円まで値を戻し、104.43円で取引を終了した。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5680で取引が始まり、1.56767からアジア勢や投信筋の買いに1.5707まで上昇、ドル金利上昇を材料にアジア筋やロシア勢の売りが続き、前日安値1.5638を割り込みストップロスの売りが加速、1.5585まで急落となった。欧州市場は1.5655で取引が始まり、ファンド筋やCTA筋の売りが加速、激しいEURGBPの売りに1.5555まで続落、オプション勢の買いにようやく下げ止まり、1.5623まで上昇、1.5580~20のレンジで激しい売り買いの攻防が続いた。ペルシャ湾岸のアクシデントにUSDCHFが急落、その影響に1.5668まで上昇したが、ロンドンフィキシング後にはユーロ売りが再開され、1.5585まで下落し1.5629で取引を終了した。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は163.39円で取引が始まり、実需筋や投信勢の買いに163.83円まで上昇したが、日本の長期金利の上昇、フランス債償還に絡む売りに上値は重く、アジア勢や資本筋の売りに163.20円まで下落、オプション勢の買いに一時163.65円まで値を戻したが、クロスの円買いが続き163.08円まで続落となった。欧州市場は163.38円で取引が始まり、162.67円まで続落したが、GBPJPYの買いに下げ止まり、162.75~20円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の動きに連動しながら上下を試したが動意は鈍く、フランス債に絡む売りに上値も重く、レンジを抜け出すことはできず、引けにかけては163.20円まで値を戻し、163.18円で取引を終了した。
●主な経済指標の結果
ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)
08:30 日本 4月の東京都区部消費者物価指数=前年比0.6%(予想0.5% 前回0.6%)、除く生鮮食品=前年比0.7%(予想0.5% 前回0.6%)
08:30 日本 3月の全国消費者物価指数=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)、除く生鮮食品=前年比1.2%(予想1.2% 前回1.0%)→ 1998年以来10年ぶりの上昇率
17:00 ユーロ 3月のマネーサプライM3・季調済=前年比10.3%(予想10.8% 前回11.3% )→ 1993年9月来の低水準
17:30 英 第1四半期のGDP・速報値=前期比0.4%(予想0.4% 前回0.6%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.8%)→ 3年来の低い伸び
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=62.6(予想63.2 前回69.5)、景気現況指数=77.0(予想78.5 前回84.2)、消費者期待指数=53.3(予想54.5 前回60.1)→1982年来26年ぶりの低水準
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米国防当局者=米国船舶がペルシャ湾岸で接近したイラン船舶を威嚇射撃したとの報道にスイス買いが強まる
◎ミシガン大消費者信頼感指数が弱く、30日のFOMCで0.25%利下げ確立が68%→80%に高まった。
◎ブッシュ米大統領=国内経済は減速している。税金の払い戻しは経済活動が低迷から回復する一助。
◎バーンステイン・アナリスト=メリルリンチは年内格下げの可能性に直面。
欧州・英国
◎クレディ・スイス=グローバル株式投資戦略で、日本株のウエートを10%アンダーウエートから5%アンダーウエートに引き上げた。
◎オルドネス・スペイン中銀総裁=前回の理事会で金利据え置きが適切と判断。現時点で指標に大きな変化はみられない。目標値を大幅に上回る3.6%に上昇したインフレ率は2009年のある時点で2%以下の水準に低下すると予想。
◎ロートスイス中銀総裁=08年は不透明感に満ちた困難な年になる。インフレリスクと経済の不確実性に直面している。現在の金利水準は、中期的な物価の安定を確保するためには依然として適切。現状の政策金利はフラン安定のために必要
◎ウェーバー独連銀総裁=金融市場の混乱は終息しておらず、ユーロ圏のマネー市場には緊張が残っている。過去数週、市場混乱にわずかな変化。金融市場に若干の改善見られる。市場参加者の信頼感、依然として歪んでいる。インターバンク市場で緊張が続いている。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=インフレは容認できない水準に達し無視できない。為替レートの最近の変動はユーロ圏だけでなく特に米国にとっても懸念要因だ。ユーロの強さはドルの弱さの反映。
◎ノワイエ仏中銀総裁=現在の短期金利上昇は異常であり、懸念要因
日本・その他
◎消費者物価指数=消費者や国民の生活、経済への影響を注視する。
◎篠原財務官=最近の為替市場の動向について、JPモルガン・チェースによる米ベアー・スターンズの買収など救済策の発表以降、名目為替レートの動きが変わってきた。
◎内閣府の企業行動に関するアンケート調査(2007年度)=輸出企業の平均採算、USDJPY=104.70円(前回106.60円)から円高に動く。製造業が104.70円、非製造業が104.90円。
◎グリアOECD事務局長=世界の金融システムは麻痺状態、正常に戻るには時間がかかる。2008年いっぱい困難な時期が続き、09年前半になって回復に向かい始める可能性がある。正常に戻るのは2010年になるだろう。