2008年4月25日 24日の海外為替市場
アジア市場の早朝は、NZ中銀は予想通り8.25%の政策金利の据え置きを決定、ボラード総裁声明で「今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみている」との発言に、NZDUSD=0.7992→0.7905(アジア市場)→0.7863(米国市場)と一日を通じて続落となった。また、他の主要通貨は狭いレンジでの取引が続いた。
欧州市場では、USDCHF、USDJPYでドル買いから始まり、独IFO景況指数、102.4(予想104.4)と予想を下回り、EURUSD=1.5837→1.5720(欧州市場)→1.5640(米国市場)と続落。EURJPY=164.27円→162.91円まで急落、ユーロ高けん制発言に上値の重い展開となった。英小売売上高指数、前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%)と、予想を下回るが前月分が上方修正され強弱混在し発表直後は、GBPUSD=1.9715~1.9787で高下、米国市場では一時1.9685まで値を下げた。
米国市場では、米耐久財受注、新規受注は前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)と、全体的は強くドル買いが強まった。米新築住宅販売件数、-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件)と弱く、一時ドル売りとなるが、堅調な米国株と、金融不安も薄れドル買い基調が続いた。
●ドル円
アジア市場のドル円は103.34円で取引が始まり、103.32~50円で取引が続き、投資信託の買いに徐々に上昇、米国債購入やM&A絡みのドル買いの思惑に投機筋の買いが続き、108.80円を超えるとストップロスの買いを誘発し、103.91円まで上昇した。欧州市場は103.95円を高値に、104.00円のオプション防戦売りに上値は重く、独ifo景況指数を受けたユーロ円の売り、本邦実需筋の売りに徐々に値を下げた。ECBフィキシングの103.33円を底値に、予想を上回ると米耐久財受注、新規失業保険申請件数にドルの買い戻しが強まり、104.00円を超え104.28円まで急伸、米新築住宅販売件数が悪く一時103.76円まで値を下げたが、ロンドンフィキシングでは値を戻し、堅調な米国株やGBPJPYの大口買いに、104.55円まで上昇、06:00時では104.24円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5888で取引が始まり、直後の1.5897を高値に、アジア勢の売りやユーロ円の売りに、前日安値1.5860を割り込み1.5834まで下落、1.5845~70の狭いレンジで揉み合いとなったが、独Ifo景況指数が103へ低下するとの噂に、一時1.5827まで下落した。欧州市場は1.5851で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、1.5837→1.5720まで急落、実需筋や欧州金融機関の買いに1.5775まで値を戻したが、通貨当局者のユーロ高けん制発言が続き、予想を上回る米耐久財受注、新規失業保険申請件数に1.5678まで下落した。新築住宅販売件数に1.5750まで値を戻したが、実需筋の売りが続き上値は重く、ロンドンフィキシングではEURGBPが下落、ユーロ売りが続き、1.5638まで値を下げ、06:00時では1.5688で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.24円で取引が始まり、欧州債償還に絡むユーロ円の売り、本邦輸出企業の売りに163.91円まで下落、ドル円の買いに底堅く、アジア勢の買いに164.50円まで徐々に上昇した。欧州市場は164.46円で取引が始まり、予想を下回る独Ifo景況指数に、過去3日間に渡り下げ止まった163.80円の壁を割り込み、162.91円まで続落となった。米耐久財受注、新規失業保険申請件数の発表後のGBPJPYの買いに、163.62円まで値を戻し、堅調な米国株に底堅く、163.00~60円レンジから上抜け、163.70円まで上昇、06:00時では163.53円で取引されている。
●主な経済指標の結果
06:00 NZ NZ中銀(RBNZオフィシャル・キャッシュレート)金融政策発表=政策金利8.25%の据置きを予想
08:50 日本 2月の全産業活動指数=前月比-1.4%(予想-0.5% 前回0.0%)→ 2004年2月来の低水準
08:50 日本 3月の企業向けサービス価格指数=前年比0.4%(予想0.8% 前回0.7%)
17:00 独 4月のIFO景況指数=102.4(予想104.4 前回104.8)、現況指数=108.4(予想111.5 前回111.5)、期待指数=96.8(予想98.0 前回98.4)→ 予想を下回る
17:00 ユーロ 2月の経常収支=50億ユーロ(前回-179←-191億ユーロ)、貿易収支=29億ユーロ(前回-73←-81億ユーロ)
17:30 英 3月の小売売上高指数=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回1.1←0.9%) 前年比4.6(予想3.6% 前回5.5%)
19:00 英 CBI trends order(受注)=-13(予想4.0 前回7.0)
21:30 米 新規失業保険申請件数 (4/20までの週)=36.95万件(予想37.5万件 前回37.2万件)
21:30 米 3月の耐久財受注: 新規受注=前月比-0.3%(予想0.0% 前回-0.9←-1.1%)、除く輸送機器=1.5%(予想0.4% 前回-2.1←-2.4%)、除く国防関連=0.3%(予想-1.0% 前回-1.3←-1.5%)、除く航空機&非国防資本財=0.0%(予想0.0% 前回-2.0←-2.4%)
23:00 米 3月の新築住宅販売件数=-8.5%・56.2万件(予想-0.8%・58万件 前回-5.3%・57.5万件←-1.8%・59万件)→ 1970年以降で最大の下落率。
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀金融政策レポート =第2四半期の経済成長の予想を大幅下方修正。2008年第2四半期のGDP予想=0.3%(前回2.0%)大幅に下方修正。2008年インフレ率は予想を上回る見通しとした。米経済が今年第2四半期に若干落ち込むことでカナダの輸出や経済に悪影響が出る。カナダの経済成長は年後半に1.8%に回復する見込み。2009年も拡大が続く。 2008年のコアインフレは引き続2%を下回り 2010年に2%目標に戻ると予想。他の基調インフレ指標は高めとなり、売上・税減税の影響を除くインフレ率は今年、平均で2.5%をやや下回る水準で推移。 総合インフレは第2四半期が1.7%(前回1.4%)、年後半が1.9%(前回1.5%)。金融市場の世界的な混乱を背景に、国内企業や金融機関の資金調達コストは引き続きかさむ。クレジット状況は年内ひっ迫が続く見通しで、来年初頭までに緩和、2010年に一段と正常化する見通し。
◎証券大手メリルリンチが四半期配当の据え置きを決め、信用不安は最悪期を脱したとの観測が再び強まり、米金融株上昇。
◎ポールソン米財務長官=強いドルが米国の利益にかなう。この点については一貫している。 米経済は現在厳しい局面にある。長期的ファンダメンタルズは力強く、ドルの価値に反映されると信じている。 ドルが一段安となる可能性についてなどの、市場については憶測しない。
◎マコーミック米財務次官=米経済成長、下半期には若干回復する可能性。
◎WSJ=FRBは来週0.25%の利下げを実施した後は利下げを休止する可能性があると報道。
◎フレアティカナダ財務相1=カナダ経済は底堅く推移、今年度は財政赤字ない見通し。住宅問題に端を発した米国の景気減速のほか、それに伴う米ドル相場の急落がカナダ製造業にマイナスの影響をもたらしている。 カナダ政府は今年の経済成長率を1.7%と予想。
欧州・英国
◎シュタルクECB専務理事=ECBの金融政策は中期的インフレ目標の達成に焦点。インフレ率を微調整することはないと。商品価格の上昇による一次的影響を抑えることはできない。年末から2009年にかけて鈍化する見通し
◎フランス・ドイツの政府当局者=ECBはユーロ高に一段の配慮が必要との認識を個別に示した。 この問題をめぐり両国のスタンスが一致するのは異例。
◎グロース独経済技術相の記者会見=ECBは当然ながら利上げがドルに不利、ユーロに有利な為替レートの動きにつながらないようにする必要がある。ユーロに有利というのは無論、わが国の輸出業界にとっては好ましくないことだ。ECBに将来的にどのような選択肢があるか推し測ることには加わりたくない。責任ある立場の人たちはこれまでのところ良い仕事をしてきた。
◎イドラック貿易担当閣外大臣(TVインタビュー)=ECBは「インフレ対策が責務だが、率直に言って今日の為替水準を見ると、サルコジ大統領が繰り返し発言してきたとおり、インフレと成長に関する政策の相対的なバランスを調整する必要があるかもしれない。ECBの動きについては様々な発言がある。
◎ジェンキンソンBOE理事(金融安定担当)=英中銀の新たな流動性供給策、信用ひっ迫の緩和に寄与。流動性の危機は、一度始まると止めるのが非常に困難になり得る。
◎トルシェECB総裁=トリシェECB総裁=為替相場の変動が金融・経済の安定に及ぼす影響を懸念。最近のユーロ高は大幅な変動が見られる。米大統領、財務長官、バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長ら当局者が強いドルは米国の利益と述べたことは非常に重要であるということを、これまで以上に指摘する。 金融政策については物価を安定させ、またインフレ期待抑制に必要な物価安定への信頼感を得るという目標の達成に、現在の金融政策スタンスは寄与。
◎ウクライナ中銀総裁=通貨フリブナの公式レートを変更する用意。
◎ユンケル・ユーログループ議長=外貨準備を大量に保有する国はその通貨構成を変更すべきではない。ロシアやその他の国々が外貨準備における通貨の構成を変えることを望まない。為替相場の動きが余りにも不安定で、ユーロ圏経済にとって好ましくない
◎IFOエコノミスト=ユーロが軟化すればユーロ圏経済にプラス。」
◎ボネッロ・マルタ中銀総裁=インフレ見通しは改善していない。インフリスクはアップサイドにある。インフレの2次的影響を避けることが重要。経済成長に劇的な悪化は見られない。インフレ期待の抑制が優先事項。ECBは利上げを検討していない。
◎英バークレイズ第1四半期=減益で投資銀行や資産運用部門が低迷
◎クレディ・スイ第1四半期決算=純損失は21億スイスフラン、CEO追加の評価損計上は予想困難。
日本・その他
◎グリアOECD事務局長=米経済の低迷とそれが世界経済に及ぼす影響は、これまでの予想以上に長期化する見通し。危機はこれまで想定していたよりも6~9カ月長く続きそうだ。
◎ボラード総裁声明=今後の経済活動に対する大幅な下振れリスクがあるとみているが、一方でインフレの上向きリスクもあると考えている。こうした見通しを考慮すると、中期的にインフレを平均1~3%に抑えるためには、オフィシャル・キャッシュレートを当面、現在の水準に据え置く必要がある。