2008年4月24日 23日の海外為替市場
利食いの日。ドル買い戻しに、ポンド、ユーロは弱く、円は比較的、堅調に推移。
日経平均株価=13579.16(31.34 0.23%)、NYダウ=12763.22(42.99 0.34%)、独DAX=6795.03(66.73 0.99%)、英FTSE=6083.60(48.90 0.81%)、金=909.00(-16.20 -1.75%)、原油=118.30(-1.07 -0.90%)
アジア市場は、オーストラリア、第1四半期消費者物価(CPI)が前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)と、予想を上回り利下げ観測が後退、スワン豪財務相が、「輸入インフレ圧力が高まっている」と発言。AUDUSD=0.9464→0.9516→0.9540(欧州)まで上昇、AUDJPY=97.50円→97.98円→98.42円(欧州)まで一時上昇。主要通貨は総じて小幅な値動きとなった。
欧州市場は、独・ユーロ圏のPMIもミックスで動き難い中、イングランド銀行MPC議事録(4月10日)は、6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)となり、予想外の結果にGBPUSD=1.9901→1.9973まで一時上昇した。
これをピークに、AMBACの決算が悪く、独銀HVBのCEOが、第1四半期に大規模な評価損計上の見通しと発言。英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数、前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低を記録し、GBPUSD=1.9774(米国市場)まで続落、ドル買いの流れが続いた。
米国市場は、カナダ2月の小売売上高、前月比-0.7%(予想0.1%)と悪く、フレアティ・カナダ財務相、「G7はドルの介入を協議しなかった、カナダ銀行は追加利下げの余地ある」→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。ベルギー4月の先行指標、-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回り、独ifoの悪化懸念が強まり、1.5860まで値を下げ、米国株の動きに上下、円は他通貨と比較して堅調に推移した。
●ドル円
アジア市場のドル円は103.01円で取引が始まり、朝方の102.81円を底値に、AUDJPYの買いに103.11円まで上昇、102.80円以下の海外勢の買いと、103.20円以上の実需筋の売りに挟まれたレンジ取引から、欧州勢の買いに103.16円まで小幅上昇した。欧州市場は102.97円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの買いに103.33円まで上昇したが、独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、英住宅ローン承認件数が過去最悪となり、GBPJPYが急落、CADJPYも値を下げ、102.80円のストップロスを誘発し、102.75円まで下落した。売り一巡後には欧州通貨でのドル買い戻しに、ドル円も103.33円まで買い戻され、堅調な米国株やオプションカットの買いに上昇、103.30円を超えると短期投機筋のドル買い戻しが加速、ロンドンフィキシングでは103.79円まで上昇した。米国株が値を下げると103.22円まで下落、06:00時には103.42円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5991で取引が始まり、朝方の1.6002を高値に1.5970~00の狭いレンジで売り買いが交錯したが、ユンケル・ユーログループ議長、ノワイエ仏中銀総裁の、利上げ観測示唆発言の否定や、ユーロ高けん制発言を材料に、1.5950以下のストップロスを誘発し1.5939まで下落、売り一巡後には再び値を戻した。欧州市場は1.5965で取引が始まり、GBPUSDの買いも加わり1.5994まで上昇、ファンド筋の買いに底堅く、1.5950~75のレンジで取引が続いた。独銀HVBが第1四半期に大規模な評価損計上の見通しを発表、小売売上げが悪く、フレアティ・カナダ財務相発言にUSDCADが急騰、ベルギー4月の先行指標が非常に悪く、オプションカットでは1.5860まで続落となった。売り一巡後には政府系ファンの買いや、米系証券の買いが入り1.5915まで値を戻し、06:00時では1.5887で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.73円で取引が始まり、利食いの売りに164.35円まで下落したが、AUDJPYの買いに支えられ底堅く、午後に入ると164.84円まで上昇したが、165円を前に本邦勢の売りが続き、EURUSDの下落に164.24円まで下落、欧州勢の買い上昇した。欧州市場は164.40円で取引が始まり、イングランド銀行MPCを受けたGBPJPYの上昇に164.98円まで上昇したが、165円の壁を超えられず、GBPJPYが売りに転換、ユーロ高けん制発言もあり上値の思い展開が続いた。CADJPYが急落、ベルギー4月の先行指標に163.81円まで続落したが、ファンド筋の買い戻しや堅調な米国株に、ロンドンフィキシングでは164.73円まで上昇、米株価の下げに164.17円まで下落、164.20~70円で上下が続き、06:00時では164.30円で取引されている。
●主な経済指標の結果
08:50 日本 3月の通関ベース貿易収支=1.1186兆円(予想1.3127兆円 前回0.97←0.9662兆円)
10:30 豪 第1四半期消費者物価(CPI)=前期比1.3%(予想1.1% 前回0.9%)、前年比4.2%(予想4.0% 前回3.0%)→ 利下げ観測が後退、AUD買いとなる
16:30 スウェーデン スウェーデン中銀(Riksbank Repo Rate)金融政策発表=政策金利4.25%の据置きを決定、予想通り
16:30 独 4月の独製造業PMI=53.6(予想54.8 前回55.1)、サービス業PMI=54.6(予想51.5 前回51.8)、Composit PMI=55.0(前回53.2)
16:30 スウェーデン 3月の失業率=6.3%(予想6.1% 前回6.1%)
17:00 ユーロ 4月の製造業PMI=50.8(予想51.6 前回52.0)、 サービス業PMI=51.8(予想51.4 前回51.6)、 Composit PMI=51.9(予想51.5 前回51.8)
17:30 英 4月9~10日のイングランド銀行MPC議事録=6対3で0.25%の利下げを決定(予想8対1)→ 予想外の結果に一時GBP買いとなる
18:00 ユーロ 2月の工業受注=前月比0.6%(予想0.0% 前回2.2←2.0%)、前年比9.9%(予想5.9% 前回7.1←7.3%)
英銀行協会(BBA)3月の住宅ローン承認件数=前年同月比-46.2%・3.5417万人(前回4.3147万人)、1997年9月の調査開始以来、最低の記録。
21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank Key Rate)金融政策発表=政策金利0.25%引き上げ5.5%に決定、予想通り
21:30 カナダ 2月の小売売上高=前月比-0.7%(予想0.1% 前回1.4←1.5%)、除く自動車-0.3%(予想=0.4% 前回1.1←1.3%)
22:00 ベルギー4月の先行指標=-7.9(予想0.5 前回1.2)と予想を大幅に下回りEUR売りの要因となる。
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米金融保証大手アムバック・フィナンシャル・グループ第1四半期決算=赤字額16.6億ドル(1株当り11.69ドル)、モーゲージ債に絡み10億ドル相当の引当金を計上。予想外の決算に午前の取引で株価は30%近く急落した。
◎米シティ・グループ関係筋=日興CGの投資会社売却で交渉入り。
◎フレアティ加財務相=G7声明は市場に影響していない。G7、ドルの介入を協議しなかった。カナダ銀行は追加利下げの余地ある。加経済は利下げと減税で刺激を受けている。カナダの成長は鈍化する見通し→ USDCAD=1.0081→1.0214まで上昇。
◎米国債=過去最大規模の米2年債入札を控え売りが先行。
欧州・英国
◎ノルウェー中銀声明=インフレ高進の見込みは主要政策金利の上昇を示唆する。設備稼働率は高く、労働市場はひっ迫しており、インフレ高進の見通しは短期的に、世界的な成長鈍化の見通しよりも引き続き重要である。金融市場は依然として混乱しており、世界的な経済成長はこれまで想定されていたよりも弱まる可能性がある。基調的インフレは%の目標に近い。経済が大きなショックにさらされない限り、6月25日の会合まで政策金利である預金金利は5ー6%で推移する可能性が高いとの見方を据え置いた。
◎スウェーデン中銀声明=金利パスについては、2月から見通しは変わっていない。2008年の政策金利は据え置かれる見通し。 2008年の消費者物価指数(CPI)上昇率予測は3.4%→3.5%に上方修正。2009年は2.5%→2.8%に上方修正。インフレ率の目標を約2%に設定している。 2008年の経済成長率予測は2.4%→2.6%に引上げ。2009年は2.0%→1.8%に下方修正。
◎グロース独経済技術相=国内経済はユーロ高の影響を過度に受けていない。これまでのところうまく対処している。
◎独銀HVB、CEO=第1四半期に大規模な評価損計上の見通し。
◎ドイツ政府関係筋=2008年に雇用者が40万人増加すると予想。
◎リプスキーIMF筆頭副専務理事=ECBの金利政策は、ユーロ圏のインフレ率が高水準なことを考えれば適切。
◎スイスUBS=投資銀行部門を縮小へ。
◎ノワイエ仏中銀総裁(WSJ)=22日の金利に関する自身のコメント について、市場が深読みし過ぎた。金利はどちらの方向にも動き得る。わたしは将来の金利動向には言及しない。誰にもわからないからだ。どちらかの方向に予測をするのは危険だ。
◎伊ウニクレディト=第1四半期に約6.5億ユーロ評価損計上。
◎ジュイエ仏欧州問題担当閣外相=1.60ドルを突破しているユーロ相場は原油価格上昇による影響を和らげる。1.60ドル現在のユーロ相場は懸念すべき現象だ。為替相場は、日・米・中の協力強化が必要な局面に入りつつある。
◎ユンケル・ユーログループ議長=為替に関するG7声明は非常に明確。過度の為替の変動は、経済成長にとって望ましくない。現在の為替相場はG7が意図したものではない。
日本・その他
◎シンガポール統計局=3月の消費者物価指数(CPI)は、前年比6.7%と、1982年3月の7.5%以来の高水準となった。
◎中国政府=中国政府株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。株式取引の印紙税率を0.3%から0.1%に引き下げた。
◎スワン豪財務相=第1・四半期の消費者物価指数は、インフレ圧力が広範なものであることを示している。輸入インフレ圧力が高まっている。