2008年4月23日 22日の海外為替市場
EURUSD=1.6020まで上昇、ようやく大台を突破。
日経平均株価=13547.82(-148.73 -1.09%)、NYダウ=12720.23(-104.79 -0.82%)、独DAX=6728.30(-58.25 -0.86%)、英FTSE=6034.70(-18.30 -0.30%)、金=925.20(7.60 0.83%)、原油=119.37(1.89 1.61%)最高値を更新。
アジア市場は、クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道や、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)の、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りの観測が流れ、ドル円の売りが続き、独銀が損失拡大との観測に、EURUSD=1.5907→1.5835まで下落。
欧州市場は、ノワイエ仏中銀総裁は、「ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する」と発言。匿名の関係筋(MNSI)は、「ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある」→ 利上げを示唆する発言にEUR買いが強まる。
米国市場では、カナダ中銀、予想通り政策金利0.5%引き下げ3.0%に決定、USDCAD=1.0066→1.0155(急伸)→逆に1.0025(急落=声明で今後の利下げ観測が後退)。ベスリーBOE金融政策委員会委員、「英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる」→ GBPUSD=1.9999、GBPJPY=206.15円まで急伸。
フィッシャーダラス連銀総裁、「成長停滞は長引く可能性がある、米経済は停滞してきた、第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性」→ EURUSD=先の高値1.5985を超え、1.600を超え、1.6020まで上昇。USDCHF=1.0を割り込み、0.9997まで下落。中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件)予想よりやや強く、収益見通しを引き下げたテキサス・インストルメンツに米株価は低迷、ドル売りの流れが継続した。
●ドル円
アジア市場のドル円は103.28円で取引が始まり、朝方の103.37円を高値に、米系証券やファンドの売りに102.80~00円のストップロスを試し、102.78円まで下落したが、アジア勢や本邦資本筋の買いに下げ止まり、103.25円まで値を戻した。しかし、クーポン140億ユーロ(242億ユーロredemption)と言われている、フランス国債の償還に伴うEURJPYの売りと、本邦年金・投資信託の買いに挟まれ、102.88~27円のレンジで売り買いが交錯した。欧州市場は103.14円で取引が始まり、102.95~30円のレンジで取引が続いていたが、EURJPYが買い転じると103.40円まで値を戻したが、103.50円近くでは米系ファンドの売りに上値は重く、逆に、103.00円以下では本邦勢の買いが強く、結局はレンジ内での取引が続いた。中古住宅販売件数に一時103.55円まで上昇したが、弱い米国株とフィッシャーダラス連銀総裁の発言を景気に、102.93円まで下落、ロンドンフィキシングでは一時103.28円まで値を戻したが、EURUSDが1.5999+USDCHFが1.0の大台をブレークしドル売りが加速すると、102.80円以下のストップロスを誘発、102.68円まで続落、終盤には利食いの買いに103.10円まで値を戻し、06:00時では103.02円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5911で取引が始まり、1.5890~23の狭いレンジで売り買いが交錯、EURJPYの売りに上値の重い展開から、独銀行の損失拡大のニュース、アジア系・本邦機関投資家の売りに、1.5909→1.5835まで下落した。欧州市場1.5841で取引が始まり、独銀が信用不安を否定で、ロシア筋・中銀筋の買い戻しが始まり1.5970まで上昇したが、1.5980~85は過去2度失敗、1.60のオプション防戦売りに上値は重く、1.5894まで値を下げた。GBPUSDの上昇や、匿名関係者筋、メルシュ、ノワイエ、ガルギナス氏のインフレ懸念発言や今後の利上げを示唆する発言に底堅く、予想をやや上回る中古住宅販売件数にも、フィッシャーダラス連銀総裁の弱気な米経済や、軟調な米国株に、1.600の大台を超え売り買い激しく交錯する中、1.6020まで上昇、1.5880~1.6005の狭いレンジで取引が続き、06:00時では1.5992で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は164.31円で取引が始まり、朝方の164.51円を高値に、フランス国債の償還に伴う売りの観測に163.55円まで下落、投資信託筋の買いに一時164.15円まで値を戻したが、政府系ファンドの売りに163.29円まで下落、EURUSDの上昇に値を戻した。欧州市場は163.40円で取引が始まり、通貨当局者のインフレ懸念発言、利上げ示唆発言に164.71円まで上昇、EURUSDが1.60を攻めきれず上げ渋ると、164.20~60円のレンジで取引が続いた。弱い米国株にもかかわらず、EURUSDが1.60の大台を超えると164.94円まで続伸、165.00円のオプション防戦売り+実需筋の売りに上値は重く、164.29円まで下落、終盤にかけ164.80円まで上昇し、06:00時では164.75円で取引されている。
●主な経済指標の結果
15:15 スイス 3月の貿易収支=12.46億スイス(予想6億スイス 前回15045億スイス)→ 予想を上回る
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%に決定→ 一段の緩和の必要性を示唆する一方、次回利下げまで時間を置く可能性を示した
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=0(前回 6)、総合指数=6(前回13.0)、サービス売上高指数=-2(前回-5)
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=-2.0%・493万件(予想492万件 前回2.9%・503万件)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎カナダ中銀声明=急速な米景気減速がカナダ経済成長に影響を及ぼし、依然追加利下げを予想しているが、前回声明に盛り込まれた「近い将来、金利を引き下げなければならない」、という文言は削除。 12月から翌日物金利の目標水準を1.5%引き下げたことを踏まえると、追加金融刺激策の時期は、世界経済と国内需要の動向や、それらが国内インフレに及ぼす影響次第。米景気見通しは1月から悪化し、その結果カナダの2008年成長率に大きな打撃を与える。 2008年カナダ成長率見通し1.4%(前回1.8%)、2009年2.4%(前回2.8%)に下方修正、2010年には3.3%成長に回復するとの見通。インフレが目標水準の2%に戻る時期は、2010年(前回予想2009年)と先にずれ込み、経済は均衡がとれた状態に戻る時期は2010年半ば(前回2010年)。経済は能力以上の水準で稼動しているが、2008年代2四半期には過剰供給の状態に移行する。クレジット状況の一段のひっ迫や信頼感の悪化で設備投資や個人消費が落ち込む可能性が高いが、商品相場の上昇や活発な労働市場に加え、今までの利下げ効果で、国内需要は引き続き堅調。
◎ブッシュ米大統領=米経済が景気後退ではなく、減速局面にある。
◎フィッシャーダラス連銀総裁=成長停滞は長引く可能性がある。米経済は停滞してきた。第2四半期の成長は第1四半期を下回る可能性。インフレ圧力を懸念している。インフレは制御不能なほど急伸していない。物価上昇見込み、消費者を制御するレベルに。
◎フィッシャーダラス連銀総裁(WSJ)=FRBによる利下げは信用収縮により効果が薄れる。住宅市場の問題により金融システムはスムーズに機能しておらず、緩和策は企業や消費者の支援につながっていない。1月のFF金利3.5%の時点で、システムの不調を感じ始めていた。それ以降は反対票を投じた。次回に関しては明らかに、兆候に何らかの変化があるかどうかを見極めなければならない。緩やかな減速が国内物価圧力の低下につながるかどうか私には分からない。
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=米成長は数四半期圧迫される。景気後退入りしているか判断は難しい。
欧州・英国
◎ベスリーBOE金融政策委員会委員=英中銀は新たな流動性対策の実施により、引き続きインフレ抑制に注力することが可能になる。インフレ圧力が高まっていると。
◎匿名の関係筋(MNSI)=ECBは今後、金融引き締めを余儀なくされる可能性がある。利上げは差し迫ってはいない。もはや誰も利下げについて語らない。現在は様子見だ。しばらく前からこのスタンスだ。金融セクターが引き続きぜい弱で、米景気後退の可能性もあるため、利上げを予想するのは現時点では困難。別の委員はインフレが3.6%に達していることから、ECBは金融引き締めを余儀なくされる可能性。利上げは原油・食品価格の上昇によるインフレ圧力が賃金や消費財の上昇をもたらす二次的波及の可能性次第。
◎デップラーIMF欧州局長=原油価格は下落すると予想される。ECBは今後6カ月以内に利下げが可能。
◎クレディ・スイス=第1四半期決算、8.57億スイスフランの赤字転落へ。
◎国際通貨基金(IMF)駐ロシア責任者=ロシア経済は過熱の強い兆候が現れており、IMFはロシア中央銀行に追加利上げを期待している。
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレが利下げを容認しなかった。米景気の減速は劇的。ECBはインフレとの戦いに取り組む。ユーロ圏のインフレは数ヶ月高水準続く。将来の金利はインフレリスク次第。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎ノワイエ仏中銀総裁=ECBはインフレ2%未満とすることが必要で、そのために必要なことは何でも行う。必要であれば金利も変更する。現在金利を4%に据え置いているのは、それが適切な水準だと考えているからだ。
◎独経済紙=IKB独産業銀など独金融機関の不安に関して報道。
◎メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(FT紙)=インフレ抑制のため、ECBは利上げが必要か、毎日検討する必要がある。
◎英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)=59億ポンドに上る可能性のある資産評価損をカバーし、バランスシートを立て直すため、120億ポンドの株主割当増資を実施すると発表した。
日本・その他
◎クウェートがデイナールのリファレンスレートを0.26580→0.26560に変更するとの報道。
◎人民元上昇=1ドル=6.9920元とペッグ制廃止後で初めて7元を割り込んだ。