2008年4月22日 本日の為替戦略

米国の金融不安が払拭されたとの期待感からドル買い戻しが続いていたが、週初の為替市場は、シティーグループの投資判断引き下げや、ムーディーズの格下げ方向や、損失拡大の思惑や、予想を下回るバンカメの決算にどうも不安定な状況となっている。


イングランド銀行が金融機関救済策を発表、不良債権の流動化を進めることになるが、事前予想と期待感が相場に折り込まれていたのか、直後のポンド売りは惨めである。


ドル円が底値を切上げ上昇、103円台を維持、クロスではGBPJPY以外では円売りの流れが続いているものの、CHFが強く、再びクレジットリスクが相場のテーマに再浮上すると、逆に円高が怖くなる。


本日の経済指標・その他からは、カナダ中銀の金融政策の発表は0.5%の利下げが予想され、この結果と中銀総裁の発言には注意が必要で、米中古住宅販売件数も引き続き重要となっている。


●ドル円
ドル円は、GBPJPYの激しい売りにドル円も102.98円まで下落、高値104.07円かざっと1円近くの下げに、国内外ともに買い意欲は非常に強かった。ただ、戻り高値も103半ばと戻りも鈍く、ドル円が暫くは揉み合いとなる可能性を示唆しているが、スイス高が進み英・米金融不安が気になり、この上値失敗による反動は、大幅なドル円の下落に結びつく可能性が高くなっている。売り上がりの相場。


ドル円の4時間チャートは、先のレンジ上限でもある103円近くまで値を下げ、かろうじて加減を維持している。上値のポイントは、103.37円、104.41円、104.98円。下値のポイントは、102.28円、102.73円、101.78円。RSIは61と上昇ラインが崩れており、トレンドモメンタムは買いながらも、やや崩れ始める可能性が出ている。トータルの判断は、買いから売りに変化している。104.75円を超えるまでは売り。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.58台を底固めしているのか、1.60で天井感は感じられず、遅かれ、早かれ、1.60を試す動きになることを期待している。それにしても、EURGBPの上昇がEURUSDの買いにつながり、ポンGBPが台風の目となっている。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5700~1.600のレンジに入り上下を繰り返している。上値のポイントは、1.5945、1.5973、1.5973、1.6064。下値のポイントは、1.5852、1.5801、1.5724、1.5695。RSIは56と横ばいとなり、トレンドモメンタムは売りから再び買いに変わる可能性も出ている。トータルの判断は、1.5690~1.5973のレンジで、売りから買いに変わり、1.60の大台を試し安くなっている。


●ポンド円
ポンド円は、GBPは英金融機関の損失額が拡大しているとのレポートが多く、金融緩和は避けられないとのレポートも多い。BOEの金融機関救済策は米国のそれとは異なるとの意見が多いが、サブプライム関連の不良債権を500億ポンド(上限を設定していないとも言う)交換する。せっかくGBPJPYが売り→揉み合いから→買いに変化した直後だけに、その影響が危惧される。


ポンド円の4時間チャートは、205.11円を超え買いに変わったが、一日で再び205円を割り込んでいる。上値のポイントは、205.79円、206.20円、207.55円、208.00円。下値のポイントは、203.87円、201.95~02円、200.60円。RSIは65と上昇ラインが崩れるか維持できるかギリギリの水準となっているが、新たな下降ラインができている可能性があり、トレンドモメンタムも売りに変わる可能性がでている。トータルの判断は、売り。2003.75円を割り込むと売りが加速しそうである。


●本日の経済指標・その他
15:15 スイス 3月の貿易収支=予想6億スイス 前回15.5億スイス
22:00 カナダ カナダ中銀金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ3.5%→3.0%を予想
23:00 米 4月のリッチモンド連銀製造業指数=予想 前回 6
23:00 米 3月の中古住宅販売件数=予想-1.6%・492万件 前回2.9%・503万件