2008年4月2日 本日の為替戦略

注目されていた、UBSとドイツ銀行の第1四半期決算は、予想通りUBSは190億ドル、ドイツ銀行も39億ドルの評価損を計上した。今まではこれで株価下落=円高に動いていたが、昨日は増資を材料に、株価上昇=円安に動き、スイスも弱く、金価格は大きく値を下げ、米国ではリーマン・ブラザーズの40億ドルの転換優先株を売り出しにも、株価は好感し391.47ドルの大幅上昇となった。


終値ベースでは、長く続いたUSDJPY99円台が終了し101.86円となり、3月12日のドル急落スタート時点に値を戻している。この流れは、本日の為替相場にも影響を与えることは避けられず、日経平均株価やアジア諸国の株高が予想され、円売りの材料に使われる可能性が高くなっている。しかし、本日・明日のバーナンキFRB議長の議会証言や、金曜日の米雇用統計を前に、ドル高が加速できるかはまだ疑問で、上昇から利食いの売りに反落の可能性も秘めている。


昨日のブラウン英首相の発言も気になる。「4月11日のワシントンG7で金融市場の混乱対応に向け、緊急に行動することで合意」とある。 ①今日・明日のバーナンキFRB議長の議会証言、4日の米雇用統計、11日のG7・・・・ イベント・リスクはまだまだ続く。


本日の主な経済指標・その他では、午後10時30分からは始まり、バーナンキFRB議長の上下両院合同経済委員会で証言は、メインイベントで非常に重要。英国の住宅許可件数、米企業人員削減数+ADP全国雇用者数は、4日の米雇用統計の前哨戦となり、インパクトもあり注意したい。


●ドル円
ドル円は、久々の102円台に驚きを隠せない。期末要因もはけ、米金融不安も払拭されたのであろうか? 3月12日以来、二週間ぶりの円安値水準まで値を戻し、底固した相場に見えなくもない、次に100円を割り込むことができないと底値達成となる。また、3月17日の安値95.57円はもう二度とないのであろうか?どうもそのような判断をするには材料が弱すぎるように思えてならないが、テクニカルではドル買いが非常に強い。


ドル円の4時間チャートは、98.50~101円の上限を超え、一時102円をも上抜けした。上値のポイントは、103.58~69円、104.16円、104.98円、105.65円。下値のポイントは、101.45円、100.88円、100.58円、100.07円。RSIは69と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。4時間は昨日から買いに変わり、今Dailyチャートは売りから変化しつつあり、流れは買いが一段と強まっている。一日で3円の大幅上昇の後だけに高値は買いにくいが、100.58円を割り込むまでは、買いの流れは変わりそうに無い。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.57を割り込んだことで弱気なムードが広まっている。一部の新聞報道では、米国サイドの某通貨当局者はユーロ金利が高いからユーロ高だとの記事もあり、G7では欧州為政者を含め、どのような議論を展開するのか、非常に楽しみである。この通貨の過去パターンは市場がベアになり売りが積み上がると上昇に転じることが多く、過去では長続きすることも少ない。しかし、テクニカルにも下値を割り込んだように見え、一日の大陰線で終了する事も少なく、値幅は狭いものの本日の続落も心配である。


ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59レンジの下限を割り込み、売りが続いている。上値のポイントは、1.5683、1.5702、1.5576。下値のポイントは、1.5583、1.5552、1.5466、1.5400、1.5340。RSIは34と下降ラインの下げが急拡大、トレンドモメンタムも売りを継続している。トータルの判断は、売り、大幅下落の後だけに底値では売り難いが、1.5552を割り込んだら続落。1.5702~07を超えるまでは売り。


●ポンド円
ポンド円は、株高=円安の流れの影響を受け、ポンド円もレンジ相場の上限である202円に限りなく近づいている。このポイントを上抜けすると大幅な上昇が期待できるのだが、昨日見られた欧米金融株の上昇が続くのか見極めたい。テクニカル以外に円売りに転換することも、材料からは少なく積極的な取引は控えたい。


ポンド円の4時間チャートは、197~202円レンジの上限近くで取引が続き、上抜けで切るかが注目される。上値のポイントは、201.79円、202.07円、203.37円、204.33円。下値のポイントは、200.79円、199.89円、198.43円、197.93円。RSIは下降ラインを上抜け買いに変化し、トレンドモメンタムも買いに変化している。トータルの判断は、買いだが、202.07円のポイントを抜けるまでは積極的な買いも控えたい。199.89円を割り込んだら売りに変わりやすい。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月のマネタリーベース=前年比予想 前回0.1%
17:30 英 2月のマネーサプライM4・確報=前月比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想=11.6% 前回12.3%
17:30 英 2月の消費者信用残高=予想10億ポンド、 前回9億ポンド、住宅貸付=予想75億ポンド、 前回74億ポンド
17:30 英 2月の住宅許可件数=予想7.5万件、前回7.4万件
18:00 ユーロ 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想 前回0.8%、前年比予想5.2% 前回4.9%
20:30 米 3月の企業人員削減数=予想 前回72,091人
21:15 米 3月のADP全国雇用者数=予想-3.0万人 前回-2.3万人
23:00 米 2月の製造業受注=前月比予想-0.7% 前回-2.5%
バーナンキFRB議長が上下両院合同経済委員会で証言