2008年4月18日 本日の為替戦略

本日は金曜日、ポジション調整も入りやすい日でもある。


最悪の状況を折り込みながら、米金融機関の第1四半期決算の発表は、予想範囲内との判断に、ドル買い・円売りに反応、堅調だったスイスも売られ、今までの何でもドル売りの超悲観的なセンチメントから変化している。


特に円は資金調達難の金融界で海外勢がサムライ債の発行を増やし、国内では円高水準をセールスポイントとした個人投資家の外債投資が増加、円売りの要因となっている。最近はテクニカルに円売り志向が増加していることも円安の要因だが、投機筋の円売りも積み上がりやすく、この流れが崩れると予想外に円高に動く事も懸念される。


昨日発表された、メリル4月ファンドマネジャー調査では、①キャッシュ比率削減、②ドルは過小評価、③為替レートがファンダメンタルズと一致していない、④ドルは現在、過小評価の状態にあり、逆にユーロは過大評価されているとみられているとのこと・・・・。最近はこの手のアンケートが増え、最近のドル相場を裏付けしている。


ウェーバー独連銀総裁は、金融市場混乱の最悪の局面は過ぎたと発言、為替変動は好ましくないとの意向だが、EURUSD1.59台の相場にも、ECB筋からは誰でも認識できる、明確なユーロ高阻止の発言も無い。あるのは、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ高を懸念する発言のみで、昨日発表された、ユーロ圏貿易収支は赤字予想が黒字となったことで、なおさらユーロ高阻止へ動き難くなっている。


結論は、今までの超悲観的なムードが改善されつつあり、ドルショートポジションの解消が始まっているが、本格的な流れとは言いがたく、絶えず、ドル売りに変わるか不安な状態でのドル買いに思えてならない。


本日の主な経済指標・その他からは、豪第1四半期輸入物価指数、独生産者物価指数は注目したいが、久々に重要な経済指標は少ない。


●ドル円
ドル円は、過去5日間の高値を超え102円の大台乗せとなり、次の目標113円が直前に迫っている。100円~103円のレンジで上限近くにいるのか、103円を超えて、急落が開始した水準の105~106円まで戻るのか、ちょうど分岐点にいる。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円のレンジ上限を抜け、102円~103円の新たなレンジに入っている。上値のポイントは、102.93円、103.06円、103.84円、104.98円。下値のポイントは、101.82円、101.46円、101.13円。RSIは64と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、102円~103円のレンジでの取引を考え、103.06円を超えたら再び一円スライドしてのレンジに入りやすい。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.6目前に迫り、流石に各種タイプの売りが目立ち、通貨当局者の発言に過敏にならざるを得なくなっているが、ユーロ上昇過程ではいつのも事で、1.6を超えてどこまで上昇するのかを試すことは予想され、その後の反応は、売り買いが交錯しやすい。

ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き1.58~1.60のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127。下値のポイントは、1.5852、1.5839、1.5758、1.5724。RSIは55と横ばいとなり、トレンドモメンタムは買いだがどうも最近は明確なサインでの動きにならない。トータルの判断は、1.58~1.60のレンジで対応したいが、1.60を試す相場に変わりない。


●ポンド円
ポンド円は、ポンド円急騰! 久々の3.3円・1.6%と4月1日以来の上昇となった。GBPUSDも1.99台に乗せ、英当局の住宅関連への対策安を期待した動きで、この結果がでたら利食いの売りに入りやすい。とりあえずは205円、205.70円がターゲット。


ポンド円の4時間チャートは、202.04円の上限を抜け買いが続いている。上値のポイントは、205.10円、207.97円、208.07円。下値のポイントは、201.95~07円、199.99円、198.43円。RSIは75と買い過ぎゾーンに入るが上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、 前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。