2008年4月17日 本日の為替戦略

不思議なものである、つい最近まで売り買いの最大のテーマとされた、米住宅着工件数は17来の低水準で、建設許可件数も悪かったのに、反応は鈍く、予想通の米消費者物価にも、ちょっと低いと言い訳し、強い鉱工業生産に、米株価が上昇。結果は、円売りである。これじゃ、ドル円相場ではなく、株式相場で円は付属品にすぎない。


円以外の通貨は比較的素直にドル売りに傾いていたが、その中で特に目立ったのが、AUD、CAD、EURで、買いが強く、円が売られる流れとなっている。原油価格が最高値を更新とは言え、ポジション調整以外に理由は考え難く、円売りも実需筋の割合は比較的少なく、そのほとんどが大手投機筋とオプション勢に集中している。


中長期投資を行う、まっとうなファンドがサブプライム問題で資金が細り影を潜め、中国やロシアなど巨額が外貨準備を運用する、政府公認の投機筋は方向性は関係なく、巨額な資金を使い短期売買で利益が出れば「OK」で、ヤクザナ連中が相場を動かす状態では、とてもではないが方向性など見えてこない。


EURUSDは初めて1.59台で終了、1.6の大台を試し、通貨当局者や為政者の反応を探る、猫に鈴をつけながら、上値を試すことになりそうである。しかし、ドル円は正直言って、ドル買いに見えるが、そう思いながらも、どうも短期取引だけになりやすい。


本日の経済指標・その他からは、特別重要な経済指標はなく、豪第1四半期輸入物価指数と、独生産者物価指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、中期的な円高期待は変わらないが、短期的には上値を試す相場になりそうである。ドル円の動きと言うよりも、円クロスでの円売りからドル円の買いに結びついているように思えるが、ここ数日間続いている円売りセンチメントも、米株価と米金融機関の決算で動き、売るも買うも株価の動きに影響される事は避けられない。


ドル円の4時間チャートは、101円~102円の狭いレンジで取引が続いている。上値のポイントは、101.82円、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.80円、100.04~18円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムは買いになっている。トータルの判断は、買い。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ圏消費者物価指数が強く、3月17日以来、1.59の壁に上値を抑えられ、三角持合が続いていたが、ようやく上抜け買いの流れに入っている。1.5の大台を超えてからは、それが底値となり、1.60の大台を前に何度も跳ね返されながら、それと同じ様にどこまで上昇するのかを試す相場が続きそうである。ただ、気になるのは海外のテクニカル勢は天井と予想している人が多いことである。


ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900の上値を超え、買いが続いている。上値のポイントは、1.5973、1.6064、1.6127、1.6254。下値のポイントは、1.5912、1.5890、1.5839、1.5796。RSIは61と下降ラインが崩れ、トレンドモメンタムも売りが崩れている。トータルの判断は、1.5886~1.6060のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、GBPUSDが2日間にわたり1.96を底値に下げ止まっているが、どうも上昇力も鈍く、売りの流れが続いている。後はドル円の動きに影響してくるが、共に弱い通貨に動きが鈍く、方向性もそれほど強く現れてこない。


ポンド円の4時間チャートは、引き続き198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、201.37円、201.37円、201.95円、202.07円。下値のポイントは、199.99円、198.43円、196.83円、194.55円。RSIは51と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いになっている。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
10:30 豪 第1四半期輸入物価指数=前期比予想0.5% 前回0.2%、輸出物価指数=前期比予想3.0% 前回-0.6%
14:00 日本 3月の消費者態度指数=予想 前回36.4
15:00 独 3月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回0.7%、前年比予想4.0% 前回3.8%
17:30 英 3月マネーサプライM4・速報=前月比予想0.5% 前回0.2%、前年比予想11.6% 前回12.4%
17:30 英 3月のPSNB=予想80億ポンド 前回26.7億ポンド、 PSNCR=予想180億ポンド 前回29億ポンド
21:30 カナダ 3月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.3%
21:30 カナダ 2月の卸売売上高=前月比予想0.4% 前回2.6%
米ボストン地区連銀総裁がリッチモンド地区連銀主催のクレジット市場シンポジウムでパネルディスカッションに参加 。