2008年4月16日 本日の為替戦略
サブプライム問題が発生、昨年から続いたドル売りの流れも、最近の為替相場からは、ドル売り相場とは言いがたい安定した取引が続いている。ドル円は100円を割り込むパワーも無く8日間レンジ相場、ユーロドルは直近で1.5850以上を8日間試しながらも、いまだかつて1.5850以上のクローズは無くレンジ相場となっている。
ワシントンG7ではドル安を危惧しながらも、明確なユーロ高阻止やドル安阻止の文言も無かったが、ドル売りを試す動きもどうも鈍い。また、商品価格に敏感なAUDやNZDもどうも動きが不安定。結局は、売っても買っても、不安感をぬぐい去ることはできないが、フィーリング徐々にドル買いが強まっているように感じられてならない。暫くはドル買いのポジションから入りたいと思っている。
世界中の注目点は、インフレ率で、昨日は英CPI前年比2.5%、米PPI前年比6.9%・・・さて、本日は、独・ユーロ・英のCPIが待っており、全てが前年比上昇を予想、特に米国のCPIは絶対と言っていいほど、相場が動くので目を離すことはできない。
先日、オマーン政府はM2が40.5%、インフレ率は11%、サウジはM3が26.2%でインフレ率は過去25年で最悪と言う、とても信じられない高水準で、ドルペック制度を採用している産油国にとっては耐えられないドル安に、だから、原油価格は下げられないとも言われている。
本日の経済指標・その他からは、引き続き重要な経済指標が多い。独・ユーロ・米消費者物価指数は、インフレ拡大を示唆する可能性が高く、住宅着工件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック) には注意が必要となっている。
●ドル円
ドル円は、4月1日に上昇を開始して以来、100円台のクローズも無く、103円台のクローズもない、結局は101~102台の範囲で収束している。ドル円急落の危惧も薄れ、今後の見通しをゆっくり考えるには最適な時期となっている。ドル安センチメントは変わらずだが、最近の相場からは、103円を超えどこまで上値を試す可能性が高くなっている。
ドル円の4時間チャートは、100円~102.33円でのレンジ取引が続いている。上値のポイントは、102.06円、102.33円、102.93円、103.84円。下値のポイントは、101.46円、101.13円、100.04~18円。RSIは51と弱いながらも上昇ラインができ、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。
●ユーロドル
ユーロドルは、G7が終わり2日間経った。口先介入、実弾介入と、欧米通貨当局の為替政策を試すことを予想していたが、どうも、動きが鈍くその判断をすることもできないでいる。広いレンジでは1.55~1.60のレンジで、長期的なユーロ買いが終わったとも思えないが、1.60を超える前に逆に、1.55を割り込み、1.5150~1.5350への調整売りが入る可能性が高まっている。
ユーロドルの4時間チャートは、1.5650~1.5900のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5839、1.5852、1.5895、1.5912、1.5940、1.5973.下値のポイントは、1.5758、1.5724、1.5663、1.5509。RSIは49と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、売り。
●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルは下落傾向が止みそうになく、ポンド売りが続きそうであ。問題はドル円の相場で、これもいままでのクレジットリスク=円高相場が弱まり、新たな信用不安や金融不安が発覚するまでは、円も買い難くなっている。結局は、ポンドと円の引っ張り合いで、不安定な相場が続きそうだが、状況証拠からはチャートに反して、ややポンド売りが勝っている。
ポンド円の4時間チャートは、198円~202.04円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、200.31円、201.37円、201.95、202.07円。下値のポイントは、198.43円、197.36円、196.83円、194.55円。RSIは47と弱いながらも上昇ラインとなり、トレンドモメンタムも弱いながら買いに変化する可能性が出ている。トータルの判断は、弱いながらも買い。
●本日の経済指標・その他
15:00 独 3月の消費者物価指数(CPI)・確報=前月比予想0.5% 前回0.5%、前年比予想3.2% 前回3.1%、 HICP(EU基準CPI)=前月比予想0.5% 前回0.5%、 前年比予想3.2% 前回3.2%
17:30 英 3月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=予想5.2% 前回5.2%、失業保険申請件数=予想-1.8万人 前回-2.8万人
18:00 ユーロ 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.9% 前回0.3%、前年比予想3.5% 前回3.3%、 コア=前月比予想0.6% 前回0.5%、前年比予想2.4% 前回2.4%
21:30 米 3月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回0.0%、前年比予想4.0% 前回4.0%、コア指数=前月比予想0.2% 前回0.0%、前年比予想2.4% 前回2.35
21:30 米 3月の実質所得=予想0.2% 前回0.3%
21:30 米 3月の住宅着工件数=予想102万件 前回106.5万件、建設許可件数=予想97.3万件 前回98.4万件
21:30 カナダ 2月の製造業出荷=前月比予想0.5% 前回1.3%
22:15 米 3月の鉱工業生産=予想-0.1% 前回-0.5%、設備稼働率=予想80.3% 前回80.4%
03:00 米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
豪 豪中銀理事会の議事録公表
イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁が講演 「教育と金融政策の目的」