2008年4月11日 本日の為替戦略
本日は、週末金曜日。ワシントンG7を控え、12~13日にはIMF、世銀春季会合もあり、週末リスクが高く、昨日の上下を見ても積極的に動き難い。
BOEもECBも予想通の結果となったが、共に、インフレリスクと景気後退のリスクが指摘、景気鈍化がインフレリスクを弱めるとある。イングランド銀行声明では、インフレ懸念が根強いなか、利下げは世界的なクレジット収縮から経済を保護するのが狙いと言っている。トルシェECB総裁は、失業率は受け入れがたいほど高い。為替市場のボラティリティは行き過ぎで遺憾とも言っている。
それと、ポールソン米財務長官は、米景気は急激に悪化し、リスクは依然として下向きで、景気刺激策の戻し減税の小切手が送られる5月には景気回復が期待できるとのこと。
為替相場の方向性を確定したいが、昨日の流れを見ても、不透明な材料や動向から、どうも、一方向に動くには、暫く時間が必要と思われ、狭いレンジをブレークしても、一方向に流れが加速することもなさそうである。
本日は、注目のG7がワシントンで開催される。為替に関する声明文がどのように折り込まれるかが注目されるが、現状ではサプライズはあまり期待できない。むしろ、最近の流行でもある、株価の上下にかかわる材料が、逆に為替市場を動かす可能性が高く、注目したい。
経済指標からは、カナダ新築住宅価格指数、米輸入物価指数、米ミシガン大消費者信頼感指数の発表があり、ウィークエンドにはIMF、世銀春季会合が開催され、G7と合わせ週末リスクが高くなっている。
●ドル円
ドル円は、日経平均株価の下げと、アジア通貨高、金融機関の評価損拡大に、ドル売り・円買い、そして、特別な理由もなく、米株価の上昇にドル買い・円売り。これで暫くレンジ相場になる可能性もでている。昨日の下値トライは完全に失敗、101.45円~103円のレンジに逆戻りするのか、100円~102円のレンジになるのか、今日は金曜日、G7が終わり来週からでも考えたい。
ドル円の4時間チャートは、101.45円のレンジ下限を割り込み売りとなったが、再び101.45を超えている。上値のポイントは、102.73円、102.93~103.00円、103.58円。下値のポイントは、101.13円、100.88円、100.58円、100.02~07円。RSIは52と下降ラインが崩れ買いになっている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りは終了し、101.13円~102.93円のレンジになりやすい。
●ユーロドル
ユーロドルは、昨日は1.5915まで上昇→1.5725まで下落→1.5743で終了。本日のG7が影響し戻りが鈍いのか良く判断ができないが、以外なほど戻りは鈍い。終値では1.57台に逆戻り、底値は1.55→1.56→1.57と切り上がっているが、買いの強さは感じられない。トルシェECB総裁の記者会見も、相変わらずで、インフレと成長のリスクが指摘、新しい材料は見られない。1.55~1.59のレンジで取引が続きそうだが、相場感はやや弱気で下値リスクが気になる。
ユーロドルの4時間チャートは、1.57~1.59のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、1.5758、1.5852、1.5895、1.5902。下値のポイントは、1.5702、1.5683、1.5663、1.5552。RSIは50と上昇ラインが崩れ、トレンドモメンタムも買いから売りに変化しそうである。トータルの判断は、様子見からやや売りに傾く。安値圏で推移し売りから入る水準が難しいが、1.5852を超えたら撤退。
●ポンド円
ポンド円は、198.04円→201.28円→200.88円終値と、久々の198円台まで下落、終値ベースでは久々の200円台だが、急反発を見ただけに大幅下落への警戒感も少ない。しかし、GBPUSDが売りに傾いているだけに、ポンド円の上昇継続も期待でき難く、週末、G7を控え、気迷いから様子見ながら、相場観は引き続き弱気。
ポンド円の4時間チャートは、198円を底値に下げ止まり、198円~202円のレンジに入っている。上値のポイントは、201.84円、202.07円、203.37円。下値のポイントは、200.09円、198.43円、197.93円、196.99円。RSIは44と下降ラインが崩れているが、トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、様子見。
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 3月の企業物価指数=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.5% 前回3.4%
15:00 独 3月の卸売物価指数(PPI)=前月比予想0.5% 前回-0.2%、前年比予想6.1% 前回6.0%
21:30 カナダ 2月の新築住宅価格指数=前月比予想0.4% 前回0.6%
21:30 米 3月の輸入物価指数=前月比予想2.0% 前回0.2%、輸出物価=前月比予想0.5% 前回0.9%
23:00 米 4月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値=予想69 前回69.5、景気現況指数=予想83.5 前回84.2、消費者期待指数=予想60.0 前回60.1
IMF、世銀春季会合4月12~13日ワシントン
ワシントン財務相・中央銀行総裁会議(G7)