2008年3月3日 FX検定 きょうの問題 日本の国際競争力
日本の国際競争力の低下が目立っている。スイスの国際経営開発研究所(IMD)によれば、1996年の日本の国際競争力はアメリカ、シンガポール、香港についで世界第4位であったが、2007年の順位は何位になっているか。
正解 24位
解説
国際経営開発研究所(IMD)の国際競争力ランキング分析方法は、各国の経済状況、ビジネスでの条件整備、企業アンケートを基本にしているが、なかでも国家の財務状況を重視する傾向がある。同様の調査に、世界経済フォーラム(WEF)による調査もあるが、こちらの調査では、2007年の国際競争力ランキングは第8位となっている。
日本の国債・地方債を合わせた長期債務残高は2008年度末には778兆円に達すると見込まれている。この他にも短期債、政府保証債などを加えると1000兆円を超えるといわれている。
長期債務残高比率は対GDP比率で177%に達し、主要国では圧倒的に高い比率である。最悪といわれるイタリアですら100%超である。EU加盟のための長期債務比率は60%以内、年間GDPの3%以内との基準がある。日本の国債発行は2008年度予算案を見ると2007年度の国債発行額である25兆4320億円を下回る25兆3480億円となる公算が強まっており、国債発行額26兆円、日本のGDP510兆円として計算した場合、発行比率は5.1%となる。国債費が21兆円の見込みなので純発行比率は1%弱となる。
仮に日本がEUに加盟したいと言っても基準に達していないためユーロの発行はできない。
日本の新規国債発行は4年ぶりに増額となり、基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の黒字化目標である2011年達成は困難視されている。財政再建、構造改革の後退は海外投資家の失望を買い、最近の東証株価の下落は、アメリカのサブプライムローン問題が引き金となって入るが他国以上に売られているのはこのような背景があるからと思われる。
2008年は、景気後退懸念だけではなく、原油価格、穀物価格、資源価格の高騰が消費財にも及び、物価の上昇が見込まれている。これまでの安定した物価が国債費の負担増を食い止めてきたが、今後は景気後退期での金利上昇もありうる状況となる。物価上昇を無視した低金利維持は実質所得の減少につながり、景気後退の原因ともなりうる。恐れていた「悪い金利上昇」が目前に見えてきている。
国際経営開発研究所(IMD)国際競争力ランキング
順位 1996年 2007年
第1位 アメリカ アメリカ
第2位 シンガポール シンガポール
第3位 香港 香港
第4位 日本 ルクセンブルク
第5位 デンマーク デンマーク
第6位 ノルウェー スイス
第7位 オランダ アイスランド
第8位 ルクセンブルク オランダ
第9位 スイス スウェーデン
第10位 ドイツ カナダ
第11位 ニュージーランドオーストリア
第12位 カナダ オーストラリア
第13位 チリ ノルウェー
第14位 スウェーデン アイルランド
第15位 フィンランド 中国
第16位 オーストリア ドイツ
第17位 ベルギー フィンランド
第18位 台湾 台湾
第19位 イギリス ニュージーランド
第20位 フランス イギリス
第21位 オーストラリア イスラエル
第22位 アイルランド エストニア
第23位 マレーシア マレーシア
第24位 イスラエル 日本
第25位 アイスランド ベルギー
第26位 中国 チリ
第27位 韓国 インド
第28位 イタリア フランス
第29位 スペイン 韓国
第30位 タイ スペイン
世界経済フォーラム(WEF)国際競争力ランキング
順位 2006年 2007年
第1位 アメリカ アメリカ
第2位 イギリス スイス
第3位 デンマーク デンマーク
第4位 スイス スウェーデン
第5位 日本 ドイツ
第6位 フィンランド フィンランド
第7位 ドイツ シンガポール
第8位 シンガポール 日本
第9位 スウェーデン イギリス
第10位 香港 オランダ
第11位 オランダ 韓国
第12位 カナダ 香港
第13位 台湾 カナダ
第14位 イスラエル 台湾
第15位 フランス オーストリア
第16位 オーストラリア ノルウェー
第17位 ノルウェー イスラエル
第18位 オーストリア フランス
第19位 マレーシア オーストラリア
第20位 アイスランド ベルギー