3月4日 本日の為替戦略

ウォーレン・バフェット氏は、どこまで米国にたいして弱気なのか、米国リセッション入りと、ドル下落を予想する発言が多く、S&P1300台の株価が高過ぎるとも言っている。


逆に、ポールソン米財務長官は、最近の株価とドルの下落を意識してなのか、「ドルは米経済の長期的な強さを反映するだろう」、「強いドルは米国の利益摘」、「長期的な米経済のファンダメンタルズは非常に底堅くドルに反映されていく」と、ドル高をコミットしている。これに同調すべく、トルシェECB総裁は、「米国は強いドル政策を再確認した、現在の状況で米財務長官や大統領ら当局者によって確認および再確認されてきた事柄は非常に重要」と、過去のG7の声明文と同じ内容に、いやみさえ感じてならない。


一方、日本からは福田首相が「円高と言うよりもドル安、急速な変化は良くないとし、重大な関心を持って見ている」と、これもかつて聞いた模範解答で、我々の責任でなく、米国の責任と傍観者のようにも感じられる。


また、ストロスカーンIMF専務理事は、ユーロは過大評価、人民元と円は過小評価されている。ドルは円や人民元ほど過小評価されていないといっている。これも相変わらずの内容にどのように反応したらいいのか戸惑う。


ここまでドル安や人民元・円高が進むと、通貨当局者の発言が気になり、月初めでもありポジションの積み上がりの反動も意識する必要がある。特に週初は活発に動くことは多いが、週末の米雇用統計を控えたポジション調整に、ドルを買い戻すことも、そろそろ気にしたいが、一時的な反発で、先週まつからのギャップをクリアできないと、再び下げに転じる可能性が高くなる。


本日の経済指標・その他からは、金融政策で重要は発表が多く、オーストラライア中銀、カナダ中銀の政策金利が発表され、一方は引き下げ、一方は引き上げと好対照で、これらの通貨の値動きが注目される。また、スイスのGDPやCPI、ユーロ圏GDP、それと、バーナンキFRB議長の講演会も気にしたい。


●ドル円
ドル円は、先週末の終値103.75円、週初の103.60円、戻り高値103.72円と、上値の重要なポイントが見てきている。昨日の安値102.60円から一円以上の戻しに、月曜日が週の最安値だった可能性も否定できないが、米雇用統計を前に下値を試す動きは終わりそうに無い。


ドル円の4時間チャートは、幅広い下降トレンドに入り、103.65円のポイントを割り込みドル売りが加速している。上値のポイントは、103.66円、104.32円、104.70円、104.96円。下値のポイントは、102.90円、102.75円、102.60円。RSIは19と下降ラインが続き、トレンドモメンタムは売りを継続している。トータルの判断は、103.66~104.32円までの戻りを意識しながら、大きなドル売りの流れが続くそうである。


●ユーロドル
ユーロドルは、ユーロ高の影響がどのくらい深刻なのかは判断できないが、ユーロ高=インフレ抑制効果が指摘されており、昨日のユーロ圏CPIが3.2%と過去最高となったが、直後の反応はユーロ買いとならず、いささかい失望している。一方、トルシェECB総裁、ユンケル・ユーログループ議長はドル高維持を強く支持し、ユーロ高をけん制し、IMF専務理事もユーロは過大評価と発言した。もちろんこれらが為替相場へ直接影響を与えるとは考え難いが、今日のユーロ圏GDP改定値が予想を下回ると、ちょっとその影響が気になる。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドを維持し、ラインの上限から中間近くで取引さえている。上値のポイントは、1.5261、1.5297、1.5321、1.5394。下値のポイントは、1.5150、1.5098、1.5072、1.5029。RSIは70と上昇ラインからやや、下降に転換している可能性も出始め、トレンドモメンタムはやや弱気なラインへ変わってきている。トータルの判断は、売り。戻り売りから、1.5297~1.5321を超えたら撤退。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルはなかなか2.0を超えられずにいるが、高値圏で取引が続き、ポンド円は1月23日の安値204.60円を割り込んだが、逆に反発し、昨日の安値203.45円から、先週末の終値209.45円のレンジで取引が続く可能性も出ている。


ポンド円の4時間チャートは、広い下降トレンドが続き、204~214円レンジの下限を割り込みながらも、広いトレンドラインの下限近くで下げ止まりやや反発している。上値のポイントは、205.38円、206.08円、206.58円、207.28円、208.51円。下値のポイントは、204.58円、203.41円、201.46円、197.82円。RSIは24と下降ラインからやや上げてきており、トレンドのある下落が続くのか、上昇に転じるのか、見極めるときにきている。トレンドモメンタムは売りを継続。トータルの判断は、売りは一旦手仕舞いで様子見、戻りを売り、206.58円を抜けたら撤退。押し目買い、203.41円を割り込んだら撤退。

 
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 2月のマネタリーベース=前年比予想0.1% 前回-0.1%
09:30 豪 1月の小売売上高=前月比予想0.5% 前回0.4%
09:30 豪 第4四半期の経常収支=予想-180億豪ドル 前回-155.9億豪ドル
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利0.25%引上げ7.0%→7.25%を予想
15:45 スイス 第4四半期GDP=前期比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想2.8% 前回2.9%
15:45 スイス  2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.2% 前回-0.3%、前年比予想2.4% 前回2.4%
19:00 ユーロ 1月の生産者物価指(PPI)=前月比予想0.8% 前回0.1%、前年比予想4.9% 前回4.3%
19:00 ユーロ 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.4% 前回0.8%、前年比予想 2.3% 前回2.7%
23:00 カナダ カナダ中銀(BOC)金融政策発表=政策金利0.5%引き下げ4.00%→3.50%を予想
4~7日 英 2月の「HIBOS住宅価格=前月比予想0.0% 前回0.0%、前年比予想2.6% 前回4.5%
バーナンキFRB議長が講演 「予防可能なモーゲージ差し押さえの削減」
全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合
ミシュキンFRB理事が講演「経済見通し」
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演「インフレと成長のバランス」
EU財務相会合