2008年3月7日 6日の海外為替市場

イングランド銀行(BOE)=予想通に政策金利5.25%据置きを決定→GBPUSD=1.9946→2.0の大台を超え2.0116まで上昇。欧州中銀(ECB)=予想通り政策金利4.0%据置きを決定→1.5323→1.5290まで下落、トルシェECB総裁記者会で、インフレリ上振リスク顕在=金利引き下げ期待後退に高値更新し→1.5395まで上昇。欧米金融不安は続き、株安+ドル安の流れで、USDJPYも安値更新し一時102.55円まで、USDCHFは安値を更新し一時1.0215まで下落した。また、金=992.3、原油=105.97と高値更新、NYダウ=-214.60と下落している。


アジア市場の早朝、NZ中銀は政策金利8.25%据置きを発表、声明で長期に渡り金利据え置きの可能性が指摘され、ボラードNZ中銀総裁からは、NZDUSD高が極めて不当との発言もあり上値は重く、豪住宅許可件数+豪貿易収支が弱く、AUD+NZDの買いが弱まった(米国市場では下落)。「投資会社カーライルの関連会社のデフォルト通知」との報道に、ドル売りが続き、「米政府不良債権の買収を検討」に日経平均株価は+243.36円。


欧州市場は、NYの中心部のタイムズスクウェアで爆発の報道に、一時ドル売りが見られたが、BOEとECBの政策金利待ちの相場から、共に予想通り金利据え置きが発表されたが、BOEの利下げ期待が弱まりポンドは2.0の大台を超え、トルシェECB総裁のインフレ上振リスクとユーロ高けん制発言も無く、1.53台後半まで上昇、欧州株はUBSなど金融株が弱く、円も比較的堅調に推移した。


米国市場では、カナダの住宅建設許可は前月比-2.9%(予想1.0%)と弱く、USDCAD=一時0.9884まで上昇。米財務省が、ファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定、IMFスポークスマンは、ユーロ高、ドル安を予想。モノラインCIFGの格下や、米財務省がファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定、弱い米国株にドルは全面安の展開が続いた。


●ドル円
アジア市場のドル円は、103.96円で取引が始まり、本邦実需筋の売りに仲値過ぎには、103.72円まで値を下げたが、「米政府不良債権の買収を検討」=日経平均株価が上昇、104円超えにあるストップロス試し104.01円まで上昇したが、「投資会社カーライルの関連会社のデフォルト通知」との報道に、米系証券の売りに103.66円まで下落した。欧州市場は103.70円で取引が始まり、前日の円売りの巻き戻しに、103.33円まで下落、NYタイムズスクウェアで爆発との報道に103.14円まで下落した。BOEとECBの政策金利発表を前に、動意も乏しく103.30~55円の狭いレンジで取引が続き、欧州通貨が変動する中でドル円の動きは鈍く、本邦勢の買いと金不安の高まりにクロスの円買いに挟まれ、103.30~55円のレンジで取引が続いていた。弱い米国株とドル全面安の流れに、徐々に上値を切り下げ、103.00~20円のドル買いを消化し、4日の安値102.65円を割り込み、102.55円まで下落、07:00時では102.66円で取引している。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは、1.5263で取引が始まり、1.5261を安値に1.5270~90の狭いレンジから、アジア中銀筋の買いに底値も堅く、昨日の高値1.5305超え1.5310まで上昇した。欧州市場は1.5289で取引が始まり、アジア+中東中銀筋の買いに1.5280以下は底堅く、1.5350のバリアを意識しながら、NYタイムズスクウェアで爆発との報道に、1.5348まで上昇した。1.5350超えのストップロスのトライが失敗、BOEとECBの政策金利の発表を前に、ポジション調整の売りに1.5315まで下落、ECBが予想通り政策金利の据え置きを発表すると、一時1.5291まで下落したが、トルシェECB総裁の記者会見を境に1.5373まで急騰、1.5340~73のレンジから、ロンドンフィキシングでは1.5378まで上昇、終盤にかけては弱い米国株やユーロ買い遅れ組みの実需筋の買いが続き、1.5395まで続伸、07:00時では1.5383で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は、158.75円で取引が始まり、本邦実需筋の売りに上値は重く158.50円まで下落、堅調な日経平均株価に158.90円まで上昇したが、ドル円が104円台から反落、158.28円まで続落となった。欧州市場は158.35円で取引が始まり、投機筋の買いに底堅く、欧州金融機関の信用不安+弱い欧州株に円買いも続き、158.30~75円のレンジで上下を繰り返した。トルシェECB総裁後のユーロドルの上昇にも、ドル円の売りが強く、モノラインの格下げや救済策の失望に米国株の下落が続き、徐々に上値を切上げ、ドル円が102円台に突入+ユーロ円が158.00円を割り込むと、157.71円まで下落、07:00時では157.92円で取引されている。


●主な経済指標の結果
05:00 NZ NZ中銀(RBNZ)金融政策発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。NZ中銀=かなりの期間金利据え置きを予想、食品・石油・賃金のインフレは根強い。08年下期のインフレは3.5%、09年上期は2.9%と予想。
09:30 豪 1月の住宅建設許可件数=前月比1.9%(予想5.0% 前回-16.0%)→ 予想を大幅に下回る
09:30 豪 1月の貿易収支=-27.23億豪ドル(予想-28億豪ドル 前回-19.37億豪ドル)
14:00 日本 1月の景気動向調査・速報: 先行指数30.0(予想30.0 前回50.0←45.5)、一致指数22.2(予想22.2 前回63.6←70.0)
15:45 スイス 2月の失業率=季節調整前2.7%(予想2.8% 前回2.8%)、季節調整後2.5%(2.5% 前回2.5%)
17:00 英 2月のハリファックス住宅価格=前月比予想-0.3%(予想-0.2% 前回0.0%)
20:00 独 1月の製造業受注=前月比-1.5%(予想0.2% 前回-1.1%←-1.7%)
21:00 英 イングランド銀行(BOE)金融政策発表=5.25%の政策金利据え置きを決定。
21:45 ユーロ 欧州中銀(ECB)金融政策発表=4.0%の政策金利の据え置きを決定。
22:30 カナダ 1月の住宅建設許可=前月比-2.9%(予想1.0% 前回-0.1%←0.4%)
22:30 米 新規失業保険申請件数(3/2までの週)=予想35.1万件(36.0万件 前回37.5←37.3万件)
00:00 米 1月の中古住宅販売保留=前月比0.0%(予想-1.0% 前回-1.2←-1.5%)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米財務省=ファニーメイとフレディマックへの政府保証のうわさを否定。
◎PIMCO=UBSからオルトA債権240億ドル取得のうわさ否定。
◎ガイトナーNY連銀総裁=金融状況の混乱やそれに関連した成長への下向きリスクが根強ければ、金融政策は緩和的である必要がある。米経済・金融システムは非常に難しい調整期間にあり、しばらくの間は不透明性の高い状態が続く可能性が高い。
◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁=米経済は景気後退入りを回避できる可能性があるが、今後の見通しについて明言するのは時期尚早。今四半期は1%以下の成長率で、軟調。第2四半期は見通しを引き下げる動きが出ている。レジットカードの支払い遅延が増加し始めている。住宅価格下落で、市場や経済に対するリスク高まっている。
◎米住宅ローン会社ソーンバーグ<への債務不履行通知。
◎米抵当銀行協会(MBA)調査=2007年第4四半期の米国の住宅差し押さえ率が0.83%と過去最高水準。
◎ムーディーズ =金融保証CIFGを「AAA」から「A1」に格下げ。
◎ニューヨークの中心部のタイムズスクウェアで爆発→ドルが売られているが、大きな被害なしで戻す。
◎ピアナルト・米クリーブランド連銀総裁=クレジット問題により経済に大きな下振れリスクが生まれた。FRBの積極的な行動が必要。 米国では大恐慌以来の深刻な住宅不況に見舞われ、金融機関は信用収縮に苦慮。第4四半期の米経済はゼロ成長に近い状態。 インフレ上昇の兆候があるとはいえ、こうした状況下では措置をとりすぎるほうがまだましだ。 信用収縮が発生し急速に拡大する可能性があるため、FRBはその影響に対処すべく、積極的かつタイミングのよい行動をとるよう、準備を整える必要がある。
◎投資会社カーライルの関連会社=追い証に応じられずデフォルト通知を受ける。
◎米アムパック・ファイナンシャルの資本増強(15億ドル)への失望感強まる。


欧州・英国
◎ECBスタッフ予想のユーロ圏経済見通し=ユーロ圏15カ国のGDPは、08年が1.3~2.1%(中間値1.7%)、09年が1.3~2.3%(中間値1.8%)。前回12月時点では、08年が1.5~2.5%(中間値2.0%程度)、09年が1.6~2.6%(中間値2.1%)。欧州連合基準の消費者物価指数(HICP)は08年が2.6~3.2%。中間値は前回12月時点の2.5%から2.9%に上方修正され、目標の2%以下を大きく上回った。09年は1.5~2.7%、中間値は12月時点の1.8%から2.1%に引き上げられた。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=ECBとして物価抑制に向け必要なことをすべて行う。経済の不透明性は依然非常に高い。理事会で利下げや利上げを求める声はまったくなかった。据え置きは全会一致。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=物価安定に対する上振れリスクの顕在化を回避することに強くコミット。インフレに対して短期的な強い上昇圧力が存在することを裏付。実質GDPが減速しながらも伸びていることを示唆。金融市場の混乱がもたらす不透明性は依然として高い。中長期的なインフレ期待をしっかり抑制することが最優先課題。中経済活動見通しへの下振れリスクは引き続き存在。最近数カ月間のエネルギー・食品価格上昇に起因する短期的なインフレ上昇圧力の存在を確認。高いインフレの時期がさらに長引くと予想。向こう数カ月間、CPIは引き続き2%を大幅に上回って推移する公算。債券スプレッドの拡大は財政政策に注意する必要性を示唆。
◎トリシェECB総裁(理事会後の記者会見)=強いドルは米国の国益にかなうというブッシュ大統領やポールソン財務長官らの文言を極めて大きな注目。行き過ぎの動きや過度のボラティリティは世界の成長にとって好ましくない。
◎バーカーBOE金融政策委員会委員=経済に対する最大のリスクは、クレジット市場の混乱が金融セクターと不動産市場にどのような影響を及ぼすか。
◎ダーリング英財務相=住宅市場は冷え込んでおり、今年はさらに鈍化する見込みだが、ファンダメンタル的には力強い。 住宅市場は鈍化しているが、一部の地域では長年にわたって価格が年間10%か、あるいはそれ以上のペースで上昇。住宅市場は鈍化するだろうが、ファンダメンタル的には力強。


日本・その他
◎IMFスポークスマン=ユーロは「Strong side」、米ドルは「must come down」
"◎中国人民銀行総裁=周小川総裁と馬凱中国国家発展改革委員会主任=分析的な観点から言えば、適切な人民元の上昇加速はインフレ抑制に寄与するが、中国のような大国ではそれほど有効な手段とはならない。為替相場をインフレ抑制の主たる手段とすべきではない。人口13億を抱える大国の中国は、国内政策すなわち金融引き締め策をインフレ抑制の主たる手段とすべき。 人民元がどこまで上昇するかは、売買活動のほか、市場要因や為替相場に対する需給期待次第。為替相場は市場の需給要因に基づくだけでなく、通貨バスケットの動きにも関連しているとした。
ドル、ユーロ、円の為替相場は、人民銀行だけでなく、市場参加者も注視している。 "
◎インドネシア中央銀行=政策金利で8.0%の据え置きを発表。
◎ボラードNZ中銀総裁=NZドルは対ドルで不当に高くなっている。