2008年3月7日 本日の為替戦略

昨日の海外市場で、非常にクレジットリスクが高まり、それをヘッジするような動きが強まっていた。UBSなど大手金融機関の不信感が強く、新興市場国通貨売りが進み、円高+スイスフラン高が進む可能性が高くなっている。


今日は週末金曜日で、注目の米雇用統計の発表がある。多くの市場参加者は一月前の米雇用統計の非農業部門雇用者数が予想外の減少に、ドル売りが加速したことを記憶している。今回も柳の下に、どじょうが二匹では杯が、+2.5万人近辺での予想が大勢だが、減少を予想する金融機関もあり、心配でたまらないことであることは容易に想像できる。


利食いのドル買いはできるが、投機的なドル買いポジションを持ち、この発表を迎えることは難しい。相場の世界は、折込済みかどうかが重要で、その程度により、後の動きは異なるが、現状はドル売りポジションが拡大する傾向にあるものの、高所恐怖症でポジションの量は、まだまだ少ない。


高所恐怖症の、EURUSD、USDCHFは、不思議なほど、大幅なEUR高、CHF高を予想する向きは少なく、逆に、押し目を待って買いたい市場参加者が増えてくることが推測され、セオリーでは押し目買いに押し目無し。まだまだ、何処までドル売りが進むのか判断がつかない。もちろん、GBPもJPYも同じである。


本日の経済指標からは、めっきり影は薄いが、日銀の政策金利発表があり、0.5%の金利の据置きは間違いなさそうで、それ以外ではカナダの失業率が注意したい。


●ドル円
ドル円は、104円台まで値を戻し、結局は再び下値の102.60~65円を試す水準まで下落。主要通貨でドル安が加速する中で、ドル売り=円買いの流れは、将来のドル円の下落を予感させる。あまりにも円高水準だけに、新規のドル売りポジションは作りにくい状況では、実需筋の買いに、50ポイント程度の上昇はあるが、まだ底値は見えない。


ドル円の4時間チャートは、広い下降トレンドの下限近くに再び値を下げている。上値のポイントは、103.66~70円、103.92円、104.19円、104.32円。下値のポイントは、102.60円、102.04円、101.96円、101.79円。RSIは41と引き続き上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。実際の値動きは直近の安値を試す動きと相反し、先の安値102.60円を割り込むと、101.79円→100.70円までの下落に結びつく可能性が高くなる。


●ユーロドル
ユーロドルは、ECBは予想通り4.0%の政策金利の据え置きを決定。トルシェECB総裁の記者会見でもインフレの進行が危惧されたが、これも、どちらかと言えば予想通りで、サプライズは無く、関心のユーロ高懸念発言はオブラードで包まれはっきりとせず、米国がドル安政策を採っているので仕方がないとでも言いたいのか、ブッシュ米大統領とポールソン米財務長官のドル高政策コミットを全面に出すだけである。1.5の大台を上抜け、一度も割り込むことも無く、高値警戒感が続き、結局、ユーロ高の流れは変わらず、むしろ、ECBの口先介入や実弾介入を警戒しながら、介入と言うお化けが出るまでは加速することが心配である。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの中間から上限で取引が続いている。上値のポイントは、1.5414、1.5450、1.5640。下値のポイントは、1.5340、1.5307、1.5254、1.5200。RSIは76と上昇に転じ、トレンドモメンタムは売りから買いに変化している。トータルの判断は、買い。目先は1.5307~1.5414のレンジに入っているので、高値で買いは避けたいが、潜在的な上昇の警戒感は強まっている。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルがようやく2.0を超え上昇力が加速したが、円高の流れに、ポンド円事態は、不思議と安定した水準となっている。BOEは予想通り政策金利の据置きを発表したが、一部には根強い利下げ期待があったようで、直後の反応はまさにポンド買い一色となり、引き続きポンド円の買い傾向と円買い傾向に挟まれて、レンジ相場に無い安い。


ポンド円の4時間チャートは、広い下降トレンドが続き、ラインの中間地点で取引が続いている。上値のポイントは、207.28円、208.51円、208.75円。下値のポイントは、205.66円、205.38円、204.58円。RSIは50と上昇ラインが続き、トレンドモメンタムも買いが継続。トータルの判断は、205.38円~208.51円のレンジ。


●本日の経済指標・その他
日銀金融政策決定会合=0.5%の政策金利据え置きを予想
15:00 日本  3月の金融経済月報・基本的見解
20:00 独 1月鉱工業生産=前月比予想0.4% 前回0.8%
21:00 カナダ 2月の失業率=予想5.9% 前回5.8%、雇用ネット変化=予想0.8万件、前回4.64万件
20:00 ユーロ 1月のユーロ圏OCED先行指標=予想 前回98.1
22:30 米 2月の雇用統計: 失業率=予想5.0% 前回4.9%、非農業部門雇用者数=予想25,000人 前回-17,000人、時間当たり賃金=予想0.3% 前回0.2%、週間労働時間=予想33.7時間 前回33.7時間
05:00 米 1月の消費者信用残高=予想70億ドル 前回45億ドル
フランス中銀主催のグローバル化と世界のインフレに関するシンポジウム、トルシェECB総裁、ノワイエ仏中銀総裁が参加
米FRB高官がパネルディスカッションに参加
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁
イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁
コーンFRB副議長 が講演「金融政策行動の意味合い」
ミシュキンFRB理事が講演「為替レートと金融政策」