2008年3月6日 5日の海外為替市場

日経平均株価=-20.22、独DAX=+138.67、英FTSE=+85.80、NYダウ=+41.19、原油価格=104.52ドル(最高値更新)。


EURUSD=1.5305(一時最高値更新)、GBPUSD=1.9967、EURGBP=0.7688(一時最高値更新)、USDCHF=1.0335(一時最安値更新)、ドルインデックス=終値73.461(最安値更新)、USDJPY=一時104.20円まで上昇→ ドル安+円安の相場。


豪第4四半期のGDP→前期比0.6%(予想0.8%)予想を下回り、前日の利上後の利食い売りが続き、上値の重い展開から、米国市場では0.9340まで上昇した。


ネーションワイド消費者信頼感指数が78と過去最低を更新したことを受けて、EURGBPは最高値を更新、EURUSDも最高値を更新しドル売りの流れを先導した。


米ADP全国雇用者数=-23,000(予想20,000人)と5年ぶりの低水準にドル売りが強まり、米ISM非製造業総合→49.3(前回44.6)、景況指数50.8(予想47.0)と予想を上回り、株価上昇=一時ドル買い戻しが見られたが、景気後退局面の50 を下回りドル買いも続かず、直ぐに売りが継続。


米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、「2008年初めの国内経済はすべての地域で減速し、大半で物価圧力が高まった」→為替への影響は限定的。


NZ中銀(RBNZ)金融政策発表=8.25%の政策金利据え置きを決定。NZ中銀=かなりの期間金利据え置きを予想、食品・石油・賃金のインフレは根強い。08年下期のインフレは3.5%、09年上期は2.9%と予想。


●ドル円
アジア市場のドル円は103.36円で取引が始まり、103.51円を高値に海外ファンド筋+実需筋の売りに仲値では、103.29円まで値を下げたが、投機筋のドル買い戻しが続き、103.30~45円の狭いレンジから、欧州勢の投機的な買いに103.50円を超え、短期投機筋のストップロスを誘発し、103.72円まで上昇した。欧州市場は103.72円で取引が始まり、円のロングポジションの巻き戻しに、103.50円以下ではドル買いが厚く、103.80円超えのストップロスを試し、実需筋のドル売りを消化しながら103.86円まで上昇した。米ADP全国雇用者数が弱く、103.40円まで値を下げたが、クロスでの円売りが続き、米ISM非製造指数が予想を上回ると、米国株価の上昇が加速し、株高=円売りのシナリオ+円ロングポジションの巻き戻しに、104円を超え104.20円まで上昇した。ロンドンフィキシングでは一時103.85円まで値を戻したが、ファンド勢のドル買い続き、104円を挟み売り買いが交錯、米国株がマイナスに転じると103.58円まで値を下げ、07:00時では104.01円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは、1.5215で取引が始まり、1.52台を維持しながらも、WSJ紙はEU財務省がドル高を支持との報道を受け上値は重く、徐々に1.5200を割り込み1.5183まで値を下げたが、大手投機筋のショートス・クイズの買いに1.5218まで上昇、フランス筋のユーロ高けん制発言が続き、1.5180を割り込むと1.5168まで続落となった。欧州市場は1.5179で取引が始まり、本日の安値となる1.5145まで値を下げたが、明日のECB理事会では金利据え置き観測が強く、EURGBPの上昇+欧州株価上昇に徐々に底値を切上げ、1.5195まで値を戻した。米ADP全国雇用者数が弱く1.5242まで上昇、米ISM非製造指数+オプション絡みの売りに一時1.5203まで値を下げたが、ロンドンフィキシング後には、3月3日の高値1.5276を超え1.5305まで急伸した。米地区連銀経済報告(ベージュブック)を控え、1.5265~90で揉み合いとなったが、発表後には1.5258まで値を下げ、狭いレンジから、07:00時では1.5266で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.27円で取引が始まり、ユーロ高けん制発言と、実需筋+投機筋のショートカバーの買いに動けず、157.01~53円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は157.32円で取引が始まり、157.01~50円の狭いレンジを抜け出すことができずにいたが、堅調な欧州株+米株先物が強く、EURGBPの買いを引金に、157.55円を上抜け短期投機筋の買いに157.82円まで上昇した。米ADP全国雇用者数に一時157.37円まで値を下げたが、157.88円まで再上昇し、ユーロドルが1.5250を超え上昇が始まると、158.50円まで上昇、米国株は強く、ユーロドルが最高値を更新すると、158.50円超えのストップロスの買いを巻き込みながら、159.22円まで続伸となった。159円台ではオプション勢やファンド筋の利食い売りが入り上げ止まり、米国株がマイナスに転じると、158.21円まで値を下げ、07:00時では158.78円で取引されている。


●主な経済指標の結果
09:30 豪 第4四半期のGDP=前期比0.6%(予想0.8% 前回1.1←1.0%)、前年比3.9%(予想3.9% 前回4.3%)→ 予想通りながら1年ぶりの低水準
17:55 独 2月のサービス業PMI=52.2(予想50.9 前回49.2)
18:00 ユーロ 2月のサービス業PMI=52.3(予想52.3 前回50.6)、CompositPMI=52.8(予想52.7 前回51.8)
18:30 英 2月のサービス業PMI=54.0(予想52.1 前回52.5)→ 業況感は過去15カ月で最低水準、正規採用者数が過去5年近くで初めて減少。
19:00 ユーロ 1月の小売売上高=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.1%)、前年比-0.1%(予想0.1% 前回-1.8←-2.0%)
21:30 米 チャレンジャー社・企業人員削減数=前月比-3.9%・72,091人(前回74,986人)
22:15 米 2月のADP全国雇用者数=-23,000(予想20,000人 前回11900人←13000人)→ 予想外の5年ぶりの減少
22:30 米 第4四半期の非農業部門労働生産性=前期比1.9%(予想1.8% 前回1.8%)、単位労働コスト=2.6%(予想2.1% 前回2.1%)
00:00 米 1月の耐久財受注改定値=-5.1%(前回-5.3%)、除く輸送機器=-1.5%(前回-1.6%)、航空機器を除く非国防資本財=-1.5%(前回-1.4%)
00:00 米 1月の製造業受注指数=前月比-2.5%(予想-2.5% 前回2.0←2.3% )
00:00 米 2月のISM非製造業総合=49.3(前回44.6)、景況指数=50.8(予想47.0 前回41.9)、新規受注=49.6(前回43.5)、価格=67.9(前回70.7)、雇用=46.9(前回43.9)


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米地区連銀経済報告(ベージュブック) =12連銀中の3分の2が鈍化と減速を表明。2008年初めの国内経済はすべての地域で減速し、大半で物価圧力が高まった。サービス業は大半の地区で減速し、製造業は半数の地区で低迷。居住用不動産市場は全般に弱く、小売関連の支出は減退。材料やエネルギー価格高に大半の地区で物価上昇圧力が高まった。 コスト上昇を価格に転嫁する試みは、多くの地区でまちまちな成果。大半の地区では賃金上昇圧力は限定的であり、一部では労働市場の緩和が見られた。住宅向け不動産は依然として弱い。
◎米金融保証会社アムバック・フィナンシャル・グループの救済計画がまもなく合意に達するとの期待に株価上昇。
◎ポールソン米財務長官(下院の小委員会)=米経済へのリスクは下向き。主要金融機関はファンダメンタル的に健全だが、必要であれば資本増強すべき。
◎S&P=米アムバック・フィナンシャル・グループ の金融保証部門格付けを、引き続き格下げ方向で見直す。
◎ムーディーズ=米アムバック・フィナンシャル・グループ 、最低15億ドルの資本を新たに獲得できれば、保険財務力格付けを「Aaa」で据え置く可能性が高い。


欧州・英国
◎仏クレディ・アグリコール=世界的な信用収縮による評価損計上の影響に、2007年第4四半期決算が赤字に転落。  
◎サルコジ仏大統領=国内企業は前例のない「通貨ダンピング」に対処しなければならない状況にある。
◎ムーディーズ=アイスランドの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ。
◎WSJ紙=EU政府はドル高を支持、協調介入も必要となる可能性。
◎ユーロ、仏高官のユーロ高懸念


日本・その他
◎ヘリルOPEC議長=高水準の原油価格は米経済政策の失敗の結果である。米景気減速で今後は燃料需要が減少すると予想。米経済の減速によるドル安が、原油など商品市場への投機資金の流入を促している。第2四半期に原油需要は減少すると予想。米国のリセッションで恐らく年内も減少するだろう。
◎馬秀紅事中国商務省務次官=中国貿易黒字、今年は米国の需要減退で拡大ペースが鈍化する見通し。
◎韓国政府=世界的なインフレによる国内への影響を低減するため、物価動向の監視強化や輸入関税の引き下げ検討などを計画。
◎当局者=中国の外貨準備は1.59兆ドルに達した。
◎イーディー豪中銀総裁候補=金利上昇と融資基準、豪ドル高が景気抑制要因。豪ドルの上昇はインフレ緩和に役立つ。
◎温家宝中国首相=人民元の柔軟性を拡大するために、為替制度を改善する。