外国為替 今週のマーケット 2008年3月24日-3月28日
先週末(3月21日)と月曜日(3月24日)はイースターで海外市場の休場が多く、当然その前に多かれ少なかれポジション調整の動きが入り、相場は動いた。特に目立ったものは、商品価格の下落で、CRBインデックス=416.40(17日)→377.45(20日)、原油=110.35(17日)→98.65(20日)、金価格=1012.40(17日)→904.50(20日)まで下落し、FRBの0.75%政策金利引き下げと、金融機関へのてこ入れ策を好感し、EURUSD=1.5905(17日)→0.9869(19日)下落するなど、主要通貨ではドルの買い戻しが見られた。
今週はその反動に、再び商品価格の上昇=株安=ドル売りが続くのか注目したいが、今週はドル安+欧州通貨停滞からやや弱く+アジア通貨高+円高の流れになりやすい。また、世界の金融センターのロンドンでは、米金融不安の影響を受けやすく、4月の金利引き下げ見通しに売られやすい環境にある。
1.米計上赤字額が再び過去最高に迫る勢い→ 最近の傾向はリスク資産の圧縮に投機的な資金が大幅に減少、経常黒字国通貨高=赤字国通貨安になる傾向が強い。結果できに円高傾向が続きやすい。
2. 米国の政策金利は、2ヶ月で2%引き下げられ2.25%まで低下→ 4月30日には再利下げの可能性が高く、欧米の金利差拡大に、ドル売りセンチメントは変わっていない。しかし、ユーロ高はインフレ抑制に貢献していることは間違いないが、ユーロ高によりユーロ圏の貿易収支が悪化していることは事実で、1月=-107億ユーロ、12月=-41億ユーロ、11月=+30億ユーロと落ち込みが激しいく、ユーロ圏のGDP見通しも20日のOECD最新版予想では、ユーロ圏第1四半期GDP=0.4%まで低下している。
最近では、EU財務相会合で異例のユーロ高懸念が表明され、ユーロ高是正へ動くとのウワサが流れるなど、政治的な問題になっており、この、ユーロ高の落ちどころが難しくなっている。結論として、いままでのような一本調子のユーロ高も考え難い。
3.FRBによる市場への資金供給拡大→ ベアー・スターンズの救済に300億ドルの資金を用意、FRBが決定した新米国債貸出でリーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーが借入れを行うなど、信用不安解消には良い材料なのであろうが、ゴールドマンもこの制度を利用する意向と言われ、これらの措置で信用不安が解消できるか、様子を見る必要がある。
月曜日の相場はまだお休み気分を抜け出すことはできそうにないが、月曜日の米国市場では株・債券・為替市場と活発に動き始める事が予想さる。市場のセンチメントは、米金融不安の継続にドル下げ見通しと、度重なる積極的な金融機関のてこ入れ策と、思い切った金融緩和政策に、ドル上げ見通しが混在し、上下に動きながらも、現状ではドル高を信じることもできず、経常赤字国を相手にクロスでの円高を期待したい。
今週の経済指標・その他では、
強烈にインパクトの大きな発表はないが、26日にはトリシェECB総裁が欧州議会で証言が注目され、26日~27日には欧米で通貨当局者の発言が多くなっており、最近のユーロ高に関してどのような発言をするのか気になる。
住宅関連では、24日=ライトムーブ住宅価格、米中古住宅販売件数、25日=ケース・シラー米住宅価格指数、26日=米住宅販売件数が相変わらず重要視されている。
インフレ関連では、28日=日本全国CPI、独CPI(未定)が注目されている。
その他では、25日=カナダ小売売上高、米消費者信頼感指数、26日=独ifo、米耐久財受注、27日=米GDP確報値、28日=NZGDP、英GDP、米個人消費支出、米ミシガン大消費者信頼感指数は比較的変動リスクが高い指標となっている。
●3/24 (月曜日) NZ、オーストラリア、ドイツ、フランス、スイス、英国、南ア、香港市場は休場(イースター休暇)
08:50 日本 第1四半期の法人企業景気予測調査=前期比予想 前回0.5%
09:01 英 3月のライトムーブ住宅価格=前月比予想-0.5% 前回3.2% 前年比予想3.7% 前回5.8%
23:00 米 2月の中古住宅販売件数=予想-0.8%・485万件 前回-0.4%・489万件
●3/25(火曜日)
21:30 カナダ 1月の小売売上高=前月比予想1.2% 前回0.6%、除く自動車前月比予想18.0% 前回-0.4%
22:00 米 1月のケース・シラー米住宅価格指数=前月比予想 前回-2.1%、前年比予想 前回-9.1%
23:00 米 3月の消費者信頼感指数=予想73.5 前回75.0
23:00 米 3月のリッチモンド連銀製造業指数=予想-5 前回-5
未定(25~28日) 独 3月の消費者物価指数=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想2.9% 前回2.8%、HICP=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.0% 前回2.9%
●3/26(水曜日)
08:50 日本 2月の通関ベース貿易収支=予想 前回-790億円
18:00 独 3月のifo景況指数=予想103.3 前回104.1、現況指数=予想109.1 前回110.3、期待指数=予想97.7
18:00 ユーロ 1月の経常収支=予想 前回-103億ユーロ
18:00 ユーロ 1月のネット・インベストメントフロー=予想 前回-195億ユーロ
18:00 ユーロ 1月の製造業新規受注=前月比予想0.3% 前回-3.6%、 前年比予想3.9% 前回2.1%
21:30 米 2月の耐久財新規受注=前月比予想0.8% 前回-5.1%、除く輸送機器=予想-0.3% 前回-1.5%、除く国防関連=予想-0.8% 前回-4.4%、除く航空機・非国防資本財=予想-0.1% 前回-1.5%
23:00 米 2月の新築一戸建て住宅販売件数=予想-2.0%・58万件 前回-2.8%・58.8万件
トリシェECB総裁、欧州議会で証言
エバンズ米シカゴ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が講演「FRBと地域経済」
●3/27 (木曜日)
06:45 NZ 2月の貿易収支=予想-1.8億NZドル、 前回-3.2億NZドル、
06:45 NZ 第4四半期の経常収支=前期比予想-34.99億NZドル、前回-51.74億NZドル、前年同期比予想-138.8億NZドル、 前回-142.3億NZドル
09:30 豪 オーストラリア中銀 金融調査
16:10 独 4月のgfk消費者信頼感調査=予想4.5 前回4.5
20:00 英 3月のCBI販売業=予想-5.0 前回-3.0
21:30 米 第4四半期のGDP・確報値:前期比年率=予想0.6% 前回0.6%、デフレータ予想=2.7% 前回2.7%、最終需要=予想2.1% 前回2.1%、コアPCE価格指数=予想2.7% 前回2.7%、PCE価格指数=予想4.1% 前回4.1%
21:30 米 第4四半期企業利益=予想-0.1% 前回0.0%
21:30 米 新規失業保険申請件数(3/23までの週)=予想36.0万件 前回37.8万件
23:00 米 2月の求人広告指数=予想20 前回21
Gjedremノルウェー中銀総裁発言
クロズナーFRB理事、銀行融資・住宅所有関連法について講演
スターン米ミネアポリス地区連銀総裁が講演 「経済と金融政策についての視点」
ロックハート米アトランタ地区連銀総裁が経済見通しについて講演
ミシュキンFRB理事が講演「コンフォートゾーン(comfort zone)」
マコ ミック米財務次官が講演「米日の経済関係:変貌する世界で不可欠なもの」
●3/28 (金曜日)
06:45 NZ 第4四半期のGDP=前期比予想0.8% 前回0.5%、 年率換算予想3.4% 前回3.3%
08:30 日本 2月の失業率=予想3.8% 前回3.8%、有効求人倍率=予想0.97 前回0.98
08:30 日本 2月の全世帯家計調査-消費支出=前年比予想2.5% 前回3.6%
08:30 日本 3月の東京都区部消費者物価指数=前年比予想0.5% 前回0.4%、除く生鮮食品予想0.5% 前回0.4%
08:30 日本 2月の全国消費者物価指数=前年比予想0.9% 前回0.7%、除く生鮮食品=予想0.9% 前回0.8%
16:00 英 3月のネーションワイド住宅価格=前月比予想2.0% 前回-0.5%、前年比予-0.3% 前回2.7%
16:00 独 2月の輸入物価指数=前月比予想0.5% 前回0.8%、前年比予想5.3% 前回5.2%
18:30 英 第4四半期のGDP・確報値=前期比予想0.6% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回2.9%
18:30 英 第4四半期の経常収支=予想-180億ポンド 前回-200.4億ポンド
19:30 スイス 3月のKOF先行指数=予想1.58 前回1.65
21:30 米 2月の個人所得・消費支出: 個人所得=前月比予想0.3% 前回0.3%、個人消費支出=前月比予想0.2% 前回0.4%、PCE価格指数=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想3.6% 前回3.7%、コアPCE価格指数=前月比予想0.1% 前回0.3%、前年比予想2.1% 前回2.2%
23:00 米 3月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値=予想70.0 前回70.8
未定(28日~2日) 独 2月の小売売上高=前月比予想0.7% 前回0.7%、前年比予想1.1% 前回0.6%
プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁がパネル討議に参加 「世界金融政策における問題」