2008年3月19日 18日の海外為替市場
米ゴールドマン・サックス、リーマンの第1四半期決算は市場の予想を上回り、ひとまず安心。FOMCでは政策金利の引き下げ0.75%、市場予想の1.0%を下回る下げ幅にも、NYダウ12392.66(+420.41)は大幅上昇、USDJPY一時100円まで値を戻す。
FOMCは政策金利(FFレート)を0.75%引き下げ2.25%に決定→ 市場は1.0%の引下げを予想し、発表直後株は下落、ドル売りとなったが、株価の上昇が続き、ドル買い+円売りの流れが続いた。
円売り、GBPJPY=200.15円(前日194.57円)、AUDJPY=92.39円(前日89.70円)、CADJPY=100.54円(前日97.53円)。ドル買い、EURUSD=1.5625(前日1.5728)、USDCHF=0.9847(前日1.0027)
●ドル円
アジア市場のドル円は97.30円で取引が始まり、97.25~60円の狭いレンジで揉み合いが続き、仲値のドル売り需要に一時96.86円まで下落、米FOMCの一大イベントを控え動き難い中で、日経平均株価が上昇に買いも強く、96.95~20円の狭いレンジで取り引きから、欧州勢の買いに97.60円まで上昇した。欧州市場は97.23円で取引が始まり、堅調な欧州株に、FOMC前の控えポジション調整から97.86円まで上昇、本邦勢の売りに上値は重く97.25円まで下落、97.25~50円の狭い値動きから、ECBフィキシングには97.98円まで上昇した。米住宅着工件数にも反応は無く、米系証券の決算が予想を上回り、米国株が前日終値より200ドル近く高く取引が始まると、98.50円まで上昇したが、FOMCを直前に動きも鈍く、98.15~50円で取引が続いた。堅調な米国株に98.82円まで上昇、FOMCの発表直後には、97.85円まで下落したが、米国株が強く大幅な上昇に、終盤にかけては100円まで買われ、06:00時では99.82円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.5728で取引が始まり、朝方の1.5713を底値に、ユーロ円の売りの中でも、幅広いユーロ買いに1.57を割り込むことはできず、アジア筋の買いに1.5763まで上昇、昼の薄商いの中で1.5793まで続伸したが、1.5800の上値は重く、1.5750まで徐々に上値を切り下げた。欧州市場は1.5772で取引が始まり、一時1.5741まで値を下げたが、ECB当局者からインフレ懸念や利上げを示唆する発言が続き、1.5833まで上昇、ECBフィキシングでは1.5765まで下落、狭い値動きの中でロンドンフィキシングには1.5760まで値を下げた。米国株の上昇にユーロ円の買いが強く1.5810まで上昇、FOMCの発表直後には、ユーロ円の売り+ユーロドルの買いに1.5730~1.5800で上下、米国株は強くポジション調整の売りに、前日米国市場の安値1.5685を割り込むと、ストップロスの売りを誘発し1.5617まで続落、06:00時では1.5625で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は153.04円で取引が始まり、仲値の実需の売りに152.57円まで下落したが、米FOMCを前にポジション調整の買いが続き、153.40円まで値を戻し、堅調な日経平均株価に153.76円まで続伸した。欧州市場は153.31円で取引が始まり、堅調な欧州株にポジション調整の買いが続き、154.38円まで続伸、153.80~15円の狭いレンジで取引が続いた。ECBフィキシングを境に買いが強まり、堅調な米国株に155.35円まで続伸、FOMCを前に154.80~30円のレンジで取引が続いたが、堅調な米国株に前日高値155.50円を超えると、ストップロスの買いを誘発し156.00円まで上昇した。FOMCの発表直後は154.37円まで下落したが、堅調な米国株にドル買いと円売りが強まり、終盤にかけては156.18円まで上昇、06:00時では155.89円で取引されている。
●主な経済指標の結果
17:15 スイス 第4四半期鉱工業生産=前年比9.3%(予想10.7% 前回8.5% 15.3←15.7%)
18:30 英 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.7%(予想0.8% 前回-0.7%)、前年比2.5%(予想2.5% 前回2.2%)、
18:30 英 2月のRPI(小売物価指数)=前月比0.8%(予想0.8% 前回-0.5%)、前年比4.1%(予想4.2% 前回4.1%)、RPI-X(retail prices)=前月比0.8%(予想0.8% 前回-0.4%)、前年比3.7%(予想3.7% 前回3.4%)
20:00 カナダ 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.2%)、前年比1.8%(予想1.8% 前回2.2%)
21:30 米 2月の生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比0.3%(予想0.4% 前回1.0%)、前年比6.4%(予想6.8% 前回7.4%)、コア(除く食品・エネルギー)前月比0.5%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比2.4%(予想2.1% 前回2.3%)
21:30 米 2月の住宅着工件数=106.5万件・-0.6%(予想99万件 前回101.2万件←101.2万件)、 許可件数=97.8万件(予想102万件 前回106.1万件)
03:15 米連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策発表=政策金利0.75%引き下げ2.25%に決定
●昨日の主な発言その他
欧州・英国
◎ユンケル・ユーログループ議長=急激な為替変動は注意する必要があり好ましくない。
◎マーケット・ニュース(信頼できる複数のユーロ圏中央銀行筋)=ECBは予見できる将来にわたって金利を据え置く見通し。ECBが銀行間市場に追加で流動性を供給する可能性があると。別の関係筋は、ECBの次の一手は利上げ。 先のユーロシステム高官は、政策変更が議題に上るときは引き締めについて検討。インフレ圧力は上向きで原油価格は予測不可能。
◎キプロスの財務相=欧州経済にとっての主要リスクはスタグフレーション。インフレリスクがある時に金融当局や政府が景気対策を講じる妨げとなる。
◎シュタインブリュック独財務相=インフレ動向はますます問題になりつつある。現在の金融状況に対処するには、中央銀行・財務省・規制当局の間で緊密な協力が求められる。ベアー・スターンズが破たん状態に陥っていたら、ドイツの一部の州立銀行にも影響が及んでいただろう。金融問題に対する米国の対処法には若干のリスクも含まれるが、全般的には最良の策。
◎トゥンペルグゲレルECB専務理事=世界経済の成長減速、高水準の原材料価格、好ましくない金融状況といった要因により、ユーロ圏の経済見通しが悪化した。成長見通しの不透明性が非常に高く、インフレの上向きリスクもあるが、ユーロ圏のファンダメンタルズは底堅い。 賃金スパイラルを回避することが重要で、ECBは将来の金利決定について事前にコミットしない。
◎ビーニ・スマギECB専務理事=特定の環境では、市場は過剰反応し、基調的な経済ファンダメンタルズに対して行き過ぎる傾向がある。
◎ジン独IFO経済研究所所長=ECBの利下げはまだ必要ではない。米住宅市場については危機に終わりは見えない。米国がリセッション入りすれば、欧州経済も打撃を受ける。
◎シュタルクECB理事=現行のECB金利は物価抑制に役立つ。インフレ率が今後数カ月にわたり2%を上回る水準で推移する見通しが懸念事項。年末には2%に近づくとの見通し。為替相場の大幅な値動きは経済成長にとって好ましくない。商品価格とインフレの二次的影響が物価安定にとって最大のリスク。
日本・その他
◎額賀財務相=現状の為替相場は過度な変動と懸念、米欧とよく連携。
◎田波耕治=日銀正副総裁候補への所信聴取で、わが国は企業の国際競争力など喫緊の課題に直面していると。世界経済は緩やかに減速しながらも拡大しているとする。米経済減速や金融市場の大きな変動など下振れリスクが高まっている。、不確実性が高まっておりリスク要因を分析し、予断を排して政策判断を果断に行う。日銀の独立性と透明性を確保するよう努力する
◎西村清彦=日銀副総裁候補への所信聴取で、日本経済の見通しについて減速しつつも緩やかな拡大を続けているが、同時数多くのリスク要因を抱えている。金融政策については、極めて注意深い政策が必要とした上で、当面は第一に基本メカニズムに変化がなければこれまでの考えを維持するが、リスク顕現カの可能性が高まれば柔軟に対応する。
◎オーストラリア中銀(RBA)金融政策決定理事会の議事録=一時的ではあるが、民間需要の鈍化が広がり始めた証拠が認められる。行金利がCPI抑制に十分かどうか疑問残る。経済状況は追加引き締めが必要。今後の追加利上げ実施を想定させる内容。
◎中国人民銀行=預金準備率0.5%引き上げ15.5%に決定した。流動性の管理強化・信用の抑制が目的。
◎温家宝中国首相=世界経済、特に米経済について深く懸念。ドルがいつ底を打つのか懸念している。人民元レートの決定では、市場が重要な役割果たす。金融政策の手段の選択は包括的に考慮する。金利・為替の変動には、プラスとマイナスの影響がある。中国の経済ファンダメンタルズは依然として健全。
◎豪ルビコン・ジャパン・トラスト=3000万豪ドルの追加担保要求を満たせない可能性。