2008年3月19日 本日の為替戦略
さあ、明日20日は日本が休場、21日には海外主要市場はイースター休暇で全て休場となる。
早朝の米FOMC後の相場は、誰かに演出されたドラマのようにも思えてならない。政策金利FFレートの下げ幅は市場予想1.0%より低い0.75%と期待はずれとなったが、NYダウは3.51%、ダックスは3.41%上昇、危惧されたリーマンやゴールドマンの決算が悪いことは悪いが、予想よりまだマシとの判断なのか評価され、ドル高=円全面安となった。
この結果は、イースター休暇前に、市場のドル安・円高センチメントと、ドルショート・円ロングポジションの巻き戻しが加速、調整が強まったことが想像される。その証拠に、最近上昇力の大きかった円やスイスの下落幅が大きく、比較的売りが強かったGBP、NZD、AUDは逆に上昇している。
このことから、セオリーは、ポジションが軽くなったので再度、円やスイスのロングポジションを摘み増す可能性を意識したいが、米株価の上昇やクレジット市場の好転が見込まれれば、ドル買いに変化しなければならないが、どうも、このシナリオもリスクが高そうである。
相場の天底は終わって見なければ判らず、結果としてそうだったことがわかるものである。いまは、正にその通りで、先のドル安が底値かどうかの判断は、通常ダブルボトム→ 成功続落、失敗ボトムアウトの原則を考えたい。相場観はその前に、再び底値をトライすると予想、そして、その結果を見てから大底か否かを考えてもいいのでは・・・。
ロンドンは世界の金融市場の中心地であり、ベアースターンズを含む米系金融機関の関係が強く、米金融不安に対してポンドが売られやすいことは間違いない。日々変動幅や変動リスクが高いので、大きなポジションは採り難いが、短期的には逆張りになるかもしれないが、GBP、AUD、NZD、これらの円ロングポジションで軽く望むのも一案。
本日の経済指標・その他では、イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表がポンドの変動要因となりやすく、為替相場への影響も少なくない。
●ドル円
ドル円は、日本の祭日や海外のイースター休暇前のポジション調整の買いなのか? トレンドが変化した買いなのか? どうも判断がつかないが、可能性だけを考えれば、前者が優勢で、ドル売りが再開される前に、米金融不安が解消され、株価が大幅な上昇ともなれば、後者に変化する。今日は、昨日のドル大幅上昇となった影響は避けられず、上値では実需筋のドル売りも入りやすく、売り買いが交錯することになるが、100円台を維持できれば、ドル買いの安心感が広まり、逆に超えなければ緩やかなドル売りが続きそうである。
ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、新たなレンジの上限近くまで値を戻している。上値のポイントは、99.97円、100.17円、100.58円、101.14円。下値のポイントは、99.07円、98.73円、97.88円、95.73円、95.12円。RSIは44と下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムは買いに変化。トータルの判断は、目先は買いに変わり一時的な上昇も考えられるが、まだ下降トレンドが完全に変化していない。99.07円~101.14円のレンジと予想。
●ユーロドル
ユーロドルは、通貨当局者のインフレ懸念は利上げを示唆する発言にも、上昇力は鈍く上値は重い。安定していると言えば言えなくもないが、材料の割には買いが少ない。ユーロのロングポジションの影響なんだと思うが、どうも不安でならない。
ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続いているが、ラインの中間から下限で取引が続いている。上値のポイントは、1.5673、1.5694、1.5761、1.5855。下値のポイントは、1.5617、1.5560、1.5531。RSIは55と下げに変わり、トレンドモメンタムは売りに変化している。トータルの判断は、目先は売りに変わり一時的な下落も考えられるが、まだ上昇トレンドが完全に変化していない。1.5560~1.5694のレンジを予想。
●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルが比較的安定し、ドル円が上昇、クロスでのポジション調整が強く円売りの流れに、前日の安値から昨日の高値の幅を計算すると11円近くになる。たぶんショートポジションを持ちきれる市場参加者は少なく、調整が相当進んでいる可能性が高い。先の長い揉み合いとなったレンジの下限、203円台半ばが一つのポイントで超えられるか否かで相場の方向性が変わってくる。
ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドが続いているが、ラインの中間を超え買いが続いている。上値のポイントは、202.07円、203.37円、207.97円。下値のポイントは、198.85円、198.43円、192.30、190.67円。RSIは42と売りのラインが崩れ、トレンドモメンタムは買いに変化しそうな雰囲気である。トータルの判断は、目先は買いに変わり一時的な上昇も考えられるが、まだ下降トレンドが完全に変化していない。198.91円~203.37円のレンジを予想。
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 1月の全産業活動指数=前月比予想0.1% 前回-0.2%
18:30 英 イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表=8対1での決定を予想
18:30 英 2月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=5.2% 前回5.2%、平均給与(3ヶ月平均)=予想3.8% 前回3.8%、失業保険申請件数=予想-0.5万、前回-1.08万人
19:00 ユーロ 1月の貿易収支=予想-50億ユーロ 前回-42億ユーロ
21:30 カナダ 1月の卸売売上高=前月比予想1.0% 前回-2.9%