外国為替 今週のマーケット 2008年3月17日-3月21日

今週末はイースターで休場となる市場が多い。20日には日本、21日には日本を除く海外主要市場は金曜日休場となり、来週24日(月曜)も多くの海外市場が休場となり、為替相場や他の取引もその影響は避けられない。例年であればポジション調整による逆の流れが見られることが多い。


これを当てはめれば、ドルの買い戻しや、円の売り戻しが考えられるが、今年の相場は過去にも稀な、米国発の激しい金融不安が他の主要国にも広まり、インフレと景気鈍化が見られ、ドル(米国)の信任が激しく低下、ドルの底値と円の高値が全く見えない状態で、調整によるドル買いも弱く、米国株価次第では、更なるドル売りも覚悟しなければならない。


注目点は、
◎世界的な株価の下落が続き、商品市況は上昇を続けていること→ 米国は激しい利下げとのギャップが強まり米経済のドルの信認は低下。
◎18日のFOMCで0.75~1.0%の政策金利(FFレート)の引き下げの可能性が高い→ 金融不安解消にとってはドルプラス材料だが、結果を見るまでは、他国との金利差縮小(または拡大)によりドル売りの材料にされやすい。
◎ベアスターンがJPモルガンを通じてFRBから緊急融資の救済を受け、米政府がなんらの方法で住宅関連の不良債権を買い取る可能性があること→ 金融不安解消ともなればドル買いの好材料となるが、市場の評価はまだその可能性が薄いと判断している。
◎欧州連合(EU)が首脳会議後に、異例のユーロ高懸念を表明、米当局と協議をすること→ 最高値を更新中のEURUSDだが、1.57台に入るとテクニカル的にも重要で、ユーロ高懸発言の口先介入に調整局面も考えたい、結果クロスでは円高に動きやすい。
◎世界経済の不均衡を是正するには、多額の経常赤字を抱える国の通貨の下落が必要(ギーブBOE副総裁発言)なこと→ドル下落の必然性。
◎一部中銀でドルの外貨準備の削減を示唆していること→ ドル売り材料、ユーロ買い材料。
湾岸協力会議で、通貨切り上げの動きがあり、中東のドル売りが増え、サウジアラビアのドル売りのウワサが続いていること→ ドル売りが続く可能性。
◎それに、心理的に気味が悪い、USDJPY=100、USDCHF=1.0、USDCAD=1.0、金=1000、原油=100→ 不思議!


今週のメインイベントはなんと言っても、18日のFOMC金融政策の発表で、市場のコンセンサスでは0.75%~1.0%の利下げを織り込み、FFレートは現行の3.0%→2.0~2.25%に引下げられる可能性が高くなっている。そうでなくても、現在の日米3ヶ月国債利回りは、米1.17%、日本0.56%と、限りなく0.5の金利差に近づき、円のキャリートレードなど、とんでもない状態となっている。


今週は、イースター祭日を控えながらも多くの経済指標が発表される。
インフレ指標のCPIやPPIの発表も多く、18日=英CPI、カナダCPI、米PPI、20日=独PPI、スイスPPIなどが発表される。
小売売り上げでは、17日=スイス、20日=英国が予定され、特に英国は過去に相場変動が大きくなっている。
住宅関連では少なく、18日=米住宅着工件数のみとなっているが、非常に重要。
景気先行指標では、17日=NY連銀製造業景気指数、20日=独・ユーロの製造業・サイビス業のPMI、米フィラデルフィア連銀景況指数は注目したい。
その他では、17日=米第4四半期経常収支、米対米証券投資、19日=イングランド銀行MPC議事録(8対1と予想)。また、17日=ノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長、EU商工会議所で発言、20日=OECDが米国・欧州・日本経済の最新見通しも興味深い。


●3/17 (月曜日)
08:50 日本 1月の第3次産業活動指数=前月比予想0.7% 前回-0.6%
09:01 英 イングランド銀行四半期報告書
14:00 日本 1月景気動向調査・改訂値=先行指数 前回30.0%、一致指数 前回22.2%
17:15 スイス 1月の小売売上高=前年比予想2.1% 前回1.2%
21:30 米 第4四半期の経常収支=予想-1841億ドル 前回-1784.6億ドル-1785億-1845億ドル
21:30 米 3月のニューヨーク連銀製造業景気指数=予想-8.0 前回-11.72
21:30 カナダ 1月の製造業出荷=前月比予想0.9% 前回-3.4%
22:00 米 1月の対米証券投資=ネット長期フロー予想550億ドル 前回565億ドル、ネット長期フロー予想850億ドル 前回550億ドル
22:15 米 2月の鉱工業生産指数=前月比予想-0.1% 前回0.1%、 設備稼働率=予想81.3% 前回81.5%
02:00 米 3月のNAHB住宅建設業者指数=予想20 前回20
ロート・スイス中銀総裁が講演(フランクフルト)
ノワイエ仏中銀総裁、ウェーバー独連銀総裁、ユンケル・ユーログループ議長、EU商工会議所で発言


●3/18(火曜日)
17:15 スイス 第4四半期鉱工業生産=前年比予想10.7% 前回8.5%
18:30 英 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.8% 前回-0.7%、前年比予想2.5% 前回2.2%
18:30 英 2月のRPI(小売物価指数)=前月比予想0.8% 前回-0.5%、前年比予想4.2% 前回4.1%、RPI-X(retail prices)=前月比予想0.8% 前回-0.4%、前年比予想3.7% 前回3.4%
20:00 カナダ 2月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.4% 前回-0.2%、前年比予想1.8% 前回2.2%
21:30 米 2月の生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比予想0.4% 前回1.0%、前年比予想6.8% 前回7.4%、コア(除く食品・エネルギー)前月比予想0.2% 前回0.4% 前年比予想2.1% 前回2.3%
21:30 米 2月の住宅着工件数=予想99万件 前回101.2万件、 許可件数=予想102万件 前回106.1万件
03:15 米連邦公開市場委員会(FOMC)金融政策発表=政策金利0.75%~1.0%引き下げ2.0%~2.25%を予想


●3/19(水曜日)
08:50 日本 1月の全産業活動指数=前月比予想0.1% 前回-0.2%
18:30 英  イングランド銀行3月の英金融政策委員会の議事録発表=8対1での決定を予想
18:30 英 2月の失業率=予想2.5% 前回2.5%、ILO=5.2% 前回5.2%、平均給与(3ヶ月平均)=予想3.8% 前回3.8%、失業保険申請件数=予想-0.5万、前回-1.08万人
19:00 ユーロ 1月の貿易収支=予想-50億ユーロ 前回-42億ユーロ
21:30 カナダ 1月の卸売売上高=前月比予想1.0% 前回-2.9%


●3/20 (木曜日) 日本休場 (春分の日)
16:00(未定) 独 2月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回0.8%、前年比予想3.3% 前回3.3%
16:15 スイス 2月の貿易収支=予想9.47億スイス、前回10.56億スイス
17:15 スイス 2月の生産者物価(PPI)=前月比予想0.3% 前回0.5%、前年比予想3.7% 前回3.7%
18:00 ユーロ 3月の製造業PMI=予想51.9 前回52.3、サービス業PMI=予想52.0 前回52.3、総合PMI=予想52.4 前回52.8
17:30 独 3月の製造業PMI=予想 前回54.3、サービス業PMI=予想 前回52.3、総合=予想 前回53.7
18:30 英 2月の小売売上高=前月比予想-0.2% 前回0.8%、前年比予想3.6% 前回5.6%、
18:30 英 2月のPSNB=予想25億ポンド 前回-141.3億ポンド、PSNCR=予想215億ポンド 前回-221.1億ポンド
18:30 英 2月のマネーサプライM4・速報=前年比予想1.30% 是内13.1%
21:30 カナダ 2月の景気先行指数=前月比予想0.1% 前回0.2%
21:30 米 新規失業保険申請件数( 3/16までの週)=予想360万件 前回35.3万件
23:00 米 3月のフィラデルフィア連銀景況指数=予想-18.5 前回-24.0
23:00 米 2月のCB景気先行指数=前月比予想-0.3% 前回-0.1%
OECDが米国・欧州・日本経済の最新見通しを発表
米債券市場は短縮取引日本時間03:00時まで


●3/21 (金曜日)オーストラリア、NZ、香港、シンガポール、独、仏、スイス、英国、南ア、カナダ、米国休場 (イースター休暇)