2008年3月12日 本日の為替戦略
一向に下げ止まらない株式市場と混乱が続く金融市場に、昨日は、昨年12月12日の協調流動性に次ぐ、米・英・EU・スイス・カナダ中銀は、第2弾の新協調流動性供給を発表し、FRBは2000億ドル上限に資金供給するという。米国株は大幅上昇、ドル高+円安相場となり、暫くはこの方向の動きが続き安くなっている。では前回の為替相場はどのように動いたのであろうか?
ドル円は12月12日110.64円→112.48円、そして、12月27日=114.66円の高値をつけ、急落した。
ユーロドルは12月12日11.4751→1.4639、そして、12月20日=1.4310まで下落、上昇した。
NYダウは12月12日113,473.90→12月17日13,167.20まで下落、12月26日=13,551.69まで上昇し、下落した。
さて、今後はどうなるのであろうか?
今回の評価はどうなるのか、市場結果を見てから判断する意外なさそうであるが、前回を見る限り、相場の反転が暫く続くことも視野に入れておく必要がある。特に、スイスと円の戻りは激しく、これらのロングポジションの巻き戻しも入りやすくなっている。しかし、現状はこれは金融市場が安定するとの期待感だけで、何も確定したわけではないことは忘れずに。
本日の経済指標・その他では、日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分) 、第4四半期GDP・二次速報、特に、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合でトリシェECB総裁の会見が注目される。また、何かハプニングがあるのであろうか?
●ドル円
ドル円は、金融不安・クレジットリスクのヘッジ通貨でもあり、昨日の中銀5行の新資金供給策は円にとってマイナス材料である。将来、これが失敗すれば激しい円高が始まることになるが、目先はこの影響に金融不安がどのくらい解消できるかを見極める必要があり、ドル買い戻しも入りやすい。前回も暫く時間がかかっていることも意識したい。
ドル円の4時間チャートは、下降トレンドが続き、ラインの下限を一時割り込みながらも反発し、ラインの中間から下限で取引されている。上値のポイントは、103.65円、104.18円、104.98円、105.65。下値のポイントは、103.12円、102.47円、101.92円。RSIは下降ラインを上抜け、トレンドモメンタムも買いに変化している。トータルの判断は、買い、103.12~104.18円のレンジ。
●ユーロドル
ユーロドルは、独・ユーロのZEWが強く最高値を更新た直後の急激なユーロ下落にショックも大きく、結局は前日終値を下回って終了した。このショックが尾を引く可能性があり、暫くは、何処まで値を下げるのかを見極める必要がある。また、本日予定している、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合後の、トルシェECB総裁の発言には、注意したい。
ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、ラインの下限と上限にぶつかる激しい値動きとなっている。上値のポイントは、1.5413、1.5362、1.5494、1.5528。下値のポイントは、1.5307、1.5281、1.5151。RSIは54と下げ傾向にあり、トレンドモメンタムは売りが続いている。トータルの判断は、1.5309~1.5413のレンジから、1.5281を割り込むと続落の可能性がある。
●ポンド円
ポンド円は、中銀5行の資金供給は、金融解消=円安に動きやすく、207円台に値を戻したことで、クロスを含め円売りが強まる可能性が高くなっている。本日の株式市場を見ながらの取引となるが、NYダウが400ドル超の上昇で終わっただけに、日経平均株価も当然上昇=円売りになりやすい。
ポンド円の4時間チャートは、下降トレンドのライン上限を超え、203.50~208円のレンジの上限に近づいている。上値のポイントは、207.96円、208.25円、208.74円、209.40円、210.04円。下値のポイントは、206.47円、206.26円、205.93円、204.90円、203.45円、202.33円。RSIは52と弱い下降ラインが続いているが、トレンドモメンタムは買いに変化している。トータルの判断は、買い。207.96円を超えたら確認されるが、206.26円を割り込んだら買いは撤退。
●本日の経済指標・その他
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(2月14・15日分)
08:50 日本 第4四半期GDP・二次速報=前期比予想0.6% 前回0.9%、前期比年率予想3.7% 前回2.4%
08:50 日本 2月の企業物価指数=前月比予想0.3% 前回0.2%、前年比予想3.3% 前回3.0%
08:50 日本 1月貿易収支=予想731億円、前回1.0134兆円、経常収支予想1.2490兆円、前回1.6972兆円
09:01 英 2月のRICS住宅価格=予想-53.0 前回-54.7
18:30 英 1月の貿易収支=予想-75億ポンド 前回-75.74億ポンド、除くユーロ=-41億ユーロ 前回-40.8億ユーロ
19:00 スイス 3月の投資センチメント=予想 前回-55.6
19:00 ユーロ 1月の鉱工業生産=前月比予想0.3% 前回-0.2%、前年比予想2.6% 前回1.3%
00:00 米 2月のスペンディングパルス小売売上高=予想 前回0.2%
03:00 米 2月の月次財政収支=予想-1600億ドル 前回-1199.9億ドル
トリシェECB総裁、ユーロ圏・湾岸協力会議(GCC)の中銀会合で会見(独マインツ)
ダーリング英財務相2008年の予算発表