2008年2月6日 5日の海外為替市場
アジア市場の主要通貨は、主役不在なのか材料難なのか、動きの無い相場となったが、オーストラリア中銀は市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げ、7.0%に決定したが、住宅許可件数や小売売上高が非常に弱く豪ドル高も続かず。
欧州市場は、激しい欧州金融機関のドル買いから始まり、終始ドルは堅調に推移した。EUサービス業PMIや小売売上高が弱く、欧州株が弱く、EURGBP0.710→0.7445まで下落。USDCAD=0.9950→10080まで上昇が続いた(CADドル安)。
米国市場は、米ISM非製造業景況指数が1時間も早く発表され、リークさえていたとのウワサも流れた。米ISM非製造業景況指数=41.9(予想53.0 前回54.4)は予想外の悪化となり50の分岐点を下回り、米国株価は下落幅を拡大したが、為替相場はドル高。
ドル全面高で、主要通貨は総じて弱く GBPUSD=1.9764→1.9605、USDCHF=1.0898→1.1057、EURUSD=1.4823→1.4622、しかし、USDJPYは、株安=クロスで円高が加速した影響に、106.81円→107.75円→106.67円と値を戻し、EURJPY=158.53円→156.19円、CHFJPY=98.15円→96.85円、GBPJPY=210.52円→212.15円→209.45円と下落、資源国通貨のAUDJPY=97.49円→95.52円、NZDJPY=85.15円→83.45円、CADJPY=107.85円→105.92円まで、主役は何故か円。
●ドル円
アジア市場のドル円は106.69円で取引が始まり、106.58円を安値に狭いレンジ取引から106.85円まで緩やかに上昇、日経平均株価が弱く上値も重く、106.75~85円の狭いレンジで取引が続いたが、欧州金融機関のドル建て債の起債によるドル買いのウワサが流れ、15:00時のオプションカット後には107.04円まで上昇した。欧州市場は106.97円で取引が始まり、米系投資会社+ロシア筋の買いに107.10~20円の売りを消化し、107.30円超えのストップロスを試し107.37円まで上昇、1月30日の高値107.47円を超え、107.50円実需筋売りを消化し、107.74円まで続伸した。108.00円のオプションバリアの防戦売りに上値は重く107.36円まで下落、一時107.61円まで値を戻したが、弱い米ISM非製造業景況指数、米国株の下げを見ながらクロスの円買いに106.67円まで急落した。106.70~107.00円のレンジで激しく売り買いが交錯、一時107.13円まで値を戻したが上値は重く、07:00時では106.78円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4828で取引が始まり、朝方の1.4835を高値に仲値近くでは1.4805まで下落したが、1.4800以下の政府系ファンドの買いの思惑に底堅く、1.4835以上の米系ファンドの売りに上値は重く、1.4805~1.4835の狭いレンジに終始した。欧州市場は1.4803で取引が始まり、モデル系ファンドの激しい売り、英住宅価格の発表を受けたEURGBPの売りに、1.4800割れのストップロスを誘発し1.4765まで下落、独・ユーロの弱いサービス業PMIに1.4700を割り込み、弱いユーロ小売売上高に1.4671まで続落となった。欧州株が下落、ECBの利下げの思惑も広まり、1.4700を戻り高値に1.4622まで続落、1.4625~60のレンジで取引が続き、07:00時では1.4644で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.23円で取引が始まり、動意も乏しく158.06円~158.35円の狭いレンジで売り買いが交錯、欧州勢の参入に158.53円まで上昇した。欧州市場は158.37円で取引が始まり、GBPJPYの買いに上値を試す動きが続いたが、158.50円超えの売りは厚く、ユーロドルの下落に157.61円まで急落、一時158.23円まで値を戻したが、弱い欧州株+ユーロの利下げの思惑に上値は重く、米国株の下げ幅が拡大すると、株安=円高の流れに156.22円まで急落となった。一時156.19円まで下落したが、156.30~70円のレンジで激しい売り買いが交錯、終盤にかけて156.95円まで戻し、07:00時では156.37円で取引されている。
●主な経済指標の結果
06:45 NZ 第4四半期の雇用調査=0.9%(予想0.8% 前回1.3%)、雇用コスト指数=前期比1.1%(予想0.8% 前回0.9%)、 前年比3.5%(予想3.2% 前回3.3%)
09:30 豪 12月の住宅建設許可=前期比-16.0%(予想-4.0% 前回8.2←8.9%)、個人住宅許可=予想 前回0.3%
09:30 豪 12月の小売売上高=前月比0.5%(予想0.6% 前回0.8%
12:30 豪 オーストラリア中銀(RBA)金融政策発表=政策金利を0.25%引き上げ7.0%に決定
17:00 英 1月のハリファックス住宅価格=前月比0.0%(予想-0.4% 前回1.4←1.3%)、前年比(3ヶ月平均)4.5%(予想4.5% 前回5.2%)
17:55 独 1月のサービス業PMI=49.2(予想50.6 前回51.2)
18:00 ユーロ 1月のサービス業PMI=52.5(予想52.0 前回53.3)
18:00 ユーロ 1月のComposite PMI=51.8(予想52.7 前回53.3)
18:30 英 1月のサービス業PMI=52.5(予想52.0 前回52.4)
19:00 ユーロ 12月の小売売上高=前月比-0.1%(予想0.3% 前回-0.7←-0.5)%、前年比-2.0%(予想-0.6% 前回-1.2←-1.4%)
23:00 米 1月のISM非製造業景況指数=41.9(予想53.0 前回54.4)→ 2001年来の低水準で株価も下落。
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎ムーディーズ=信用の質劣化の認識に時間がかかり、証券が大幅に下落したとの批判に答え、仕組み金融商品の格付け基準変更の可能性を示唆。
◎マコーミック米財務次官=米国は景気刺激策が必要だが、他国も需要を促進する必要があることをG7で伝える。G7では為替についても協議をする。ドル高政策は変わらず。
◎フィッチ=2200億ドルの債務担保証券(CDO)の格付けを変更する方針で、750億ドルのスタティック方合成CDOの多くが格下げとなる可能性。
◎ムーディーズ=GMACとレスキャップの債務格付けを引き下げる。
◎ラッカー米リッチモンド連銀総裁=景気後退を回避するために追加利下げが必要となる可能性がある。
◎ポールソン米財務長官=中国は人民元の上昇を加速させているが一段とペースを速めるべき。中国を対象とした為替制裁法案は危険だとして議会をけん制。
欧州・英国
◎ミロウ独財務次官=通貨システムで突発的な動きや反応が起こってほしくない。ユーロだけに調整の負担を負うべきでない。
◎サルコジ仏大統領=ユーロ高は欧州企業に不利益をもたらす。強いユーロへの言及が問題ならが、ドルが弱すぎるといいたい。
◎ユーロのサービス業PMIや小売売上高が弱く、利下げの可能性が高まる。
日本・その他
◎額賀財務相=G7でサブプライムローン問題を背景にした金融市場の混乱や原油高などが実体経済に与える影響を議論。 金融機関の損失など情報開示によって市場安定や信頼を築くことが大切。アウトリーチ会合には、中国・韓国・ロシア・インドネシアを招待、ロシアはG7会合にも参加。
◎オーストラリア中銀(RBA)声明文=最新の指標はかなりのインフレ圧力を示している。金融政策がインフレ抑制に十分な引締めスタンスにあるか検証。インフレ低下には大幅な需要の減速が必要。インフレ低下には大幅な需要の減速が必要。08年の世界経済成長率、潜在成長率を下回る可能性。来年にはインフレは若干穏やかになると予想。目先のインフレは高水準を維持する見通し。需要を示す指標は依然として強い。
◎ラッド・オーストラリア首相=インフレ問題は長期的なものになるだろう。
◎ドバイ商務相=UAEはインフレをコントロールするためにドルペック制度の見直しを考える可能性が非常に高い。
◎アジア諸国のインフレ率が高まる=インドネシア2008年ターゲット6.0~6.5%(前回4~6%)、フィリピン15ヶ月来の高値を更新。