2008年2月5日 4日の海外為替市場

週初の為替市場は、先週までの激しい値動きが影を潜め、総じて狭い値動きで推移した。その中で、AUDは、先週末にM&A絡みによるGBPAUDが急落した影響が残り、金利引き上げが予想も加わり、AUDJPYも堅調に推移、GBPはM&A絡みのEURGBPの激しい売りに下落、金利引き下げ観測に堅調で、クロスではGBPJPYの買いが見られた。


スイス中銀理事はスイス経済のダウンサイドリスクを示唆、スイス中銀は流動性の回復にドル資金の供給オペを打ち切る方針を発表、スイスの売りと買いの材料に結局はレンジ。USDCADは高値1.0013と1.0台を回復したものの、1.9920まで失速、これも結局は前日終値とあまり変わらず。


フランスやカナダからは、週末の東京G7に向け、為替や不均衡是正が討議される可能性が示されたが、為替市場にはほとんど影響が無かった。また、アジア・欧州株式市場は上昇となったが、米国株はクレジット会社のレーティング引き下げに下落、ドル売りの材料となった。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.52円で取引が始まり、朝方の106.40円を安値に、仲値過ぎに本邦輸入筋の買いが入り、米系ファンドの買いに続伸、日経平均株価の上昇、上海総合株価指数の8%超上昇に106.98円まで上昇したが、107円のオプション勢やアジア筋の売りに上値も重く、106.65~95円のレンジで取引が続いた。欧州市場は106.70円で取引が始まり、利上げ期待から継続的なAUDJPYの買い+ロシア筋のポンド円の買いに底堅く推移、106.80~95円のレンジから、107円を超え一時107.09円まで上昇した。106.80~00円の狭いレンジで揉み合いとなったが、堅調なアジア・欧州株に反して、米国株が弱く106.60円まで下落、106.65~80円のレンジから、07:00時では106.69円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4804で取引が始まり、海外勢主導の売りと、政府系ファンドの買いに上下動けず、1.4793~08の狭いレンジで取引が続いたが、午後に入ると投機筋のショートカバーが入り1.4843まで続伸したが、EURGBPの売りに1.4813まで下落、1.4843まで再上昇するなど、狭いレンジで上下に振れた。欧州市場は1.4839で取引が始まり、一時1.4849まで上昇したが、中東勢+米系投資会社の売りに1.4798まで下落、1.48以下の買いは厚く1.4836まで値を戻し、1.4805~40のレンジに収斂し、07:00時では1.4833で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は157.72円で取引が始まり、朝方の157.63円を安値に、157.65~95円のレンジから仲値のドル買いに+AUDJPYの買いに158.30円まで上昇、堅調な株価の影響にクロスで円売りが続いたが動意は鈍く、158.05~35円の狭いレンジから、GBPJPYの買いに158.48円まで上昇した。欧州市場は158.34円で取引が始まり、158.58円を高値に158.20~45円のレンジから、一時158.71円まで上昇したが、CADJPYの売りに上値も重く、158.30~65円のレンジで取引が続いた。米国株は弱く157.94円まで下落、158.10~40円のレンジから、07:00時では158.25円で取引されている。


●主な経済指標の結果
08:50 日本 1月マネタリーベー=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.4%)
09:30 豪 第4四半期の住宅価格指数=前期比3.2%(予想3.0% 前回3.5%)
09:30 豪 12月の貿易収支=-19.36億豪ドル(予想-20億豪ドル、前回-21.62←-22.54億豪ドル)
18:30 ユーロ 2月のSentix Index(投資家センチメント)=4.3(予想5.7 前回8.2)
19:00 ユーロ 12月の生産者物価指数(PPI)=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.9←0.8%)、前年比4.3%(予想4.3% 前回4.2←4.1%)
21:30 米 1月のチャレンジャー社の企業人員削減数=74,986人(前回44,416人)
00:00 米 1月の製造業新規受注指数=前月比2.3%(予想2.5% 前回1.7%←1.5%)
00:00 米 12月の耐久財受注改定値=5.0%(前回5.2%)、除く輸送機器=2.3%(前回2.6%)、新規受注=2.7%(前回2.9%)、


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米2009年度予算教書
ブッシュ米大統領は総額3.11兆億ドル規模の2009会計年度(08年10月─09年9月)の予算教書を議会に提出。景気減速を受け2008年度の財政赤字が前年度の2倍以上に拡大する見通し。2008年の財政赤字は4100億ドル(GDP比2.9%)、2009年度は4070(GDP比2.7%)億ドルとの見通し。2008、2009年度の赤字は07年度の1630億ドルの2倍以上に当たり、過去最大だった2004年度の4130億ドルに迫る水準。
◎カナダ政府高官=世界的不均衡の是正に中国は為替相場の一段の柔軟性を容認すべき。
◎UBSがアメックスを含むカード会社3社のレーティング引き下げに、米株価が下落。


欧州・英国
◎スイス中銀は国内の流動性が回復したため、ドル資金の供給オペを打ち切る方針。
◎リープシャー・オーストリア中銀総裁=ECBおよびユーロシステムの金融政策は、中期的なユーロ圏の平均でみた物価安定を確実とし、二次的影響を回避するために必要なことはすべて行うことになる。
◎ラガルド仏経済財務雇用相=東京G7で為替や世界経済について討議。ユーロ圏ではEURUSの上昇が懸念。
◎Hildebrandスイス中銀=スイス経済は輸出と小売業の減少にダウンサイドリスクがある。
◎ECBは輸出の減少に予想より早めに金融緩和に踏み切る可能性がある。


日本・その他
◎韓国資産管理公社(KAMCO)=米不良債権5億ドルを買い取る可能性がある。
◎上海総合株価指数2005年6月以来の大幅上昇=中国監督当局が、投資信託会社による株式ファンドの設定を承認、351.403(+8.13%)上昇して、4672.170で終了した。
◎オマーン中銀総裁は、通貨オマンリアルの切り上げかドルペック制度の廃止の可能性。