2008年2月2日 1日の海外為替市場

注目の米雇用統計は失業率は改善したものの、非農業部門雇用者数=-1.7万人(予想6.3万人 前回8.2←1.8万人)、時間当たり賃金=0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、週労働時間=33.7時間(予想 33.8時間 前回33.8時間)と、12月に続き米経済鈍化の影響が雇用に影響、ドル急落から、3月のFOMCの再利下げ期待+欧米8銀行連合の金融保証会社救済に、米国株価は上昇、金融安定期待に結果はドル高。


USDCHFは一時1.0730と過去最安値を更新したが、終値では1.0895まで上昇、主要通貨は米雇用統計発表直後を最高値に、ドル高の傾向が強まった。逆に、AUDUSD、NZDUSD、USDCADと、資源国通貨は原油・商品価格の上昇に堅調に推移。円クロスでも、主要国通貨=円高、資源国通貨=円安の極端な値動きとなっている。


欧米8銀行の金融保証会社救済措置+マイクロソフト社のヤフーの買収提示を好感して、米国株価は何とか上昇に転じているが、終値は12743.19ドル(+92.83ドル)上昇力は弱い。


●ドル円
アジア市場のドル円は106.42円で取引が始まり、週末と米雇用統計の発表を前に投機的な動きも無く、日経平均株価の下げ=円買いに上値は重く、クロスの円売りに、106.21~55円の極狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は106.42円で取引が始まり、アジア市場同様に動意は乏しく、106.30~55円のレンジで様子見となったが、金価格や商品価格が上昇する中で、AUDJPY・CADJPY・NZDJPYなどの円売りが続き、106.70円まで上昇した。22:30時の予想を下回る米雇用統計に、106.70→105.78円まで急落、クロスの円売り+アジア勢+本邦実需・資本筋の買いは強く、米国株が上昇すると、106.74円まで急上昇、米国株の伸びは鈍くマイナスに転じると106.12円まで下落した。売り買いが交錯する中で、終盤にかけては高値圏の106.71円まで値を戻し、106.48円で取引を終了した。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4859で取引が始まり、早朝に一時1.4847まで値を下げたが、米雇用統計を控え1.4855~70の極狭いレンジから、欧州勢の買いに1.4890まで上昇した。欧州市場では1.4879で取引が始まり、一時1.4862まで値を下げたが、独製造業PMIは予想を上回り、1.4865~85のレンジで取引から、EURGBPの買いに1.4905まで上昇した。米雇用統計の発表に、1.4890→1.4957まで急伸、11月23日の最高値1.4963に迫る勢いとなったが、オプション勢+ファンド筋の売りが続き、00:00時のオプションカット近くでは1.4786まで急落となった。一時1.4855まで値を戻したが、モノライン救済措置が発表されるなどドル買い期待感が残り、終盤にかけては1.4795まで値を下げ、1.4801で取引を終了している。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.16円で取引が始まり、米雇用統計を控えて157.88~35円の狭いレンジで取引から、欧州勢の買いに158.45円まで上昇した。欧州市場はAUDJPY・CADJPY・NZDJPYの買いに158.58円まで上昇したが追従も無く、堅調な欧州株価に158.20円~35円のレンジでの取引から一時158.58円まで上昇したが、本邦資本筋のユーロ債償還の売りに上値も限定的となった。ECBフィキシングに向けた買いに158.88円まで上昇したが、米雇用統計発表直後には、158.78→157.75円まで急落、157.50~60円の本邦勢+オプション勢の買いを消化し、一時157.18円まで続落となった。主要国通貨がドルに対して続落となる中で、クロスでは資源国通貨で円売り、主要国通貨では円高傾向となり、157.20~95円のレンジで売り買いが交錯、157.75円で取引を終了している。


●主な経済指標の結果
17:30 スイス 1月のSVME購買部協会景気指数=61.6(予想60.0 前回60.8←61.3)
17:30 スイス 1月の製造業PMI=61.6(予想60.0 前回60.8←61.3)
17:55 独 1月の製造業PMI=54.4(予想53.6 前回53.6)
18:30 英 製造業PMI=50.6(予想52.5 前回52.9)→2年半ぶりの低水準。
22:30 米 1月の雇用統計=4.9%(失業率予想5.0% 前回5.0%)、非農業部門雇用者数=-1.7万人(予想6.3万人 前回8.2←1.8万人)、時間当たり賃金=0.2%(予想0.3% 前回0.4%)、 週労働時間=33.7時間(予想 33.8時間 前回33.8時間)
22:30 カナダ 12月の生産者価格=前月比1.1%(予想0.7% 前回0.6%)、 前年比-0.9%(前回-0.6%)、 工業製品価格=前月比0.2%(予想0.5% 前回3.4%)、前年比10.0%(前回15.6←15.7%)
00:00 米 12月の建設支出=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.4%←0.1%)
00:00 米 1月のISM製造業景況指数=50.7(予想47.3 前回48.4←47.7)
00:00 米 1月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値、78.4(前回75.5)、 現況指数=94.4(予想94.3 前回91.0)、 期待指数=68.1(予想67.1 前回65.6)、 


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米フロリダ州司法長官=サブプライム関連でカントリーワイドに召喚状。
◎ムーディーズ=モノライン(金融保証会社)に必要な資本は大幅に増加。 アムバックとMBIAの格付けに対する圧力が強まっている。一部のモノラインはトリプルAを回復できない可能性。
◎ベアーFDIC(米連邦預金保険会社)総裁=救済措置の対応は非常に遅い。
◎マイクロソフト社、ヤフーの買収提示。
◎欧米8銀行は金融保証会社の救済に向け連合を結成(CNBC報道)、アムバック・ファイナンシャルの救済を優先。バークレーズ、シティグループ、ドレスナー、RBS、ソシエテゲネラル、ワコビア等。
◎ブッシュ米大統領=上院に景気対策法案の可決を求める。
◎NY州保険局長=モノラインとの協議でいくらかは進展があった。


欧州・英国
◎グロース独経済技術相=原油価格の上昇に対応できたのはユーロ高の影響。
◎ECB流動性改善にドル資金供給オペを打ち切る。
◎ガルガナス・ギリシャ中銀総裁=インフレ率の高さはECBにとって主要な懸念。
◎シュタインブリュック独財務相=2月9日の東京G7で銀行の会計規則の厳格化を提案する。


日本・その他
◎太田経済財務担当相=日本経済は米経済の減速で景気の下振れリスクが高まった。
◎渡辺金融担当相=サブプライムノーン関連の損失が世界金融機関で広まり、警戒度合いを高くする必要がある。
◎ヌアイミサウジ石油鉱物資源相=原油の需給はバランスがとれ市場は健全である。
◎中国人民銀行は大雪対策で金融引締め政策の転換する可能性(メリルリンチ予想)。