2008年2月28日 本日の為替戦略
テクニカル・アナリストや、多くのストラテジストがドル高を予想しながら、結局ユーロドルはついに1.50の大台を上抜け、ECBのレートチェックのウワサを跳ね返し1.50台を維持し、1.51台まで上昇した。独輸入物価指数は上昇し、成長率は予想より鈍化することは間違いの無いところで、ECBスタッフが12月に予想したGDP1.8%は高すぎ、来週の発表では下方修正されるとは間違いない。主要国は共に弱いが、何処が一番弱いかを捜す事が取引の主流となり、金利差が再びテーマとされ、ドルに分が悪い状態に変わりない。
ユーロドルは最高値を更新しながら、心理的なサポートでもある1.5台を示現して何処まで上昇するのかが、話題の的となっている。あのGBPUSDが2.0の心理的なサポートをブレークし最高値を示現するのに約3ヶ月を要し、下げ止まるまでに約4ヶ月を要している。数日間の短期間で下落できないようなら、ある程度の時間に渡り相当上昇することになる。後は、ECBの発言と行動次第である。
また、シンガポールドル、マレーシアリンギ、タイバーツが約10年ぶり高値に上昇。タイ政府は資本規制を廃止する見込みで、シンガポール通貨庁は介入を継続しているようであるが、政策を変更するのではとの記事も多くなっている。
本日はバーナンキFRB議長が再び上院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言を行うが、昨日と変わることはないと予想でき、重要性は低い。
経済指標からは、英ネーションワイド住宅価格、米第4四半期のGDP・改定値が注目される。
●ドル円
ドル円は、円高と言うよりもドル全面安の動きにドル円が下限を割り込んだように思えてならないが、クロスでもそれほど円売りも進まず、円はクレジットリスクのヘッジ通貨として評価されている可能性が高い。特に日米金利差縮小に円キャリートレードは縮小し、また、取引量も減少傾向にある通貨ペアとなっている。107.10円の下限を割り込み、どこまで下げるのか、106.94~107.10円を超えるまでは、下値を試す動きを期待したい。
ドル円の4時間チャートは、106.50~108.50のレンジの下限を下抜け、前回の安値を維持している。上値のポイントは、106.94円、107.23円、107.97円。下値のポイントは、105.91円、105.65円、103.88円。RSIは38と下降が続き、トレンドモメンタムは売りが続いているトータルの判断は、売りに変わり、105.91~106.94円のレンジから、上値ではドル売り。
●ユーロドル
ユーロドルは、1.50の大台を狙い、1.51台まで買いが加速、いったい何処まで上昇するのであろうか? 歴史的な高値を更新しているだけに、テクニカルポイント以外は目標を持ちにくい。過去のいい例ではGBPUSDが2.00の大台を超え3ヶ月をかけて2.1162まで続伸、4ヶ月かけて1.93台の安値まで下落している。今は、このようは中期の話は気が長すぎ、短期の売買では上値を試し、逆に1.4985を割り込んだら買いは一旦終了し。今日はまだ二日目、押し目買いで上値を試すことになりそうである。
ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンド上限を上抜け、上げ足を加速している。上値のポイントは、1.5179、1.5261、1.5394。下値のポイントは、1.5026、1.4985、1.4946、1.4931。RSIは78とトレンドのある上昇が続いている。トレンドモメンタムは買いを継続。トータルの判断は、1.5026を割り込むまでは、買い。
●ポンド円
ポンド円は、円クロスでは、複雑な動きとなっている。CHFJPYは上昇しているが、NZDJPY、CADJPY、GBPJPYは下落し、トータルでは円高傾向に入っている。EURGBPが最高値を更新している影響もあろうが、GBPUSDを見ているとポンド円は弱いながらも、一揆に下落するようには思えず、緩やかな下げとなりそうである。
ポンド円の4時間チャートは、三角持合が上抜け、今度はクラッシクブレークポイントで下げ止まっている。上値のポントは、211.36円、211.96~00円、212.45円、213.69円。下値のポイントは、210.81円、210.25円、210.04円、209.46円、208.38円。RSIは50と上昇ラインを割り込み、トレンドモメンタムも売りに変化している。トータルの判断は、目先は、210.25~211.36円のレンジで、戻り売り。
●本日の経済指標・その他
08:00 豪 12月の住宅金融指数=予想 前回0.8%
08:50 日本 1月の鉱工業生産・速報=前月比予想-1.9% 前回1.4%、 前年比予想3.7% 前回0.8%
16:00 英 2月のネーションワイド住宅価格=前月比予想0.0% 前回-0.1%、 前年比予想3.6% 前回4.2%
17:30 スウェーデン 1月の小売売上高=前月比予想-0.4% 前回1.2%、 前年比6.8% 前回4.0%
17:15 スイス 第4四半期失業率=予想2.5% 前回2.7%、非農業部門雇用者数=予想 前回387.1万人、
17:55 独 2月の失業率=予想8.0% 前回8.1%、 失業者数=予想-5.0万人 前回-8.9万人
22:30 米 第4四半期のGDP・改定値: GDP成長率=前期比予想0.7% 前回0.6%、デフレーター=予想2.6% 前回2.5%、最終需要=予想1.9% 前回1.9%、コアPCE価格指数=予想2.7% 前回2.7%、PCE価格指数=予想3.9% 前回3.9%
22:30 米 第4四半期の個人消費・改定値=前期比予想2.0% 前回2.0%
22:30 米 新規失業保険申請件数(2/24までの週)=予想35.0万件 予想34.9万件
00:00 米 1月の求人広告指数=予想21 前回22
バーナンキFRB議長、上院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言