2008年2月27日 26日の海外為替市場

米原油先物100.88ドルで最高値を更新、ドル通貨バスケットで最安値更新、、EURUSDは最高値を更新1.4985まで上昇している。


アジア市場は、変動相場制度へ以降後の最高値をつけたNZDUSD1.8152を高値に、NZ中銀の四半期調査で今後2年間のインフレ率が2.7%と変わらずとの内容に売りに変化、NZDJPYも弱くクロスの円買いを先導し、0.8100を割り込み、欧州市場の朝方には一時0.8065まで下落し、独第4四半期GDP確定値が発表され、前期比0.3%(前回0.7%)と大幅に下方修正され、ユーロ売りが強まった。


欧州市場は、IFO景況指数が104.1(予想102.8 前回103.4)と予想を大幅に上回り、ユーロ売りの流れは一変、ユーロは全面高となり、米国市場でもECBの利下げ観測が大きく後退した。


米国市場は、予想を大幅に上回る米PPIに前月比1.0(予想0.3%)は前年比では26年ぶりの高水準となったが、ドル買いは鈍く主要通貨ではドル売りが続いた。米消費者信頼感指数=75.0(予想83.0)が5年来の低水準となり、利下げ期待に米株価は上昇したが、ドル売りの材料となり、コーンFRB副議長の「米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っている」との発言に、再びドル売りが強まりユーロドルは最高値を更新している。


●ドル円
アジア市場のドル円は108.05円で取引が始まり、米国市場の流れを受け108.14円まで上昇したが、本邦機関投資家+本邦輸出勢の売りに上げ止まり、107.85~15円のレンジで取引が続いたが、WSJ紙の観測記事から、米機関投資家が111億ドルの追加損失を計上とのウワサに変わり、UKタイムズ紙がアムバック救済資金は30億ドルでは不足との報道に、一時107.78円まで下落、投機筋の買いに108.07円まで値を戻した。欧州市場は主要国でドル売りが進む中で、クロスの円売りに底堅く、107.85~08円の狭いレンジで売り買いが交錯したが、ユーロドルが先行したドル売りの流れ+軟調な米国株に徐々に上値を切り下げ、米PPIには反応は鈍く、米消費者信頼感指数の直後には、107.53円まで下落した。米国株が上昇に転じ、オプション勢+資本筋の買いに107.81円まで値を戻したが、コーンFRB副議長の米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っているとの発言や、ドル利下げ継続の思惑に、ドル売りが続き、終盤にかけては前日の安値とほぼ同じ水準の107.20円まで続落、07:00時では107.30円で取引されている。


●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4829で取引が始まり、1.4840を高値にIFOが弱いとのウワサが流れ、アジア中銀筋の売りに1.4840を高値に上値は重く、ロシア筋+スイス勢の買いに底堅く、1.4810~35の狭いレンジで取引が続いていたが、独GDP改定値の発表後には1.4780~85のストップロスを試し、1.4780まで値を下げた。欧州市場は1.4785で取引が始まり、予想を大幅に上回る独IFO景況指数に、1.4796→1.4878まで上昇、1.4900ストライクのオプション絡みの売りに抑えられ、1.4860~90のレンジで売り買いが交錯、強い米PPIにも底堅く、弱い米消費者信頼感指数にも上値は1.4892までが限度で重く、狭いレンジで取引が続いていた。コーンFRB副議長の発言を材料に1.4900を超えると、一気にユーロ売りが加速、昨年11月23日の高値1.4968を超え1.4985まで続伸した。1.500心理的なサポートとオプションバリアに上げ止まり、07:00時では1.4971で取引されている。


●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は160.25円で取引が始まり、米国市場の流れを受け朝方は160.40円まで上昇したが、NZDJPYが弱く、ドル円が108円の売りに上げ渋り、リパトリの円買いが広まると160.00円まで値を下げ、UKタイムズ紙+WSJ紙の報道に159.77円まで続落したが、独GDP改定値後の買いに160.19円まで値を戻し、東欧勢の売りに159.67円まで下落した。欧州市場は159.75円で取引が始まり、159.62円を安値に、独IFO景況指数に159.82円→160.68円まで急伸、ユーロドルが1.49の壁を前に上げ止まり揉み合いとなったが、米消費者信頼感指数で一時160.00円まで急落、160.10~50円のレンジで売り買いが交錯した。米国株の上昇に、株高=円売りの流れ+ユーロドルが最高値を更新、160.72円まで上昇、07:00時では160.64円で取引されている。


●主な経済指標の結果
16:00 独 第4四半期GDP確定値=前期比0.3%(前回0.7%)、前年比1.6%(前回2.4%)
18:00 独 2月のIFO景況指数=104.1(予想102.8 前回103.4)、現況指数=110.3(予想107.2 前回107.9)、期待指数=98.2(予想98.7 前回99.0)
20:00 英 2月のCBI小売売上高=-3(予想4.0 前回4.0)
22:30 米 1月生産者物価指数(PPI)=総合指数前月比1.0(予想0.3% 前回-0.3%)、前年比7.4(予想7.2% 前回6.3%)、コア指数=前月比0.4%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.0%)→ 前年比では26年ぶりの高水準
23:00 米 12月のケース・シラー米住宅価格指数=前月比-2.1%(前回-2.1%)、前年比-9.1%(前回-7.7%)
00:00 米 2月のリッチモンド連銀製造業指数: 出荷指数=-5(予想-5 前回-8)、総合指数-4(前回-17.0)、サービス売上高指数=1(前回-12)
00:00 米 2月の消費者信頼感指数=75.0(予想83.0 前回87.3←87.9)、現況指数=100.6(前回114.3)、期待指数=57.9(前回69.3)→ 5年来の低水準


●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎米原油先物100.88ドルで最高値を更新、ドル通貨バスケットで最安値更新、EURUSDは最高値を更新。
◎コーンFRB副議長=米景気が一段と減速する危機はインフレ高進の懸念を上回っている。米経済の困難に時期には対処に向け必要なことを行う。インフレ率の高止まり長引くと予想せず、金融混乱と成長リスクは一段の脅威。FRBが十分な政策を講じたかは今後数カ月で注意深く考慮される問題。インフレに関する直近のニュースは失望的だが、インフレ期待は適度に十分抑制されている。成長へのリスク、インフレリスクを上回っている。
◎オッペンハイマー=米シティグループの第1四半期決算は赤字の可能性。
◎ミシュキンFRB理事=エネルギー価格高騰がもたらした物価上昇よりも、インフレの長期的なトレンドに注目する必要がある。信用収縮が企業や個人の支出に及ぼす影響を注視。金融市場の混乱は、貸出という面に大きな影響を及ぼし、消費にも実際に影響している。 政策担当者は食料品とエネルギー価格を除いたコアのインフレに注目すべき。
◎米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)=ニューヨーク州司法長官との合意に基づき、ローン貸し出し業務のパートナーに対し、住宅価値について独立した評価を行うよう求める。
◎UKタイムズ紙=アムバック救済資金は30億ドルでは不足→円買いの材料となる
◎WSJ紙=米主要金融機関の損失拡大との報道に、米機関投資家が111億ドルの追加損失を計上するとのうわさが広まる。
◎ジム・ロジャーズ氏(25日)=米経済は既にリセッション入りしている。米経済は一段と悪化しドルへの圧力は続く。


欧州・英国
◎ロマックスBOE副総裁=インフレの一時的な上昇は、金融政策委員会が需要の大幅な減速の許容を意味しない。 インフレ期待の高止りを防ぐために、需要減速に対処する余地がこれまでより少なくなる。金融市場の問題継続が向こう2年間、景気の大きな足かせになる可能性がある。リスクの程度は不透明だが下向きた。インフレ期待が過度に高まれば、CPI伸びを2%目標に戻すことが一段と困難。
◎パパデモスECB副総裁=引き続きインフレの二次的効果を予防し、中期的な物価安定へのリスクの顕在化を回避することにコミットしている。このコミットメントが金融政策を決定する上で指針となる。ECBは柔軟、効果的、かつタイムリーに行動する用意がある。金融政策上の目標達成に向けて、金融市場の流動性圧力に対処する用意がある。
◎英スタンチャート=2007年税引き前利益は予想上回る27%増、08年も好調な見通し。
◎ダーリング英財務相=米景気減速の度合いはまだ不透明、世界経済は不確実な局面に過去10年で最大の試練。
◎ロートスイス中銀総裁=物価上昇圧力が大幅に高まり、同時に経済見通しの不透明感も増加し、あまり満足できる状況ではない。物価上昇圧力も相当高まっている。2008年スイスGDP見通し2.0%は楽観過ぎるかも知れない。
◎オルファニデス・キプロス中銀総裁=ユーロ圏の経済成長とインフレに関する見通しは悪化しているが、米国のような景気減速は回避している。


日本・その他
◎台湾中銀(関係筋)=3月27日に金利見直しへ。
◎NZ中銀の四半期調査=企業経営者の今後2年間の物価見通しが前回11月の調査から変わっていない。政策金利が今後数カ月にわたり据え置かれるとの市場の見方を裏付ける。企業経営者が予想する今後1年間のインフレ率は年平均3.0%(11月3.0%)。 今後2年間のインフレ率予想も年平均2.7%(11月2.7%)
◎Deng Xianhong・中国国家外為管理局(SAFE)副局長=人民元が長期的に一方向に上昇すると考えるのは危険だと警告。
◎金現物がIMFによる金売却の可能性で下落。