2008年2月27日 本日の為替戦略

シンガポールのインフレ率は25年来の高値となる6.6%まで上昇し、2008年のインフレ見通しは5.1%と住宅価格の上昇により高く、シンガポール通貨庁(MAS)はUSDSGDのミッドポイントを変更し、自国通貨高政策を取る可能性が高まっている。また、アジア諸国を含め、中東諸国もインフレ問題が深刻化し、ドルペック制度の早急に変更することはないと思われるが、金利引き下げの可能性が高まっており、前FRB議長のグリーンスパン氏もGCC諸国の通貨は変動相場制を採用すべきとアドバイスしている。


米PPIの上昇+消費者信頼感指数の大幅低下などの材料にもかかわらず、市場のセンチメントはドル高期待が強く、目先のドル売りの後に中期的なドル高を狙いにくる可能性も忘れてはならない。特に、本日は相場の流れを大きく左右させる、バーナンキFRB議長の議会証言が始まる。非常に、非常に注意する必要がある。


本日の経済指標からは、英GDP、米耐久財受注、そして、米新築住宅販売件数があり特に注目したい。


●ドル円
ドル円は、106円台と108円台は鬼門なのであろうか? どちらへも抜け出すことはできず、ドル売りの流れにも円売りも円買いも共に鈍くレンジ相場が続き、クロスでは円売りがやや優勢ながら、引き続き上下の方向感がつかめないでいる。いずれにせよ本日はバーナンキFRB議長の議会証言があるだけに、その結果次第で上下どちらへでも動き、短期取引だけに徹したい。


ドル円の4時間チャートは、またしても108円台を失敗、106.50~108.50円のコアレンジに戻っている。上値のポイントは、107.57円、107.90円、108.02円、108.55円。下値のポイントは、107.24円、107.10円、106.94円、105.91円。RSIは40と再び50を割り込み、トレンドモメンタムも買いから売りに変化。107.10円~108.02円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、独IFOと米消費者信頼感指数を契機とした買いに、ついに、昨年11月の高値を更新したが、1.500の心理的な大台を前に上げ渋っている。遅かれ早かれこの水準を試し何処まで上昇することを予想するが、過去のポンドドルの大台2.00の二の舞にならないとも限らない。ターゲットはそんなに高くなく1.5020~30が限度になる可能性があり、本日のバーナンキFRB議長の議会証言を前に、調整の売りも意識する必要がある。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き上値を超え、買いが加速している。上値のポイントは、1.5000 1.5026 1.5261、1.5394。下値のポイントは、1.4946、1.4931、1.4906、1.4861。RSIは75と横ばいでトレンドの買いが続き、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、買いだが、1.5020~30以上の上昇からは警戒感を持ちたい。


●ポンド円
ポンド円は、ポンドドルがトリプルボトムで上昇するのか、トリプルトップで下落するのか、まだ結論を出すのは早いが、そろそろ面白い水準に近づいており、1.9350~2.000のレンジを抜け出した方向に加速する可能性が高い。ポンド円は短期では上値を試す動きが続きそうであるが、どうも積極的になれない。ポンドドルの流れには注意しながら、終局的な買いを考えたい。


ポンド円の4時間チャートは、大きなレンジでは209~214円の中に入っているが、目先は上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、213.69円、213.76~86円、214.15円、214.96円。下値のポイントは、212.24円、211.96円、210.81円、209.97円、208.92円。RSIは66と上昇トレンドが続き、トレンドモメンタムも買いを継続している。トータルの判断は、買い。


●本日の経済指標・その他
06:45 NZ 1月の住宅建設許可=前月比予想 前回-5.2%
16:00 独 3月のgfk消費者信頼感指数=予想44 前回4.5
16:00 独 1月の輸入物価指数=前月比予想0.4% 前回-1.0%、 前年比予想4.7% 前回3.7%
17:15 スウェーデン 2月の消費者センチメント=予想5.5 前回5.9、製造業センチメント=予想1.0 前回2.0
18:00 ユーロ 1月のマネーサプライM3・季調済=前年比予想11.3% 前回11.5%
18:30 英 第4四半期のGDP・改定値=前期比予想0.6% 前回0.6%、前年比予想2.9% 前回2.9%
18:00 ノルウェー 12月の失業率=予想 前回2.5%
22:30 米 1月の耐久財受注=前月比予想-4.0% 前回5.%、除く輸送機器=予想-1.4% 前回2.3%、除く国防関連=予想-1.2% 前回2.7%、除く航空機&国防資本財=予想-2.0% 前回4.5%
00:00 米 1月の新築住宅販売件数=予想-0.7%・60万件 前回-4.7%・60.4万件、
未定 米 1月の住宅着工許可件数改定値=予想 前回104.8万件
トルシェECB総裁記者会見
バーナンキFRB議長、下院金融委員会で金融政策について半期に一度の議会証言
ミシュキンFRB理事金融リテラシーについての講演