2008年2月26日 25日の海外為替市場
先週末の米国市場の流れが継続、円全面安・・・・円以外ではドルはほぼ横ばい。
アジア市場では、中国投資有限公司の日本株投資との報道や、米金融保証会社のアムバック救済策が25日にも発表されるとの報道、独ドレスナー銀行が救済に参加するとの報道に、株価は堅調に推移、日経平均株価が3%近くとなる+414.11円上昇。各種タイプのファンドやCTA筋の円売りが強く、AUD+NZDが堅調に推移し、対円では円キャリートレードが続いた。
欧州市場では、英ホームトラック住宅価格、英銀行協会(BBA)の1月住宅ローン承認件数が弱く、ポンド売りが強くGBPJPYやGBPAUDの売りが続き、GBPUSDは一時1.9615まで下落し、欧州株の大幅な上昇が続く中で、円売り+スイス売りが強まったが、後にGBP+スイスは値を戻した。また、ハンバリー中銀がHUFのバンドを2月26日から廃止することを発表、大荒れとなった。
米国市場では、米中古住宅販売が予想を上回り、円売りの流れが加速、ドルは比較的堅調に推移した。クレジットリスクが弱まったのか、NZDUSD=0.8121と変動相場制移行の最高値を更新、AUDUSDも昨年11月来の水準まで値を戻した。IMFの年次報告書でCADは若干過大評価されているとの内容に、USDCADは1.0を割り込み0.9948まで値を下げている。
●ドル円
アジア市場のドル円は107.31円で取引が始まり、一時107.18円を安値に米アムバック救済策発表の報道=株価上昇=円売りに、AUDJPY+NZDJPYの買いも加わり107.43円まで上昇、ロシア筋のGBPJPY+GBPAUDの売り、ドル円の上値も重く、107.22~43円のレンジが続いた。欧州市場では107.43円で取引が始まり、米系投資銀行の売りに対して、クロスの円売りが続き、107.50円を超えるとストップロスの買いに107.81円まで上昇、本邦実需筋の売りを消化しながら、107.98円まで上昇した。108円のオプション勢の売りに上値は重く、米国株がマイナスで始まると一時107.60円まで下落したが、米中古住宅販売件数が強く、ロンドンフィキシングでは108.12円まで上昇した。米国株が堅調に推移し、株高=円売りの流れに、終盤にかけては108.22円まで上昇、07:00時では108.05円で取引されている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4837で取引が始まり、朝方の1.4842を高値に、本日期日の1.4850ストライクのオプション期日が意識され上値は重く、1.4800以下のストップロスを試す売りに1.4808まで続落となったが、EURGBPの買いやショートカバーに1.4830まで値を戻し、欧州勢の参入に下値を試す動きが続いた。欧州市場は1.4812で取引が始まり、直後に1.4795まで下落したが、EURGBP+EURJPYの買いが続き、1.4800~25のレンジで取引が続いた。ECBフィキシングを境にユーロ買いが始まり、オプション・ストライク1.4850近くの1.4845まで一時上昇したが、中古住宅販売件数のドル買い戻しに、1.4803まで下落、1.4810~35円の狭いレンジで取引が続き、07:00時では1.4830で取引されている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は159.24円で取引が始まり、159.33円を高値に、日経平均株価の上昇+円キャリートレードのAUDJPY・NZDJPYの買いによる円売りと、ロシア勢の円買い+ドル円の107.50円の売りに挟まれて、158.92~30円の狭いレンジで取引が続いた。欧州市場は159.15円で取引が始まり、159.00~20円の狭いレンジから、ドル円が107.50円を超えると159.88円まで上昇、159.50~90円レンジ内での取引が続いた。ロンドンフィキシングでは円売りが加速し、160円の壁を超えストップロスの買いに160.33円まで上昇、米国株価の上昇幅が拡大すると160.43円まで続伸、07:00時では160.28円で取引されている。
●主な経済指標の結果
09.01 英 2月のホームトラック住宅価格=前月比-0.2%(前回-0.3%)、前年比1.4%(前回2.3%)
00:00 米 1月の中古住宅販売件数=-0.4%・489万件(予想-1.8%・480万件 前回491万件←-2.2%・489万件)
英 英銀行協会(BBA)の1月住宅ローン承認件数=4.429万件(前回4.234万件)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎関係者=米アムバック救済計画は来週初めに取りまとめの公算
◎米金融保証会社(モノライン)アムバック・フィナンシャル・グルー プに対する救済策が、25日か26日にも発表される可能性に株価は堅調に推移。
◎ゴールドマン・サックス予想=米主要金融機関の追加評価損は各々10億~120億ドルと予想。最も多いのがシティグループは120億ドル。
◎クロズナーFRB理事=FRBは完全雇用とインフレ抑制という二つの責務にかなり留意する必要がある。
◎国際通貨基金(IMF)は25日に発表した年次報告書=2008年のカナダ経済成長率が1.8%に減速。米経済の弱さが住宅セクター以外に波及した場合、成長が更に減速するリスクがある。成長に対するリスクバランスは下方に傾いている。カナダドルは堅調な経済や商品価格高を反映しており適切な水準だが、若干過大評価されていることを示す数字もある。
◎グリーンスパン前FRB議長=米国の経済成長は失速しており、ゼロ成長の時期が長期化するほどマイナス成長に陥る可能性が高まる。原油価格高はいつまでも続くだろう。
◎米アムバック救済30億ドル調達で合意に近付く(WSJ紙)
欧州・英国
◎中銀筋=ECBは3月のスタッフ予想発表時に2008年の成長率見通しを引き下げる。インフレ予想は前回の2.5%から据置きか上方修正される可能性。欧州連合基準消費者物価指数(HICP)上方修正される可能性。
◎ボネロ・マルタ中銀総裁(MNSI)=ECBの金融政策は検討の時間があり、米国の利下げに追随する必要はない。
◎独ドレスナー銀行=数千万ユーロ台前半で米アムバック救済計画に参加の意向。
◎バーカーBOE金融政策委員会委員=2英国がリセッション入りする可能性は依然として低い。海外からさまざまな打撃を受けており、困難な状況。今年は明らかにボラティリティーの高い年になるだろう
日本・その他
◎NZDUSD=0.8121米ドルに上昇、変動相場制移行後の最高値更新。
◎中国投資有限責任公司(FT紙)=日本株投資に100億ドルを検討→ 日経平均株価上昇。
◎ドバイ・インターナショナル・キャピタル(ドバイ政府系)=米国での資産価格の下落が続く可能性に対米追加投資を控える方針。上半期にさらに調整があるとみており、その後ある程度投資機会があろう。インドや中国などアジア、特に製造業部門を積極的に検討する。
◎シンガポール金融管理局(MAS)=USDSGD=1.4050(11年来の高値)となり、為替介入を行ったもよう
◎スウェイディUAE中銀総裁=ペルシャ湾岸地域の通貨を米ドルにペッグさせていることは湾岸諸国の経済に大きく貢献、湾岸諸国の通貨統合に向けた準備を後押ししている。湾岸通貨はドルにペッグしており、われわれの経済に資本流入をもたらし好ましい影響を与えてきた。湾岸地域の通貨統合問題については長期的な目標。スタート地点におり最終的な合意に達するには時間がかかる。
◎銀価格=27来の高値更新し18.10ドルに上昇。
◎IMF=金準備売却を発表、金価格一時10ドル以上下落。
◎ハンバリー中銀=HUFのバンドを2月26日より廃止することを発表、波乱の値動きとなった。