2008年2月20日19日の海外為替市場
原油価格99.79ドル+2.5%(一時100ドル台)・金価格927.80+4.49%と上昇、AUD・NZDの高金利通貨が買われ、主要国通貨が買われ、カナダとドルが売られる展開となった。
アジア市場は、オーストラリア中銀議事録でインフレ懸念が示され、再利上げの思惑にAUDUSD=0.9152→0.9237(欧州市場)まで一時上昇、AUDJPY=89.00円→99.55円(アジア時間)まで短期間で上昇。午後に入るとロシア・東欧勢の投機的な動きが活発となり、DUBAI INTERNATIONAL CAPITALが日本企業への株式投資を拡大していく方針に円の買いが強まり、ドル全面安の展開が始まった。
欧州市場に入ると、クレディ・スイス28.5億ドルの評価損を計上が見込まれ、株価が7.6%下落したが、ユーロ買いは強く、ロシアや東欧筋など大手投機筋の売買に翻弄される値動きとが続いた。スウェーデンのCPIが予想を下回りEURSEK=9.3043→9.3449まで一時急騰(米国市場では9.2992まで戻す)、EURUSDも高値1.4757まで上昇した。
米国市場では、カナダの卸売売上高が弱くUSDCAD=1.0065→1.0173まで続伸、CADJPY=107.17円→105.67円まで急落。欧州株価も上昇に転じ、堅調な米国株に円売りが見られたが、終盤にかけて株価がマイナスに転じると円を買い戻す動きが見られた。
●ドル円
アジア市場のドル円は108.21円で取り引きが始まり、朝方の108.29円を高値に、108円台の本邦実需筋や海外ファンド筋のドル売りと、インフレ率の上昇を受けた中国の利上観測が強く、オーストラリア中銀議事録からのAUDJPYの買いに挟まれて、108.10~25円の狭いレンジで取り引きが続いたが、午後に入るとドバイ政府系ファンドの日本株投資を材料にドル売りが加速、GBPJPYの売りに107.80円の買いを消化し107.65円まで続落した。欧州市場は107.76円で取り引きが始まり、EURJPYやクロスの円売りに一時107.90円まで値を戻したが、欧州金融機関の評価損にEURJPYが売られ、107.50円以下のCAT筋等のストップロスを狙い107.23円まで下落、中銀筋のドル買いにようやく下げ止まった。株価も回復し利食いのドル買い+クロスの円売りに、オプションカットい向けて107.87円まで値を戻したが、ロンドンフィキシング後には107.35円まで下落、堅調な米国株に再び107.84円まで値を戻したが、株価がマイナスに転じると107.54円まで値を下げ、07:00時では107.77円で取り引きされている。
●ユーロドル
アジア市場のユーロドルは1.4655で取り引きが始まり、朝方の1.4642を安値に、1.4655~65の狭いレンジで取り引が続いたが、午後に入るとロシア勢など投機筋のドル売りが始まり、1.4700を超えて上昇が続き1.4720スイス勢の売りを消化し、1.4750超えのストップロスを試す買いに1.4742まで上昇した。欧州市場は1.4732で取り引きが始まり、弱い金融株+ユーロ円の売りに一時1.4706まで値を下げたが、EURGBPの買いに底堅く1.4757まで銃上昇、ECBフィキシングまでユーロ買いが継続した。1.4750では欧州実需筋+オプション勢の売りに上値を押さえられ、1.4720~50の狭いレンジで激しい売り買いが交錯、07:00時では1.4725で取り引きされている。
●ユーロ円
アジア市場のユーロ円は158.64円で取り引きが始まり、158.50円を中心に、158.27~65円の間で売り買いが交錯、午後に入るとドバイ政府系ファンドの日本株投資を材料に円買い(特にポンド円)が加速、主要通貨でドル売りが続く中で、158.30円以下の買いは堅く、アジア中銀の買い158.85円まで上昇した。欧州市場は158.75円で取り引きが始まり、直後には158.98円まで上昇したが、欧州金融機関の評価損計上の報道を材料にした、投機筋の利食売りに157.97円まで続落、158.00~30円での揉み合いから、投機筋の利食いの買い戻しが始まり、堅調な米国株に159.05円まで続伸、オプション勢や大口投機筋の売りに158.21円まで急落、158.92円まで上昇、米国株がマイナスに転じると158.48円まで下落、07:00時では結局アジア市場上と変わらぬ158.68円で取り引きされている。
●主な経済指標の結果
17:30 スウェーデン 1月のCPI=前月比-0.8%(予想-0.4% 前回0.2%)、前年比3.2%(3.6% 前回3.5%)、CPIX前月比-0.8%(予想-0.5% 前回0.1%)、CPIX前年比2.1$(予想2.4% 前回2.0%)
21:00 カナダ 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.1%)、前年比2.2%(予想2.2% 前回2.4%)
22:30 カナダ 12月の卸売売上高=前月比-2.9%(予想0.2% 前回0.2←0.3%)
03:00 米 2月の住宅建設業者指数(NAHB)=20(予想19 前回19)
●昨日の主な発言その他
米国・カナダ
◎スターン・ミネアポリス連銀総裁=金利変更の決定で信用の利用可能度と市場の借り入れコストを注意深く監視。 われわれはある程度の大きな措置を既に講じた。住宅融資規定は多くの国民に利益、規制当局はこの改定を慎重に進めるべき。1月の小売売上高の増加をはじめ、一部に比較的強い経済活動の兆しがある。最近のインフレ指標は総裁自身が好ましいとする水準を上回っていが、時間の経過とともに低下する。信用状況のひっ迫や不動産バブルの崩壊で1990年代初期と似ている。米経済の年間成長率が長期的には2.5%と予想。
◎ジム・ロジャース氏=中国の長期的な見通しは依然として明るいが、不動産市場は急落する可能性がある。、日本の株式市場では、政府の少子化対策が奏功して出生率が上昇する。 ドル相場については今後著しく下落し、世界の準備通貨としての地位を失う恐れがある。米経済についてはすでにリセッションの状態にあり、対外債務が15カ月ごとに1兆ドルずつ拡大、米国はコントロール不能になっている。
◎リーマンブラザーズ=13億ドルの評価損を計上との観測記事。
欧州・英国
◎クレディ・スイス=資産担保証券のポジションの評価額を28.5億ドル引下げる。
◎ノワイエ・フランス中銀総裁=ユーロ圏の経済成長には自律的要素があり、それが楽観的な見方につながっている。米国の住宅セクターは同国の成長、ひいては世界の成長にとっての不透明感や懸念の原因。
◎ジンIFO経済研究所所長=2008年の独経済成長見通しを1.6%(12月予想1.8%)から引下げた。米国から暗雲が迫ってきており、見通しを引き下げた。 失業者数は(平均で)330万人と前年の380万人から減少、労働市場に関してはより楽観的。
◎スイス国立銀行(中央銀行)の年次報告書=金融市場の混乱が続いているにもかかわらず、スイス経済の見通しは引き続き良好で。 所得増と堅調な雇用市場を背景に、個人消費が輸出の減速を補う見込み。2008年の成長率は2.0%の見通し。
◎バークレーズ=2007年の評価損は31億ドル。
◎グロス独経済相=中国は今年ドイツ追い抜き、世界最大の財の輸出国になる。
日本・その他
◎大田経済財政担当相=米経済減速で、生産と輸出は警戒が必要。
◎奥正之国銀行協会=米国の金融保証会社(モノライン)が格下げされれば、今後、邦銀にも影響を与えるとの見通しだた、度合いはそれほど大きくない。
◎中国人民元は切上げ後の最高値を更新して終了
◎北海部レンと98.51ドル(+3.60ドル)と過去最高値を更新。
◎オーストラリア中銀議事録=2月5日の理事会の議事録で0.25%より大幅なりあげを検討したことが判明。理事会の議論では利上げの幅を0.25%か0.5%にするかが焦点となった。2007年10~12月の基調インフレ率は前年比3.6%と16年ぶりの高水準を記録。実質キャッシュ・レートは3.4%で、歴史的にみて特に引き締め的な水準とはならない→3月の再利上げの観測が強まり豪ドル買いとなる。
◎オーストラリア中銀総裁=豪失業率は今後も低水準を維持。 インフレ抑制に向け経済は減速する必要。
◎中国1月のインフレ率は年間7.1%(12月6.5%)と過去11年来の高値水準となり、中国人民銀行が早期に金利引き上げを実施するとのうわさ。
◎中国人民銀行(中央銀行)の上級研究員2人=当局が抑制策を講じる必要性が高まっていると指摘。
◎DUBAI INTERNATIONAL CAPITAL=日本企業への株式投資を拡大していく方針に、円の買いが強まった。