2008年2月20日 本日の為替戦略

最近の為替市場は、東京時間の午後2時~3時頃にかけて、大手投機筋の第一弾が入り、欧州市場では一旦利食いが入るものの、午後11時、午前零時、午前1時のこのポイントでは第二弾や利食いに上下を繰り返す動きが続いている。


それにしても、オーストラリア中銀の2月5日議事録では、0.25%~0.5%の利上げ選択があったことは驚きである。市場では、3月の最低でも0.25%の利上げを織り込み、更に、0.5%の利上げがテーマとなっている。GBPAUDが10年来のAUD高を更新しているのもうなずけ、他に好材料が無い中では、投機的なポジションは相当積み上がっていることは間違いないが、他に選択肢も無いことも事実で、慎重に買いを継続する以外ない。


また、昨日のスイス中銀の年次報告書では、金融市場の混乱にもスイス経済見は良好との事である。マイナス材料を除いていけば、スイスと円は買い。


本日は経済指標の発表は多く、BOEの議事録とFOMCの議事録の内容は重要で、本日の相場波乱要因となっている。また、米CPIと住宅着工件数も非常に重要である。


●ドル円
ドル円は、中国の金利引き上げ観測や、米系・欧州金融機関の評価損の計上、ドバイ・インターナショナル・キャピタルの日本企業へ株式投資は絶好の円買い材料とされ、108円台を維持することに失敗した。最近はレンジ相場を抜け出すことは難しく、そんなに期待できないものの、円売りのきっかけが薄くなっており、円買いが、対ドルではなく、対他通貨を選択する動きが予想できる。


ドル円の4時間チャートは、107円~108.50円のレンジで取引が続いている。上値のポイントは、107.73円107.88~98円、108.15円、108.39円、108.55円。下値のポイントは、107.20~25円、106.99円、106.33円、106.10円。RSIは43と50を割り込み、トレンドモメンタムも売りを示しているが、短期的にサインが交錯し、不透明。トータルの判断は、ややドル売りに傾いているが、①107.20~108.55円のレンジ、②抜け出した方向に追従する。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.4~1.5、どちらが先に到達するとおもいますか? 海外のレポートやディーラーの相場観では、1.4が先と思っているプロの参加者が以外と多い。もちろん、これが正しい判断か否かは今後の結果待ちとなるが、最近のユーロ相場はあまりにも値動きが緩慢で、レンジ相場が長く続き、EURGBPやEURCADなどのクロスを選択する気持ちも良くわかる。もちろん、円とスイス以外の主要国通貨ではユーロ高。


ユーロドルの4時間チャートは、大枠は1.44~1.4955のレンジながら、上昇トレンドが続いている。上値のポイントは、1.4780、1.4798~03、1.4854、1.4955。下値のポイントは、1.4651、1.4634、1.4590、1.4516、1,4451。RSIは73と再び上昇、トレンドモメンタムも買いが続いている。トータルの判断は、やや買いに傾いているが、1.4650~1.4780のレンジ。大枠は1.4450~1.4803のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、投機的な通貨の標的となっていたが、昨日は主役の座を譲り渡したような、レンジでの相場となった。GBPUSDが1.94~1.98のレンジから、1.94をクリアに割り込むとトリプルボトムを割れ、主要国通貨の売り・ドル買いが強まるので注意したい。そうなれば、GBPJPYももちろんその影響を受ける。


ポンド円の4時間チャートは、大枠では206円~214円のレンジが続いているが、目先は弱い下降トレンドに入っている。上値のポイントは、210.28円、21.62円、210.81円、212.00円、212.51円。下値のポイントは、208.73~92円、206.02円、205.87円。RSIは36と急激に下がり、トレンドモメンタムは売りになっている。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
08:50 日本 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21・22日分)
09:30 豪 第4四半期の賃金価格指数=前期比予想 前回1.0%、前年比予想 前回4.2%
16:00 独 1月の生産者物価指数(PPI)=前月比予想0.3% 前回-0.1%、前年比予想2.8% 前回2.5%
18:30 英 BOE議事録=8対1で政策金利0.25%の引下げを決定と予想
18:30 英 1月マネーサプライM4=前月比予想1.0% 前回1.5%、前年比12.3% 前回12.3%
18:30 英 1月のPSNB=予想-97.5億ポンド 前回78億ポンド、PSNCR=予想-195億ポンド 前回169.8億ポンド
20:00 英 2月のCBI trends orders=予想-1.0 前回2.0
22:30 カナダ 1月の景気先行指数=前月比予想0.0% 前回-0.1%
22:30 米 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想0.3% 前回0.4%、前年比予想4.2% 前回4.1%、 コア指数=前月比予想0.2% 前回0.2%、 前年比予想2.4%、前回2.4%
22:30 米 1月の実質所得=予想0.0% 前回0.1%
22:30 米 1月の住宅着工件数=予想101万件 前回100.6万件、許可件数=予想104万件、前回108万件
04:00 米 FOMC議事録 (1月29・30日分)
プール・セントルイス連銀総裁が講演 、インフレ動態(ミズーリ州カークスビル)