2008年2月19日 本日の為替戦略

方向感がつかめない為替市場は、単発的な出来事や経済指標を材料に、相場を動かすことに集中しているように感じられてならない。動かなければキャリートレードが復活し、商品価格の上昇もあり、AUDやNZDの買いが強まる事になるのだが、高金利通貨の仲間でもあるGBPは弱く、いまや投機的な取引通貨にされている。


GBPUSD、GBPJPY、EURGBPは1996年12月来のポンド安、GBPAUDは10年来のポンド安となり、GBPCHFも2003年5月の安値2.0928を割り込むと、売りが加速しそうな気配で、AUD買いとGBP売りの流れが続きそうである。


円は、株価と商品価格に左右されることは間違いなく、AUD+NZDに対して弱く、CHF+EUR+GBPに対しては強い流れが続きそうである。


本日の経済指標からは重要な経済指標は無く、カナダのCPIと、米住宅建設業者指数が注目される。


●ドル円
ドル円は、再び108円台に乗せたことで買いの安心感が見られるが、北米市場が休場で米国株式市場の動向も今ひとつ不明で、昨日の値動きはある程度割り引いて考える必要がある。実質的には今日の相場動向に大きく左右される可能性が高く、再び、108円台を維持できるかが本日のポイントで、それにより、ドル円の方向性を判断したい。


ドル円の4時間チャートは、107円~109円のレンジで取引、再び108円台に乗せている。上値のポイントは、108.39円、108.55~61円、108.88円、109.56円。下値のポイントは、107.88~98円、107.61~73円、107.20~27円、106.99円。RSIは60と横ばいで持ち合いが続き、トレンドモメンタムは売りから買いに変わっているが、短期間での変動が続き、大相場になり難い。トータルの判断は、やや買いが強く、107.80円~108.60円のレンジ。


●ユーロドル
ユーロドルは、1.46台での取引が続き、相変わらず緩慢な値動きとなっている。中東諸国のドルペック制度見直しの期待感が残っていたが、サウジアラビアがドルペック制度の維持を表明し、サプブライム問題が発生しても大幅な黒字を計上していた、ドイツ銀行が追加評価損を計上する可能性があり、独バイエル州立銀行もサブプライム関連で40億ユーロのエクスポージャーを計上している。米国に比べたら小さな金額ではあろうが、これでは、決定的なユーロ買いも難しい。


ユーロドルの4時間チャートは、上昇トレンドが続き、レンジの下限で取り引きされている。上値のポイントは、1.4708、1.4729、1.4750、1.4798~03。下値のポイントは、1.4634~39、1.4590、1.4516、1.4451。RSIは60とやや下降ラインに入り、トレンドモメンタムは買いを継続している。トータルの判断は、1.4635~1.4750のレンジ。


●ポンド円
ポンド円は、ノーザン・ロックの国有化を材料にしたポンド売りは、金融緩和期待がその原因と思われるが、GBPUSDの終値は1.9525と先週末の高値1.9723から200ポイント近く値を下げ、終値でも70ポイント下げている。ドル円が上昇したことで結果としてほぼ変わらずの展開となった。投機的な値動きに上下の振れは大きくポジションを持ちにくいが、GBPの弱さが目立つ。


ポンド円の4時間チャートは、緩やかな上昇トレンドの下限で取り引きされている。上値のポイントは、212円、213.70円、214.02円、217.31円。下値のポイントは、210.28円、209.45円、208.92円、205.87円。RSIは54と下降ラインが続き、トレンドモメンタムも売りが続いている。トータルの判断は、売り。


●本日の経済指標・その他
17:30 スウェーデン 1月のCPI=前月比-0.4% 前回0.2%、前年比3.6% 前回3.5%、CPIX前月比 前回0.1%、CPIX前年比 前回2.0%、コアインフレ=予想2.4% 前回2.0%
17:30 スウェーデン 1月のPPI=前月比 前回0.0%、前年比 前回3.9%
21:00 カナダ 1月の消費者物価指数(CPI)=前月比予想-0.2% 前回0.1%、前年比予想2.2% 前回2.4%
22:30 カナダ 12月の卸売売上高=前月比予想0.2% 前回0.3%
03:00 米 2月の住宅建設業者指数(NAHB)=予想19 前回19
スターンミネアポリス連銀総裁講演 (ミネソタ州ゴールデンバレー)